予算委員会

2012-03-06 衆議院 全290発言

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会議録情報#0
平成二十四年三月二日(金曜日)委員長の指名で、次のとおり分科員及び主査を選任した。
 第一分科会(皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府及び防衛省所管並びに他の分科会の所管以外の事項)
   主査 武正 公一君
      今井 雅人君    岸本 周平君
      橋本 博明君    石破  茂君
      山本 幸三君
 第二分科会(総務省所管)
   主査 若泉 征三君
      杉本かずみ君    中井  洽君
      仁木 博文君    赤澤 亮正君
      阿部 知子君
 第三分科会(法務省、外務省及び財務省所管)
   主査 西村智奈美君
      金森  正君    鉢呂 吉雄君
      花咲 宏基君    金田 勝年君
      野田  毅君
 第四分科会(文部科学省所管)
   主査 若井 康彦君
      馬淵 澄夫君    室井 秀子君
      湯原 俊二君    馳   浩君
      東  順治君
 第五分科会(厚生労働省所管)
   主査 笹木 竜三君
      江端 貴子君    山崎  誠君
      渡部 恒三君    橘 慶一郎君
      高木 陽介君
 第六分科会(農林水産省及び環境省所管)
   主査 佐々木隆博君
      近藤 和也君    山岡 達丸君
      小里 泰弘君    内山  晃君
      松木けんこう君
 第七分科会(経済産業省所管)
   主査 石関 貴史君
      玉木雄一郎君    山田 良司君
      伊東 良孝君    小池百合子君
      笠井  亮君    中島 正純君
 第八分科会(国土交通省所管)
   主査 村越 祐民君
      打越あかし君    大西 健介君
      櫛渕 万里君    金子 一義君
      佐田玄一郎君    山内 康一君
平成二十四年三月六日(火曜日)
    午前八時五十一分開議
 出席委員
   委員長 中井  洽君
   理事 笹木 竜三君 理事 武正 公一君
   理事 西村智奈美君 理事 鉢呂 吉雄君
   理事 若井 康彦君 理事 若泉 征三君
   理事 石破  茂君 理事 小池百合子君
   理事 高木 陽介君
      石関 貴史君    今井 雅人君
      打越あかし君    江端 貴子君
      大西 健介君    岡田 康裕君
      岡本 充功君    金森  正君
      岸本 周平君    櫛渕 万里君
      近藤 和也君    佐々木隆博君
      杉本かずみ君    玉木雄一郎君
      中屋 大介君    仁木 博文君
      橋本 博明君    畑  浩治君
      花咲 宏基君    馬淵 澄夫君
      村越 祐民君    室井 秀子君
      山岡 達丸君    山崎  誠君
      山田 良司君    湯原 俊二君
      渡部 恒三君    赤澤 亮正君
      伊東 良孝君    小里 泰弘君
      金子 一義君    金田 勝年君
      小泉進次郎君    佐田玄一郎君
      齋藤  健君    塩崎 恭久君
      平  将明君    橘 慶一郎君
      丹羽 秀樹君    野田  毅君
      馳   浩君    坂口  力君
      東  順治君    笠井  亮君
      内山  晃君    渡辺浩一郎君
      阿部 知子君    照屋 寛徳君
      江田 憲司君    山内 康一君
      中島 正純君    浅野 貴博君
    …………………………………
   内閣総理大臣       野田 佳彦君
   国務大臣
   (社会保障・税一体改革担当)           岡田 克也君
   財務大臣         安住  淳君
   厚生労働大臣       小宮山洋子君
   農林水産大臣       鹿野 道彦君
   経済産業大臣       枝野 幸男君
   環境大臣
   国務大臣
   (原子力行政担当)    細野 豪志君
   防衛大臣         田中 直紀君
   国務大臣
   (郵政改革担当)     自見庄三郎君
   国務大臣
   (経済財政政策担当)   古川 元久君
   総務副大臣        黄川田 徹君
