猪口邦子の発言 (外交防衛委員会)
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○猪口邦子君 やはり大臣は省内をもう少し掌握するべきではないかと思いますし、外務大臣が知らないところで在京大使の方が先に分かっているというようなことが万が一にもあっては絶対ならないわけですから、そのことをこの事例から強く認識してください。
それから、外務大臣としては、総理との情報格差があるということをここで認識できたと思います。そして、外務大臣自ら、総理との情報格差を自ら小さくしていただけるよう、そのような努力をする必要があるということでありますし、総理は総理大臣として担当の大臣に的確な指示を迅速に、特に外交問題ではやる必要があるということをお伝えしておきます。
やはり、全般的なガバナンス、緩慢さ、そして対外連絡が遅れる、これは何度類似のことで指摘しても改善が見られないということは、もう誠に残念であります。
それでは、原子力四協定のことですが、まず私が指摘したいのは、これは二国間条約であり、我が国と相手国の署名者が地位が一致していないということの問題意識を問います。
総理も外務大臣も御存じのとおり、一般に外交におきましては、主権国家平等の原則から演繹される慣習としまして、対応レベルの地位や格の一致に気遣うものであります。
例えば、日本・ベトナム原子力協定、二〇一一年一月二十日にこれは署名されていますけれども、日本側が大使ですね、これはハノイで署名されていますから。それで、相手側が副大臣の署名であります。なぜ相手は大臣でないのか。相手の国の中でやっているんですね。こちら側は天皇陛下の認証官である特命全権大使、先方は、担当は科学技術省であれば外務大臣である必要はないですが、その大臣である必要があると。副大臣レベルで署名を通常この国は行っているんだというような回答が、私が外務省に問い合わせたらあったんですけれども、それではベトナムは、ロシア、中国、韓国、フランスなどと協定済みなんですけれども、いずれも副大臣なのか、そういうことを外務大臣は聞きましたか。調べましたか。この条約審議に際しまして、そのような指摘がされているにもかかわらず、十分にその情報を把握していますか。
そもそも、こういう統一性が取れていない、格が一致していないということは大きな問題であると思いますが、総理、この問題について、今の私の指摘、どう受け止めますか。
そして、続けて、今度日本で署名するときですよ、日本で署名するときはどうなっているか。これは日韓原子力協定ですね。これは、日本側は外務大臣、前原外務大臣が署名者です。そして、相手国は、これはその在京大使、韓国大使と。これが普通の形ですね。ところが、外国でやるときは相手が大臣であることを求めていないと。私は、こういうのが負けの外交姿勢だと思いますよ。詰めが甘い。日本は、主権国家平等の原則との関係でぎりぎりと外交についてきちっと詰めていく、こういうところが十分でないと。
総理は今の話についてどう思われますか。そして、今後、外務大臣に対して、きちっとこういうことは我々の立場がそのようなことにならないようやりなさいという指示をされますか。