藤末健三の発言 (憲法審査会)
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○藤末健三君 民主党の藤末健三でございます。御指名ありがとうございます。
私も他の同僚議員と同じように、憲法調査会のときにずっと参加をさせていただきまして議論をさせていただきました。その中で、私は非常に注力をさせていただきましたのは、やはり前文と九条にあります平和主義でございます。
私がこの平和主義にこだわりますのは、一つは、私の父が戦前に台湾で生まれまして、ちょうど中二のときに終戦になり、父が台湾から引き揚げるときの話をずっと聞いておりまして、どれだけこのとき苦労したんだろうと。やはり、戦争の犠牲者をつくっちゃいけないなということをずっと思っております。そしてまた、私の母はちょうど小学校二年生のときに長崎に落ちた原爆の雲を見ておりまして、本当に晴れた空の中に紫色のキノコ雲が上がったということをずっと私に語ってくれました。
私が七年前にこの政治の道を目指させていただこうと思ったときにやはり一番思いましたのは、この平和な社会をどうやって子供たち、孫たちに残すか、この仕事をさせていただこうというのが私が政治家を志させていただいた大きな理由でございます。その中で、この憲法の審査会に参画させていただきまして議論をさせていただく中で、やはり平和主義の堅持ということを是非、今までこの調査会でやった議論を踏まえながら、これからも審査会で議論をさせていただければと思っております。
私たちが今議論した中におきましては、憲法の前文そして九条におきます平和主義の理念、いろんな議論を思い出しますが、一つは、私のように、前の大戦で三百十万人の同胞の命を失った戦争、この惨禍を経験した日本がこの平和主義を掲げることの意味は何かと。一方で、もう憲法ができて五十年以上たっている、もう新しい国際社会になじまないんじゃないかという議論もございました。
しかしながら、この冊子にもまとまっていますように、これらの意見に対しまして、憲法に示されている理念はまだ有効ではないかと、そしてこの平和の理念に向けて現実を変えていくことが我々のこの憲法に求められるんではないかということが前回お配りになりました憲法調査会のまとめとしても書いてあります。
私も、憲法が現実に即さないという議論はございますが、やはり私は、憲法の中に理念を書き込み、その理念に向かい、我々日本国民が一丸となって進むということも非常に重要な観点ではないかと思っております。
ちなみに、前回の、前の憲法調査会でのまとめにおいては、戦後日本の平和国家としての国際的信頼と実績を高く評価し、これを今後とも重視するとともに、我が国の平和主義の原則は不変でもあることを強調し、積極的に国際社会の平和に向けて努力するということと、また平和憲法の理念、精神性は堅持すべきであり、むしろ今こそ国民全体で再認識をし、より一層、国際社会に対して平和主義のメッセージを発信すべきであるというような意見もございまして、私自身もそのように、特に憲法の九条につきましては、不戦条約やほかの国連の憲章といった国際的な枠組みの精神、それを踏まえた上で、国際法上も定着しました侵略戦争の放棄などの理念を書き込まれた憲法であるということを主張させていただき、そのことも憲法調査会の報告書に載っております。
是非、皆様にお願いしたいのは、今、審査会の議論が始まる中で、やはり我々がこの憲法調査会で議論し、そして特に私はこの平和主義の議論、非常にこだわって議論をさせていただきました。そして、できました報告書にもきちんと我々が唱えた意見が載りましたので、この平和主義の議論を、いろんな意見はあると思います、しかしながら私自身はやはり理想を、平和という理想を掲げた憲法、この理想に向けて私たちが歩むということをもう一度再確認するような委員会の審議をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。