松田公太の発言 (憲法審査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○松田公太君 御指名ありがとうございます。みんなの党の松田公太でございます。
 憲法審査会の一員として、日本国憲法の大切な議論に参加できることを感謝申し上げたいと思います。
 先日は、江口幹事からみんなの党の基本的なスタンスなどについてお話をさせていただきました。みんなの党はアジェンダの党です。アジェンダとは、指針や議題、つまり優先順位の高い政策目標を日本の再生という大きな目的に向かって達成するための使命を持って生まれた政党ということです。
 そして、みんなの党が掲げるアジェンダの中には将来的に憲法改正を必要とするものが幾つかあります。時間の関係で全てをお話しするのは無理ですけれども、一部を本日は挙げさせていただきたいと思います。
 まず、私たちは、将来的に衆参統合による一院制を実現するべきだと考えております。もちろん、一院制に全く懸念事項がないというわけではありません。しかし、日本の経済が成長を続け、国民が未来の明るさを感じられるような状況ならまだしも、現在は、衰退を少しでも食い止め、過去の成功体験に頼るのはやめ、新しい再生のロードマップを策定し、それを行動に移すという非常にスピードが大切な時代だと思っております。そして、今回のような大きな災害が発生し、早急な復旧復興、それが急務のときには、残念ながら、現在のようなねじれ国会によるデメリット、そして効率的な審議、効率的な国会の運営などを考えますと、一院制の方がメリットが大きいのではないかと言わざるを得ません。そして、その一院制の実現のためには憲法四十二条の規定の改正が必要になります。
 次に、道州制の実現です。
 私たちは、権限、財源、人間の三ゲンを徹底的に地方に移管することで、国がやるべき仕事と地方政府である道州が担う仕事の責任分担を明確にし、各地域に主権をシフトするべきだと主張しております。無駄な費用を減らすためだけではありません。日本の再成長のためにも道州制の実現は欠かせないと思っております。やり方によっては、この地域主権型道州制は憲法改正を必要とせずに実現することも可能であるかと考えておりますが、より慎重に取り組むためには憲法九十二条の見直しも議論するべきだと思っております。
 また、これは私の個人的な思いも強いものでありますが、みんなの党では現在、首相公選制を正式な公約の一つとしてアジェンダに盛り込む方向で調整中です。トップのリーダーシップが求められる時代にありながら、日本では毎年のように首相が交代されております。この不安定な政治状況が続くのは、やはり民意と離れたところで総理大臣が選ばれる仕組みになっているのが一つの要因ではないかと感じております。
 是非とも新しい仕組みをつくり、例えば候補者である党首同士の政策議論も徹底的に国民に開示するような形を取って、日本人に自分たちのリーダーを選んでいただく、その投票を実現したいと思っております。これも、当面は憲法を改正せずに実施できる形を思案中ですが、将来的に改革を達成するためには六十七条一項の改正が必要となります。
 さて、今年の六月に、憲法九十六条改正を目指す議員連盟の設立総会があり、私もそれに出席をさせていただきました。その場で、先日お亡くなりになられた西岡参議院議長とも言葉を交わしたことを鮮明に覚えておりますが、議員の賛同者は二百名を超えたということでした。九十六条の改正は、憲法改正の発議に必要な要件を、両院の各三分の二以上の賛成から両院の過半数に緩和するというものでございます。
 私は、何が何でも憲法改正ありきと言っているわけではありません。当たり前ですが、改正することが目的となってしまったらそれは本末転倒です。しかし、人間がつくるものに完璧なものなどはありません。そういう意味では、これほど世の中が大きく変わって、世界中の先進国の憲法が少しずつ改正されているにもかかわらず、日本だけが六十五年以上一度も手が加えられていないというのはおかしいのではないか、政治の怠慢ではないかと感じてしまいます。本当に変えるべきところはないのでしょうか。
 これから、是非皆様と一緒にこの憲法審査会の場でしっかりと議論を深めていければと思っております。
 以上です。ありがとうございました。

発言情報

speech_id: 117914183X00320111207_020

発言者: 松田公太

speaker_id: 18144

日付: 2011-12-07

院: 参議院

会議名: 憲法審査会