   財務副大臣        五十嵐文彦君
   防衛副大臣        渡辺  周君
   財務大臣政務官      三谷 光男君
   予算委員会専門員     春日  昇君
    —————————————
委員の異動
三月五日
 辞任         補欠選任
  岸本 周平君     三宅 雪子君
  花咲 宏基君     玉城デニー君
  馬淵 澄夫君     玉置 公良君
  橘 慶一郎君     河野 太郎君
  阿部 知子君     照屋 寛徳君
  玉置 公良君     初鹿 明博君
  小里 泰弘君     柴山 昌彦君
  金田 勝年君     あべ 俊子君
  照屋 寛徳君     中島 隆利君
  玉城デニー君     阪口 直人君
  渡部 恒三君     空本 誠喜君
  伊東 良孝君     秋葉 賢也君
  東  順治君     高木美智代君
  中島 隆利君     服部 良一君
  打越あかし君     矢崎 公二君
  三宅 雪子君     本村賢太郎君
  河野 太郎君     橘 慶一郎君
  野田  毅君     城内  実君
  内山  晃君     斎藤やすのり君
  山内 康一君     柿澤 未途君
  玉木雄一郎君     平  智之君
  橋本 博明君     小野塚勝俊君
  金子 一義君     小野寺五典君
  高木美智代君     遠山 清彦君
  斎藤やすのり君    小林 正枝君
  阪口 直人君     道休誠一郎君
  空本 誠喜君     藤田 大助君
  遠山 清彦君     赤松 正雄君
  小林 正枝君     渡辺浩一郎君
  服部 良一君     重野 安正君
  柿澤 未途君     山内 康一君
  道休誠一郎君     磯谷香代子君
  山岡 達丸君     石山 敬貴君
  山崎  誠君     中林美恵子君
  秋葉 賢也君     伊東 良孝君
  杉本かずみ君     緒方林太郎君
  藤田 大助君     後藤 祐一君
  本村賢太郎君     橋本  勉君
  城内  実君     井上 信治君
  赤松 正雄君     石田 祝稔君
  石山 敬貴君     岡本 英子君
  小野塚勝俊君     菅川  洋君
  柴山 昌彦君     小里 泰弘君
  石田 祝稔君     稲津  久君
  笠井  亮君     穀田 恵二君
  渡辺浩一郎君     渡辺 義彦君
  磯谷香代子君     井戸まさえ君
  橋本  勉君     長島 一由君
  初鹿 明博君     熊田 篤嗣君
  稲津  久君     大口 善徳君
  穀田 恵二君     笠井  亮君
  山内 康一君     柿澤 未途君
  緒方林太郎君     小室 寿明君
  平  智之君     坂口 岳洋君
  中林美恵子君     山崎  誠君
  室井 秀子君     石原洋三郎君
  山本 幸三君     近藤三津枝君
  笠井  亮君     高橋千鶴子君
  熊田 篤嗣君     浜本  宏君
  大口 善徳君     稲津  久君
  高橋千鶴子君     佐々木憲昭君
  渡辺 義彦君     中後  淳君
  菅川  洋君     神山 洋介君
  あべ 俊子君     金田 勝年君
  小野寺五典君     北村 茂男君
  稲津  久君     古屋 範子君
  佐々木憲昭君     塩川 鉄也君
  中後  淳君     石田 三示君
  重野 安正君     吉泉 秀男君
  柿澤 未途君     山内 康一君
  井戸まさえ君     山尾志桜里君
  坂口 岳洋君     山本 剛正君
  浜本  宏君     永江 孝子君
  近藤三津枝君     長島 忠美君
  佐田玄一郎君     永岡 桂子君
  古屋 範子君     江田 康幸君
  塩川 鉄也君     吉井 英勝君
  神山 洋介君     皆吉 稲生君
  後藤 祐一君     向山 好一君
  北村 茂男君     丹羽 秀樹君
  吉井 英勝君     宮本 岳志君
  石田 三示君     内山  晃君
  吉泉 秀男君     服部 良一君
  石原洋三郎君     森山 浩行君
  岡本 英子君     高邑  勉君
  櫛渕 万里君     高橋 英行君
  小室 寿明君     杉本かずみ君
  長島 一由君     小山 展弘君
  皆吉 稲生君     高井 崇志君
  向山 好一君     柴橋 正直君
  山本 剛正君     加藤  学君
  江田 康幸君     大口 善徳君
  服部 良一君     阿部 知子君
  小山 展弘君     畑  浩治君
