森本敏の発言 (本会議)
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○国務大臣(森本敏君) 楠田議員にお答えいたします。
まず、大綱における危機管理のあり方の検討についてお尋ねがありました。
各種事態に実効的に対応するためには、平素からの関係機関間の連携や、内閣による迅速的確な意思決定により、政府一体となった対応を担保することが必要です。
こうした観点から、新防衛大綱においては、各種事態の総合的な訓練、演習等を平素から実施し、政府の意思決定及び対処に係る機能、体制について検証することとしています。
次に、東日本大震災の対応についてお尋ねがありました。
昨年の東日本大震災に際し、自衛隊は十万人を超える態勢を組み、人命救助や行方不明者捜索、救援物資等の輸送や被災者の生活支援、さらには原発事故への対応など、幅広い活動を全力で行い、被災者そして国民に高く評価されました。
また、東日本大震災における対応を踏まえれば、大規模災害、原子力災害を含む多様な事態における米軍や関係機関との協力関係をさらに強化するため、平素から連携を深めていくことが重要と認識しております。
なお、十万人態勢で震災対応を行う中でも、平素からのP3Cによる我が国周辺海域における警戒監視活動や、全国二十八カ所のレーダーサイトによる常時監視など、各種事態への即応態勢は引き続き維持していたところであり、平素の防衛任務への影響はなかったものと認識しております。
次に、震災の教訓を踏まえた我が国の防衛力強化の必要性についてお尋ねがありました。
大規模災害を含む各種の事態に即応するため、第一線部隊の実員を確保するとともに、情報収集、警戒監視能力、輸送能力、原子力災害への対応能力等の向上を図るなど、大綱及び中期防に基づき、自衛隊の人員面、装備面について体制を充実してまいります。
次に、南西地域の防衛力の充実についてお尋ねがありました。
大綱及び中期防では、島嶼防衛の重要性を踏まえ、情報収集、警戒監視態勢を整備するほか、迅速な展開・対応能力や防空能力の向上など、各自衛隊の態勢整備を進めるとともに、各種訓練を実施することにより、南西地域の防衛態勢の充実を図ることとしています。
防衛省としては、一層厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、大綱及び中期防に基づき、引き続き防衛力整備を着実に進めることにより、南西地域における防衛態勢の充実を推進してまいります。
次に、北朝鮮の軍事動向への対処についてお尋ねがありました。
北朝鮮は、核を初めとする大量破壊兵器の開発や、先般の人工衛星と称するミサイル発射にも見られるとおり、弾道ミサイルの開発などに努めているほか、軍事的な挑発活動も繰り返しています。
こうした北朝鮮の軍事動向に関して、引き続き、重大な関心を持って情報の収集、分析に努めるとともに、事態が発生した場合に迅速に対応し得る態勢を整えることにより、我が国の平和と安全の確保を図ってまいります。
次に、弾道ミサイルの落下等に係る情報提供についてお尋ねがありました。
防衛大綱にもあるように、弾道ミサイルの拡散への対応は、我が国を含む国際社会にとっての差し迫った課題であり、御指摘の点も含めて、アジア太平洋地域の一層の安定化に向け、多層的な安全保障協力を行ってまいります。
なお、先般の北朝鮮ミサイル発射事案に当たっては、当時の田中防衛大臣と在京フィリピン大使との間で、緊密な連携をとっていくという点で一致したところでございます。(拍手)
〔国務大臣玄葉光一郎君登壇〕