山田吉彦の発言 (決算行政監視委員会)
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○山田参考人 現在も、昨日時点でも、およそ二百隻の中国漁船が中間線付近で行動しているということを御報告いたしました。この船団、およそ三千人、中に漁民がおります。
今までの経緯を見ますと、順次、中国がステップを踏んでまいりました。先ほど石原都知事からもお話がありましたように、中国はもう宣言をしているわけです。次のステップは何かということを考えますと、上陸以外は考えられない。恐らく、この島、尖閣諸島、五つの島プラス岩礁のいずれかに漁民が上陸し、それを漁政、漁業監視船なりあるいは海洋調査船が人民の保護という名目で侵入してくる。
島を一つとられても、先ほども申しましたように、中間線がなくなりかねない状況にあります。これがまんざらうそかといいますと、かつて、一九九〇年代には、日本の無人島に頻繁に中国漁民が上陸していたというケースがございます。
これを一つ一つ排除する。近場の、例えば五島列島の、間近に警察がいる島であれば排除することもできますが、尖閣諸島は、近い石垣島からも百七十キロもございます。ましてや、三千人の漁民。一体、何隻の巡視船があれば阻止することができるのか。現在の海上保安庁には、それだけの侵入者を全て阻止するだけの体力はまだございません。
私は、二〇一〇年の九月七日以降、四回中国に行きまして、関係者とヒアリングをやってまいりました。一部の地方の官憲及び軍部は統率がとれていない状況にもあります。端的に言いますと、点数稼ぎ。こうすれば自分は評価されるんであろうということで、かなり過激な行動をとる者も含まれております。
そして、もう一つ問題となっておりますのは、韓国と中国の間でもあります漁業トラブル。海上保安庁に当たる機関の者が漁船員によって刺し殺されるような事件があり、また、ことしに入っても暴力事件が発生している中で、漁民がかなり過激になっている。そして、収入に目を置く場合、過激な行動をとることも考えられます。
私は、この夏、極めて危険な状況にある。これはどういう意味かといいますと、中国漁民が上陸してもおかしくない状況になっていると考えております。
また、先ほども申しましたように、海上保安庁の今の現状勢力で、海から守るだけでは、大型巡視船のすき間をつき、漁船団が走り回り、島に取りついてしまう。一斉に魚釣島を目指したように見せかけておきながら、数隻は別の島に向かう。それを全て排除できるのかといいますと、かなり難しい。しかも、上陸されてしまったのでは、海上保安庁がすぐ手を打つことができないということになります。
それを阻止するためにも、上陸した中国漁民あるいは不法侵入者を海上保安庁が速やかに退去できるように、それ以前に、怪しい漁船に対しては退避勧告を出せるような状況をつくらなければいけないと考えております。