  高橋 英行君     石井登志郎君
  高邑  勉君     宮崎 岳志君
  永江 孝子君     吉田 統彦君
  森山 浩行君     室井 秀子君
  矢崎 公二君     柳田 和己君
  宮本 岳志君     赤嶺 政賢君
  内山  晃君     豊田潤多郎君
  松木けんこう君    石川 知裕君
  石井登志郎君     櫛渕 万里君
  加藤  学君     玉木雄一郎君
  柴橋 正直君     渡部 恒三君
  高井 崇志君     橋本 博明君
  畑  浩治君     岸本 周平君
  宮崎 岳志君     山岡 達丸君
  柳田 和己君     打越あかし君
  山尾志桜里君     花咲 宏基君
  吉田 統彦君     馬淵 澄夫君
  井上 信治君     野田  毅君
  永岡 桂子君     佐田玄一郎君
  長島 忠美君     山本 幸三君
  丹羽 秀樹君     金子 一義君
  大口 善徳君     東  順治君
  赤嶺 政賢君     笠井  亮君
  豊田潤多郎君     内山  晃君
  石川 知裕君     松木けんこう君
同月六日
 辞任         補欠選任
  櫛渕 万里君     岡本 充功君
  馬淵 澄夫君     畑  浩治君
  室井 秀子君     岡田 康裕君
  伊東 良孝君     塩崎 恭久君
  小里 泰弘君     齋藤  健君
  橘 慶一郎君     平  将明君
  山本 幸三君     丹羽 秀樹君
  東  順治君     坂口  力君
  内山  晃君     渡辺浩一郎君
  阿部 知子君     服部 良一君
  山内 康一君     江田 憲司君
  松木けんこう君    浅野 貴博君
同日
 辞任         補欠選任
  岡田 康裕君     室井 秀子君
  岡本 充功君     櫛渕 万里君
  畑  浩治君     中屋 大介君
  齋藤  健君     小里 泰弘君
  塩崎 恭久君     伊東 良孝君
  平  将明君     小泉進次郎君
  丹羽 秀樹君     山本 幸三君
  坂口  力君     東  順治君
  渡辺浩一郎君     内山  晃君
  服部 良一君     照屋 寛徳君
  江田 憲司君     山内 康一君
  浅野 貴博君     松木けんこう君
同日
 辞任         補欠選任
  中屋 大介君     馬淵 澄夫君
  小泉進次郎君     橘 慶一郎君
  照屋 寛徳君     阿部 知子君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 平成二十四年度一般会計予算
 平成二十四年度特別会計予算
 平成二十四年度政府関係機関予算
 主査からの報告聴取
     ————◇—————
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中井洽#1
○中井委員長 これより会議を開きます。
 平成二十四年度一般会計予算、平成二十四年度特別会計予算、平成二十四年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 この際、各分科会主査から、それぞれの分科会における審査の報告を求めます。
 第一分科会主査武正公一君。
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武正公一#2
○武正委員 おはようございます。
 第一分科会について御報告申し上げます。
 その詳細につきましては会議録に譲ることとし、ここでは主な質疑事項について申し上げます。
 まず、内閣所管については、歳入庁創設の見通しなど、
 次に、内閣府所管については、沖縄振興一括交付金のあり方、証券取引等監視委員会の調査のあり方、金融・証券税制の問題点、市街地の液状化対策への支援の必要性など、
 次に、防衛省所管については、今後の防衛力整備の方向性、防衛装備品の適切な調達方法など、
 次に、復興庁所管については、東日本大震災復興交付金の配分基準などでありました。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#3
○中井委員長 第二分科会主査若泉征三君。
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若泉征三#4
○若泉委員 第二分科会について御報告申し上げます。
 本分科会は、総務省所管について審査を行いました。
 詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、その主な質疑事項は、地方公共団体の公会計制度改革への取り組み、社会保障・税一体改革における地方への財源措置の必要性、市街化区域内農地の固定資産税のあり方、無線通信回線の安定確保、災害時等の消防力の充実強化等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#5
○中井委員長 第三分科会主査西村智奈美さん。
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西
西村智奈美#6
○西村(智)委員 第三分科会について御報告申し上げます。
 本分科会は、法務省、外務省及び財務省所管について審査を行いました。
 詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、その主な質疑項目は、司法制度改革の現状と課題、法制度における女性差別の現状、子の引き渡しの審判に係る問題点、ODA予算の配分のあり方、第三国定住難民支援の問題点、平成二十四年度税制改正に係る論点等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#7
○中井委員長 第四分科会主査若井康彦君。
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若井康彦#8
○若井委員 第四分科会について御報告申し上げます。
 本分科会は、文部科学省所管について審査を行いました。
 詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、その主な質疑事項は、科学技術振興への取り組み、少人数学級及び教職員の定数のあり方、大学改革の方向性、重要文化財建造物の防災対策、奨学金制度のあり方、教育相談体制の整備の必要性等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#9
○中井委員長 第五分科会主査笹木竜三君。
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笹木竜三#10
○笹木委員 第五分科会について御報告します。
 本分科会は、厚生労働省所管について審査を行いました。
 詳細については会議録に譲りますが、その主な質疑事項は、年金制度について並びに年金記録問題への対応、医師不足解消に向けた取り組み、精神科医療のあり方、肝炎対策の拡充、生活保護制度見直しの必要性等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#11
○中井委員長 第六分科会主査佐々木隆博君。
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佐々木隆博#12
○佐々木(隆)委員 第六分科会について御報告申し上げます。
 本分科会は、農林水産省及び環境省所管について審査を行いました。
 詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、その主な質疑事項は、TPP交渉参加と国内農林業の保護、戸別所得補償制度の法制化の必要性、原発事故に伴う農産物の風評被害対策、東日本大震災被災地の漁業及び水産加工業の復旧状況、被災動物の救済、保護の促進、水俣病患者救済施策の推進等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#13
○中井委員長 第七分科会主査石関貴史君。
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石関貴史#14
○石関委員 第七分科会について御報告申し上げます。
 本分科会は、経済産業省所管について審査を行いました。
 詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、その主な質疑事項は、我が国の半導体産業のあり方、今後のTPP交渉の行方、原子力発電コスト試算の見直しの必要性、メタンハイドレートの国内開発の推進、中小企業に対する経営支援のあり方、地域間における連系送電網の強化等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#15
○中井委員長 第八分科会主査村越祐民君。
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村越祐民#16
○村越委員 第八分科会について御報告申し上げます。
 本分科会は、国土交通省所管について審査を行いました。
 詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、その主な質疑事項は、鉄道、港湾、河川整備の推進、離島保全のための法整備の必要性、本州四国連絡道路における地元負担の軽減策、ニュータウン再生への取り組み、空き家撤去に係る国の指針策定の必要性、災害対策としての道路整備の重要性等々であります。
 以上、御報告申し上げます。
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中井洽#17
○中井委員長 以上をもちまして各分科会主査の報告は終了いたしました。
 速記をとめてください。
    〔速記中止〕
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中井洽#18
○中井委員長 速記を起こしてください。
    —————————————
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中井洽#19
○中井委員長 これより社会保障(年金を含む)と税などについての集中審議を行います。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。岡本充功君。
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岡本充功#20
○岡本(充)委員 おはようございます。
 きょうは、時間をいただきましたことを、委員長、理事、そして委員の皆様方に感謝申し上げたいと思います。
 限られた時間でありますので、早速質問に入らせていただきたいと思います。
 まず、この一月の三十日に出ました日本の人口推計の新しいもの、これをもとに、今後日本の人口がどう変わっていくか、それを皆さんにお示ししたいと思います。
 一枚目のボードをごらんいただきたいと思います。
 ここにもありますように、日本は二〇〇五年を底にして合計特殊出生率が上に向いてきた、上になってきたということでありますけれども、残念ながら、まだまだ一・三台ということで、人口が伸びていくというところまではいきません。そんな中、これからどうなってくるか。本当に厳しい胸突き八丁をこれから歩いていかなければなりません。
 二〇一〇年の現時点において、赤い、いわゆる仕事をするであろう年齢、十五歳から六十四歳の皆さん方はこれだけの割合いますが、残念ながら、これから先、この赤い人口層がどんどん減っていく。そして、ここに書いてありますように、二〇四二年には六十五歳以上の人口がピークを迎え、そこから先は、紫の矢印の線を見ていただきますとおわかりのように、高齢化率のピークは四〇%を超えて高どまりをしていく。そして、現時点が、紫のグラフがまさに急峻に伸び上がっている、こういった場所であります。
 そういう意味では、これから大変厳しい年月を日本は過ごしていかなければならない、こういう状況にあるわけでありまして、この中で社会保障をどうしていくかというのが大変重要な課題になってくるわけであります。
 私も、厚生労働委員会に所属をする中で、こういった問題はかねてより意識をしてまいりましたし、そういった意味で、これから先どれだけの社会保障が必要になってくるのか、今議論になるのは当然だと思っています。
 二枚目のボードを見ていただきたいと思います。
 二枚目のボードは、人が生きていく中で、一体、社会保障をどのように必要とし、そして受け取っていくのか、さらには、下側は負担でありますが、この負担をどのくらいお支払いになられているのか、こういったことを、横軸が年齢、縦軸が金額であらわしたものであります。
 生涯で見ますと、ここで改めて確認をしたいのは、当然のことだと皆さん思われるかもしれませんが、六十歳以降は、ピンク色の老齢年金、年金の受け取りが大きな金額を占めていく。また、紫色の医療は、全年齢を通じて一定程度の受け取りがあるものの、やはりこれも、高齢化する中、八十歳を超えていくとさらにその金額はふえていく、こういった絵姿になっているということであります。
 一方で、注目をしなければならないのは、若年齢の皆さんもかなりの給付を受けているということを皆さんにぜひ御理解いただきたいと思います。
 人の人生が、これから高齢化をしていく、長寿化をしていく中で、八十五歳だとすれば、最初の二十二年から二十五年は、こうやって見ていただきますと、給付の方が上回る時代が続きます。一方で、六十歳からまた給付がふえていく、こういう時代が続くわけであります。実質的に、二十二歳から二十五歳ぐらいから六十歳ぐらいまでの、いわゆる先ほどお示しをしました十五歳から六十五歳と言われる層の皆さん方が負担が重くなり、人間としては、二十代半ばから六十ぐらいまででこの負担をし、そして自分が育ててもらった二十過ぎまでの時間と六十を過ぎてからの時間を皆さんのお世話になる、これが人間の姿だということでありまして、実質的に負担をしている三十五年間、そしてその後五十年ぐらいを皆さんのお世話になる時間、こういった割合になっている。
