2011-12-08
両院
黒川清
東京電力福島原子力発電所事故に係る両議院の議院運営委員会の合同協議会
黒川清の発言 (東京電力福島原子力発電所事故に係る両議院の議院運営委員会の合同協議会)
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○黒川清君 小平会長、このような本当に憲政史上初めてという重責でありまして、六つの点を強調されました。これにこたえるべく、私どもも、割合最近にこれを言われたことですので、やり方、それから組織のあり方その他、新しく知恵を絞らなくてはならないところがあるので、非常に苦慮しております。
ですが、この委員会全体としては、私なりの考えからいえば、一つ、国民、二つ目、未来、三つ目、世界という視点で、大きく考えてみたいと思います。
一つ、この使命は第一に、国民による事故調査ということです。国民から選ばれた国会がしたということは、国民に負託された先生方に負託された、国民の国民による国民のための調査という心づもりでおります。
二番目は未来でございます。そういう意味では、未来ということについては、もちろん負託されたところにもありますが、過去を知らずに未来は語れないということでありまして、未来は過去を学んだ上の現在から将来を見据えた提言でなければいけないと思っております。そのためには、国会の今度の調査の負託その他に、今までの行政とは全く違った、政府、行政あるいは業界あるいはその他とは全く独立した責務があると認識しております。
三番目の世界という意味でございますけれども、今グローバルな世の中で、日本は少なくとも先進国の一つ、しかも経済大国であったという歴史からいえば、どういうプロセスでこのような政策が出てきて、どうしていわゆる原発安全神話のようなことが出てきたのかということはもちろんですけれども、このようなことはこれからも起こり得ることであります。世界でこれだけありますし、新しくつくられます。
ということは、今回の、四十年前にできたこともそうですけれども、歴史を振り返りながら、どこにどういう問題があったのか、さらに、その被害をどのようにこれから調べていくかということによって、これから世界に起こり得る、新しい原発にしても、よりよい設計、よりよいデザイン、よりよい材料、いろいろな知恵があると思いますね。
それから、日本に万一起きたときに、どういう対策をするのか、どういう行動をするのか、コンティンジェンシープランは一体何なのか、それと、放射能の実際に被害が起きたときにはどういうことをするのかというのを、やはりこれからの世界の中と共有する。透明性を持って共有することによって日本の国家としての信頼をかち取っていくということが非常に大事で、それによって世界の英知を結集しつつ、原子力がよそでもいろいろ建てられると思いますけれども、そのときには、よりよい、より安全で、もし何か起きたときにはどういうことをすればいいかという世界の英知を結集する基盤にさせていただきたいと思っております。
そういう意味では、今回の意見は、このようなプロセスが立ち上がったこと自身が立法府が機能したというふうに私は認識しております。ぜひ先生方の期待に沿えるよう、委員一同力を合わせて、例えて言えば、スリーマイルアイランドのあのときはアメリカはどういうことをしたのか、ナイン・イレブンの後にはアメリカはどうしたのか、今度のブリティッシュ・ペトロリアムのときはアメリカ、イギリスは何をしているのか、狂牛病のときは何をしているかという世界的な意味のあることについては常にこういう委員会ができておりますので、そういうことが世界から期待されているというのは間違いないことですので、そのような負託にもこたえるように、皆さんで相談しながら答えを出していきたいと思っております。
ありがとうございました。(拍手)