井戸まさえの発言 (社会保障と税の一体改革に関する特別委員会)
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○井戸委員 まさに修正協議のことを今触れられたんですけれども、先日の公聴会で大日向公述人がここ数日報道されていますこの修正協議に触れまして、胸が潰れそうという表現をなされました。一年半、三十五回にわたって検討されたワーキングチームの委員の皆さんは、それぞれ団体を背負っており、それゆえに立場もあり、長い歴史の中で培われたそれぞれの文化、違い、これを持ちつつも、議論をまとめてこられました。まさに悲願であったこの取り組みがここで頓挫してしまってはならない、そういった必死の思いが伝わってまいりました。
御努力いただいた関係者のみならず、今まさに小さな子供を抱える世代、これから子供を持ちたいと思う世代、そして、私も含めてですけれども、自分の子供たちがもはや保育園や幼稚園に通う年代は過ぎました親たちも当時どれほどこの制度を望んだか、総合こども園制度に間に合わなかった世代も含めて、この制度への期待は深まっています。ぜひ、成立に向けた、今意気込みを聞かせていただきましたけれども、御努力をなお続けて、私たちも続けていかなければいけないと思っています。
子供のころ、保育所や幼稚園で過ごした日々というのは、誰もが、人として生きる基礎を培ってくれた場所として懐かしく思い出すことができると思います。私たちは、あの場所で初めて、家庭や隣近所といった限られたコミュニティーから、そこから飛び立って、他者と出会って、そして一定の時間を過ごすということで、社会と触れ合う最初の体験をいたします。
一方、親となって感じたのは、あの場所は親にとってもとても大事な場所であるということです。特に今、子育て世代の親の生活環境は非常に厳しくて、変化も激しい。職場での悩みを抱えたり、離婚も結婚から十年目までが一番多いという事実を見れば、この時期が、まさに家庭内でのさまざまな壁にぶつかる、出会う時期でもあるということを示していると思います。
そうした中で、同じように日々頑張る仲間たちに出会って、何があっても大丈夫、一緒に頑張りましょう、私たちが支えるわよと言ってくださる先生たちがいらしたからこそ、どれだけ勇気をもらって頑張れたことか。この時期は、子にとっても親にとっても、かけがえのない貴重な出会いや体験をもたらしてくれます。
だからこそ、総合こども園は、施設の数だけをふやせばいいというわけではありません。これは公聴会でも指摘されたとおりです。
一方で、利潤追求を目的にする株式会社の参入が、子供や親に対する権利侵害を引き起こしかねないという心配の声も上がっています。また、株式配当等に対しての懸念も根強いものがあります。
私自身の体験からいうと、保育所が閉まってしまった後、どうしても夜に抜けられない会合や打ち合わせが入ってしまったとき、自分や子供が病気になったときなど、いざというときに子育てを助けてくれたのは株式会社の保育施設であり、逆に言えば、今まで認可施設が手が届かなかった日の当たらない部分を支えてきてくれたのはそうした施設であったことを考えると、むしろ、保育、教育分野で担ってきた貢献についても、客観的に評価した上で見ていくべきではないかと思っています。しかし、懸念がある以上は説明を尽くす必要もあると思っています。
トラブル事例等も含め、公立、社会福祉法人での保育園や学校法人での幼稚園と顕著な差があったかも含めて、お答えいただければと思います。