 そういう意味では、実質的な働く時間でありますこの三十五年から四十年ぐらいの時間が大変厳しいと言われるのもやむを得ないものがあるのかな、私はこのように思っているわけであります。
 そんな中で、年金につきましては、御案内のように、今百十兆円近い積立金を持って運用しています。当然のことながら、年金は、高齢になりますと、掛金を払わずに一〇〇%受け取り、こういうことになるわけであります。
 また、医療は、実は高年齢になっても保険料を払ったり、また窓口負担を払うということもあって、高年齢になっても負担をするんだとはいっても、実は給付と負担の割合は著しく偏ってくる。つまりは、負担をするお金が少なくなり、そして給付の方が圧倒的に大きくなる、こういう構図になっていくことが明らかであります。
 一例を挙げますと、例えば、八十五歳までいくと、お一人の受け取る一年間の医療費が九十六万五千円。一方で、年間で窓口や保険料で御負担をいただくのは十三万四千円。差し引きすると、八十万円ぐらいが給付増、給付の方に多いということになります。
 一方で、では、四十歳の方はどんなものかということでお話をしますと、四十歳の方は、受けられる医療は年間十二万八千円、平均ですけれども。一方で、御負担は二十七万円。そういう意味でいうと、二十七万円払って十二万八千円の医療を受けているということであれば、やはり負担感は強い、こういうことになってまいります。
 したがいまして、必ずしも、健康保険は高年齢になっても保険料を払うから年金と違うんだという話だけではないと思います。一年間で使い切ってしまう健康保険、これには積立金がありません。したがって、よく騎馬戦型と言われる三人で支える高齢者一人、今の絵姿、そして、二〇五〇年ごろには肩車型、一人で一人を支えるということになりますと、一年間で必要な医療費をその一人の若い人が払わなきゃいけないという状況が来るのではないかという危惧も持つわけであります。
 そういった中で、改めて確認をしたいわけでありますけれども、厚労大臣にお伺いをしますが、年金には積立金をつくってきて、そして、上に乗っている高齢者の方、騎馬戦であれ肩車であれ、上に乗っている高齢者の方は、御自身が過去に払ってきた年金の積立金で一定程度負担を軽くするべく浮いてもらっているわけでありますけれども、一方で、健康保険や介護保険は単年度で使い切りであって、結果として、これから先も毎年毎年、その年に必要なお金を現役世代が払わなきゃいけないという仕組みになっている理由はどのようなものがあるのか、お聞かせいただきたいと思います。
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小宮山洋子#21
○小宮山国務大臣 今委員御指摘のように、年金は積立金、医療保険制度、介護保険制度はそうなっていないということは、医療保険制度、介護保険制度というのはその保険者が分かれていて、年齢、職業、住んでいる地域などでばらばらな制度であるということが一つ。それから、年金と異なって、今御紹介いただいたように、高齢者も保険料とか窓口負担を負担することで保険制度の支え手になっている。こういうことから、一年から三年の短い期間で、短期保険という形で回しているという実態がございます。
 それからまた、医療や介護の費用がふえているというのは、高齢化ももちろん大きな要因ですけれども、そのほかに、やはり医療が高度化をしている。それから、介護についても、以前は大家族で、家族の中で見ていましたけれども、そうでないことも含めて、介護サービスが充実をしてきている。こういうことから、そのサービスを受ける、あるいは医療を受ける方が、それに伴って保険料をお払いになって、それを上げていくということの方が払う方の御理解が得られるのではないか、そういうことがあります。
 また、医療保険、介護保険で多額の積み立てを持ってそれを運用するというのはいかがなものかということもございますので、これはもちろん、高齢者の皆さんに医療などをもっと御負担いただくという検討もさせていただいていますが、これを、医療保険制度、介護保険制度を積み立ててやるということは慎重に考える必要があるかと思っています。
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岡本充功#22
