柿澤未途の発言 (憲法審査会)
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○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
現行憲法の第一章の規定について検証を行うのがきょうの審査会の趣旨でありますが、そもそもこの憲法審査会は、憲法改正原案の審議を行う場として設置されたものであります。この憲法審査会において、現実に憲法改正原案が衆議院に提出をされているにもかかわらず、それを棚上げして現行憲法の章別の論点整理を進めていこうという方向性にいささかの違和感を覚えております。
先月二十七日、衆参両院を統合し一院制国会をつくるという憲法四十二条の改正原案が、超党派議連のメンバー百二十人によって衆議院議長に既に提出されております。受理されていないというふうにも聞いておりますが、そのこと自体も含めて取り扱いを議論し、また、賛同者の法的要件を満たした上で提出された原案の問いかけるところを受けとめて、まず議論を行うのが筋ではないかと考えます。
冒頭、まずそのことを申し上げておきます。
さて、日本国憲法第一章についてです。
私たちは結党三年の比較的新しい政党であり、先月二十七日、憲法改正に関する基本的考え方を発表したばかりであります。ここにおいて、第一章とのかかわりで触れているのは、天皇陛下は、日本国、国民の統合の象徴であり、日本国の元首であると明記すること、そして、国旗・国歌について憲法上明記することであります。
天皇陛下を国家元首として明記することについては議論の分かれるところでありますが、私たちみんなの党が首相公選制を掲げていることから、公選された内閣総理大臣との関係で、国家元首が誰であるのか問題とされる場合があります。
ヨーロッパ初め諸外国においても、名目上の君主として国家を象徴する機能を担われている国王等を国家元首としているケースが多々あり、先日、御在位六十年を迎えられた英国のエリザベス女王も、まさにそのお一人であります。仮に、国民の直接投票で首相を選んだとしても、国家元首が首相公選の結果に基づき内閣総理大臣を任命するというのは、諸外国の事例から見ても全く問題がありません。
とはいえ、これ以上日本の国家元首が誰であるのかという点が曖昧であり続けるのは、対外的に見ても問題であると考えます。
こうした国家の存立の基本中の基本について定まった規定や見解がないというのが、日本国憲法の最大の問題と言ってもよいと思われますので、この際、一切の疑義が今後生じないよう、憲法上、天皇陛下が国家元首であり、また同時に、日本国、国家国民の統合の象徴であるということを明記すべきであるというふうにしたものであります。
憲法改正に関する最も重要な論点は、いかにして、この憲法を現実に、時代に即して改正するという一歩を踏み出すかにあると私たちみんなの党は考えております。このため、憲法改正規定を定める九十六条の改正を先行させるべきという立場をとっております。
その意味からいいますと、皇室典範に規定されている男系男子等の第一章にまつわるさまざまな論点については、御皇室の将来のあり方をめぐる国民の相当なコンセンサスを得るべきものでありますので、慎重な議論を重ねた上でのものでなければなりません。第一章の条文をまず真っ先に改正するということを再優先にする立場にはないということも明らかにしておきたいというふうに思います。
以上をもって、みんなの党の意見表明とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。