有田芳生の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

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○有田芳生君 拉致被害者が日本に戻ってくることができたもう一つの背景、条件として、アメリカの存在があります。
 小泉訪朝を準備した田中均元外務省の当時アジア大洋州局長が、小泉訪朝が実現をして拉致被害者を帰国させることができた背景の一つに、強硬なアメリカ、その存在によって北朝鮮が妥協せざるを得なかったと、そのような評価をされております。
 先ほど御紹介をいたしました蓮池薫さんの手記を読みましても、皆さん御承知のように、二〇〇一年の九・一一、アメリカでのテロがありました。そのとき、北朝鮮の蓮池さんにかかわっている朝鮮労働党の幹部たちは物すごく動揺したというんですよね。それが自分たちのテロ行為でないにしても、ひょっとしたら北朝鮮がかかわっているんではないかということで北朝鮮がアメリカに攻撃されるのではないかということでかなりの動揺が広がったというんです。それが二〇〇一年の九月、九・一一。さらに、御承知のように、二〇〇二年のアメリカの一般教書の中では、イラクとイラン、そして北朝鮮が悪の枢軸と名指しをされ指定をされました。そのこともまた北朝鮮の指導部に大きな動揺を与えた。ひょっとしたら戦争がまた起きるんではないかと。
 そのような背景の下で、強硬な姿勢を取ることによって北朝鮮が妥協せざるを得なかった、そのように蓮池さんは評価をされているんですけれども、一方で今のアメリカの政権を見ておりますと、テロ支援国家の指定を解除いたしました。さらには、最近ではアメリカとして北朝鮮に米の援助をしようという動きがあります。
 そうすると、十年前に比べて、この拉致問題を解決するための背景の一つ、重要なアメリカの存在というものを、果たして今、米朝関係というものはどのように評価をすればいいのか、外務省からお聞きしたいと思います。

発言情報

speech_id: 117915253X00320111028_016

発言者: 有田芳生

speaker_id: 5133

日付: 2011-10-28

院: 参議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会