○岡本(充)委員 当然、積み立てでやるということになると、新たな負担のお金が出てくるということもあります。しかし、このボードでもお示しをしましたけれども、高年齢になると、どうしても医療もより必要性が高まってくるという実態を踏まえつつ、そしてまた、年金などはマクロ経済スライドがあり、実質的にこれから先の伸びが一定程度に抑えられるのに対して、毎年一兆二千億円とも言われる社会保障の伸びの多くを医療、介護が占めているという状況を踏まえて、やはり検討をする必要もあるのではないかというふうには思っています。
 つまり、今いる、今生きている人たちで、これから先は胸突き八丁だと言いました。その社会保障をどう支えていくかというのは、これから、まずはこの社会保障と税の一体改革がなし遂げられた上でありますけれども、次の課題としてやはり出てくるんだろうと思っています。
 あわせて、最後のボードをちょっとお示しをしたいと思いますが、民主党のマニフェスト、さまざまお約束をしてきた中でありますが、やはり子育て世代により支援をしていきたいということでこれまで取り組んできました。
 ここにもあります、中学生と高校生の子供さんがいらっしゃる御家庭においては、年収四百万、五百万、七百万となっていますが、この収入、四百万、五百万、七百万それぞれで、二十二年のいわゆる改正前の税と手当の状況というのはどうかということでいいますと、中学生、高校生の御家庭では、これまで、二十二年改正までは基本的に手当がありませんでしたから、税がそのまま負担ということで、赤い棒となっています。右側ですね。そして、矢印を経て、二十二年改正を経ると、こうやって手当が出て、実質的な税負担というのは大きく下がっている。もちろん、税金の負担はふえているように見えますが、そこにいわゆる子供に対する手当や高校の実質無償化が加わって、このように大きく改善をしているということも、ぜひテレビを見ている皆さんにも御理解いただきたいと思っています。
 高校無償化も、そして子どものための手当も、これからまた議論があるとは承知をしていますが、こういった事実関係を踏まえながら、もちろん、受けていない皆さんにも御理解いただきたいと思っています。
 最後になりますけれども、こういった社会の実情を踏まえつつ、社会保障と税の一体改革を進める中で、私はやはり避けて通れないのが貧困化、貧困対策だと思っています。
 そういう意味で、その一つにもなるかもしれないと思っていますのが、いわゆる短時間労働者への社会保険の適用拡大、そしてまた、もう一つは、貧困対策とは必ずしも言えませんけれども、いわゆる厚生年金と共済の一元化の問題、被用者年金の一元化の問題。これについて、私はやはりこの社会保障と税の一体改革の中で打ち出していくべきではないかというふうに考えるわけでありますが、総理、岡田副総理、そして財務大臣、それぞれの御見解をいただければ幸いであります。
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安住淳#23
○安住国務大臣 おはようございます。
 被用者年金の一元化は非常に重要な課題だというふうに思っております。今、私どもとしては国家公務員共済制度を所管しておりますけれども、厚労省ともよく相談しながら、法案の提出等に向けて関係の調整というものをこれから鋭意行っていきたいと思っております。
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岡田克也#24
○岡田国務大臣 被用者年金の一元化につきましては、今財務大臣が言われたとおりであります。早急に取り組んでいかなければいけない課題であり、現在、政府の中でいろいろ調整を行っているところであります。
 それから、短時間労働者への社会保険適用拡大につきましても、短時間労働者であっても通常の労働者と同じ社会保険を適用して、働き方に中立的な制度を目指さなければいけない。そして、短時間労働者が国民年金よりも低額な保険料で、将来、基礎年金に加え厚生年金の給付を受けられるようにするということは、格差是正という観点からも重要であります。
 党の方でもいろいろ御議論いただいているところでありますが、早急に国会に法案を提出したいというふうに考えているところでございます。
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野田佳彦#25
○野田内閣総理大臣 被用者年金の一元化と短時間労働者への社会保険適用拡大の意義は、今、副総理と財務大臣の御説明のとおりでございます。
