有田芳生の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○有田芳生君 耀徳の収容所と聞きますと、恐らく皆様方、収容所というと、政治犯がそこに捕らえられているんだけれども、何か刑務所みたいな印象でどうしても日本ではとらえられてしまうんですが、耀徳の収容所というのは、正確に言うと第十五号管理所、これは東西二十キロ、南北三十四キロ、そういう収容所なんですよね。しかも、革命地域と完全統制地域というところに二つに分かれております。
実は、先日、横田めぐみさんが二〇〇四年から二〇〇五年に生存しているんではないかという報道が韓国から流れました。日本ではどうしても、何でそんな政治犯の収容所のある一部のところからめぐみさんが生存しているという情報が出てくるんだと、まさかそんなことはないだろうという声もありました。私も実は最初、懐疑的でした。しかし、韓国にこの間、風間議員と行きましていろいろ調べてきたことで分かったことは、この耀徳の収容所というのは革命地域と完全統制地域に分かれていて、完全統制地域に入れられた人たちはもう生きて戻れないんですよ。しかし、革命地域に入れられた人たちというのは、再教育の現場ですから、努力をするならば生きて戻る可能性があるんです。
ところが、御承知のように、これはもうほかの収容所でも同じですけれども、食料というのはもう最低限のものしか与えられない。だから、それぞれの収容者は自給自足なんですよね。自給自足で、本当に木の根やネズミからいろんなものを、とにかく生きるために努力をしなければいけない。その革命地域、つまり努力をすれば生きて帰れるかも分からないところに、実はこの間、韓国のイ・ヨンスという、仮名ですけれども、四十幾つの脱北された方が証言したのは、その革命地域に労働党の作戦部の人物がいた。実は、作戦部の人物ですからかなりの地位なんですよ。で、もう一回再教育をしてこいというふうに命じられてやむなくそこで暮らしているんだけれども、しかし、そこで一生懸命努力をしていても、例えば出てくることができたとしても、体重が八十キロだった人たちが四十キロぐらいになってしまうような大変な状況ですから、自分たちでいろんな木の芽を取ったり、もうネズミから蛇から、それを捕って食べるんだけども、それだけでは多くの人が生きていけない。
だから、何があるかというと、革命地域に行った自分のお父さんたちのために、平壌なんかにいる最高幹部の一人なんかは、お父さんを助けるためにこの耀徳の収容所に行くんですよ。そして、行って、先ほど言いました証言をしたイ・ヨンスという仮名の人物ですけれども、その人はアヒルとか鶏を共同飼育しているところで働いている。だから、その人にお金を渡して、お父さんに何とか肉を渡してくれというようなことで、そしてお父さんにアヒルとか鶏の肉が与えられて、そして生き延びているという現状がある。
そこで労働党の作戦部のお父さんと会話をする条件ができたんです。そこで、韓国から出てきた情報なんですよ。その労働党作戦部、その人が会話を長くしているときに、実は横田めぐみさんという人がいるんだという。だから、私は一般的にもうあっちこっちで横田めぐみさんの話が出たのかと思えば、そうではなかった。そういう経過の中で、横田めぐみさん、二〇〇四年から五年、生存情報というものが出てきているんですよね。だから、そう考えたときに、日本政府は一体何をしなければならないのか。
この耀徳の収容所でめぐみさん生存情報が日本で報道をされたときに、政府はこの脱北者に会う努力をするというふうに語ったとマスコミでは伝えられておりましたけれども、その後どのような対応を取られていますでしょうか。