野田毅の発言 (予算委員会)
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○野田(毅)委員 私は、マニフェスト違反がけしからぬと言わないんですよ。マニフェストそのものがおかしいんですよ。そもそも、簡単に言えば、財源なきばらまきのマニフェストが今回の混迷を招いているんです。これが本質なんですよ。約束を守れる前に、守れない約束をしたことに問題があったんです。だから、撤回しろと言っているんです。おわかりと思います。
そこで、なぜ私がそういうことを言うかというと、実は、消費税を上げようと言うと、みんな嫌ですよ。人の痛みはほっておいても、自分の痛みは嫌ですよ、人情として。だから、第四コーナーを回って、いよいよ、まあ総論はわかるがねと。いずれ消費税引き上げが必要だというのはみんなわかっている。財政再建の必要性はみんなわかっている。だから、聞けば、みんな六割以上賛成だ。だけれども、では今やっていいですかと言うと、大体七割、八割は、その前にやることがあると。必ずこのハードルが来るんですよ。このハードルをどう乗り越えるかということが一番大事なことなんだ。そうでしょう。
だから、そのために実はさっきから小泉さんの話をしたんだけれども、我々も異論は確かにあったけれども、それでも小泉さんはやり抜いたんですよ。それは、このままいったら、さっき誰か、渡辺さんも言っていたかな、高齢化がどんどん進んでいく。進んでいくことを放っておいて、それを全部消費税だけでカバーしようとしたらとんでもない消費税率になるんだから、聖域なき歳出削減だ、公債費ももう三十兆以上にはふやさないということで、二〇〇六骨太に至るまで徹底した歳出削減をやってきたんですよ。
今、ちょうどパネルを出しておりますけれども、お手元にありますが、小泉さんのときにこれだけのことをやったんだ。結局、このことによって、地方は三位一体で疲弊した。あるいは、農業もばっさり削りました。公共事業も削りました。防衛費も、あるいはODAも文教費もみんな削った。さらに社会保障は、伸びてはいるけれども、これも当然増の経費を削って削って、例外はしなかった。診療報酬も削った。
それだけのことを実はやってきて、この間に、恐らく、比較でいくと、二〇〇一年から二〇〇七年までの間に、国債費と社会保障費を除くその他の一般歳出でいうと三・八兆円削っているんですよ。だから、間の毎年毎年度累積したら、十兆円以上になります。それから、国債の発行額は三十兆から二十五兆円ぐらいまで切り込んできている。
つまり、これだけの歳出削減をどんどんやってきて、その結果が、参議院選挙で我々は惨敗したんですよ。もうそろそろ歳出削減だけではかなりあっちこっちに無理が出る、だから、それは引き続いて無駄を排除するのは当然だけれども、あわせて消費税の引き上げに着手しなきゃいかぬのじゃないかというのが実は福田内閣だったんだ。
そのときに、あなた方は逆のことをおっしゃったんですよ、そのころから、安倍内閣の参議院選挙から。あのときにもう既に、子ども手当二万六千円、二・六万円かな、それから農業の戸別所得補償方式、国民の生活第一と。この前の総選挙では、もっともっと無駄の根絶をやるんだ、消費税の引き上げなんかとんでもない、四年間で埋蔵金も十六・八兆出します、高速道路無料化も上乗せができます、ガソリンの暫定税率も廃止します。
つまり、それだけのことをどんどんおっしゃったわけですから、多くの国民は、わあ、そうか、まだまだ削り代はそんなにあるのかい、小泉さんのときにあれだけのことをやって、あれだけあっちこっちに痛みが現に出てきたにもかかわらず、まだそんなに無駄がたくさんあったのかとみんな思ったわけだ。そして、政権がかわったわけだ。だから、国民は、今の内閣に約束を守れということに期待をしている。
だけれども、演説ばかりしてはいけませんから聞きますが、あなた方は政権をとって、今度は三度目の予算編成なんだ。四年間で十六・八兆円、お金を出しますということをおっしゃったけれども、今、この三年間で、事業仕分けを初めいろいろやった結果、幾らお金が出ましたか、答えてください。