 今回、一体改革は、社会保障の充実と安定化に必要な法改正を順次法改正として提案していくということと、あわせて、年度内にそれを支える安定財源をつくるための税制の抜本改革の法案を提出する。それをあわせて一体として行っていくということでありますが、今申し上げた二つはその大事な柱でございますので、今細部の詰めを行っておりますけれども、成案を得て、法案を提出できるように努力をしていきたいというふうに思います。
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岡本充功#26
○岡本(充)委員 先ほどもお話をしましたけれども、日本の社会保障は世界に冠たるものがあると私は思っていますので、これをさらにいいところを伸ばしていくような改革を、党でも、また政府でも続けていく、こういう決意を私も述べさせていただいて、質問を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。
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中井洽#27
○中井委員長 この際、江端貴子さんから関連質疑の申し出があります。岡本君の持ち時間の範囲内でこれを許します。江端貴子さん。
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江端貴子#28
○江端委員 民主党の江端貴子です。
 本日は、社会保障と税の集中審議におきまして質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。
 社会保障といいますと、私がライフワークとしております介護制度について質問したいところでございますが、時間が限られておりますので、少し大枠の質問をさせていただきたいと思います。
 社会保障制度は、従来、年金、医療、介護といった、医療は全国民を対象とはしておりますけれども、どちらかといえば高齢者の方々に対するサービスをどうするのかといったことが中心に議論をされてきました。
 今回の社会保障制度と税の一体改革では、この年金、医療、介護の三分野に加えて、子育て支援や若者の就労支援を四つ目の柱にし、若年層や壮年層が高齢者の方々を支えるだけではなくて、全世代が参加しお互いに支えていく、未来へ投資していく、これが改革のポイントの一つでございます。
 そこで、この子育て支援の中心となりますのが、お手元の資料の一枚目にあります子ども・子育て新システムの創設です。待機児童の解消、幼稚園、保育園のそれぞれのよさを持つ、そしてまた待機児童の解消や幼稚園の定員不足の解消にもつながるようなこども園の創設、いわゆる幼保の一体化、そしてまた、さまざまな地域での子育て事業への支援が含まれております。
 小宮山厚生労働大臣は、長年にわたって、この子育て支援に取り組まれてきました。今回のこの制度に対する思いと、まずは平成二十四年度に当たって何から取り組まれるのか、お伺いしたいと思います。
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小宮山洋子#29
○小宮山国務大臣 今委員がおっしゃっていただいたように、子ども・子育てにもしっかりと手厚くやっていこうということが今回の社会保障改革の大きな柱です。
 その中で、子ども・子育て新システムは、御紹介いただいたように、まず私たちは、経済的負担が持ちたい子供を持てない原因だということで子ども手当に取り組みましたが、あわせて、子供の居場所をつくらなければいけない。就学前の全ての子供たちが、親が働いているかどうかにかかわらず、質のよい学校教育と保育を受けられる総合こども園、これを、消費税を御理解いただいたら、その中の予算で、インセンティブをかけて手挙げ方式で、なるべく早く総合こども園に、保育所はほとんどなると思いますし、幼稚園も多くのところがなっていただきたい。
 あわせて、地域によっていろいろ実情が違いますので、例えば、過疎の方の地域でも、隣の市町村と一緒になって総合こども園という、そういう名前のもとに、いろいろな細かい仕組みなどもあわせ持つような形にしたい。
 そこで、いろいろ地域でNPOの皆さんなどが子育て支援をしていらっしゃること、あるいは小規模の保育をしていらっしゃるところも基準を満たせば財政支援をして、しっかりと子供を地域でいろいろなところで育てられる環境をつくっていきたいというふうに思っています。
 それで、二十四年度は、やはり安心こども基金に盛り込みました待機児の先取りプロジェクトなど、この新システムが動くまでも、今、力を入れて、この政権でしっかりと子供たちの居場所をつくることに努めていきたいと考えています。
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