猪口邦子の発言 (外交防衛委員会)

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○猪口邦子君 お願いします。
 例を挙げれば枚挙にいとまがないんですけれども、次の二つの資料もちょっと見ていただければいいことなんですけれども、これは、まず我が国の、二〇一〇年十二月には前副大臣名で覚書が相手国に発出されていますけれども、その相手は国営企業の社長というものですね。それで、同じ相手に今度は大臣からの署名で翌年の二月四日に声明が出されています。
 ですから、こういうことを見れば、もう我が国の国務大臣を非常にプロトコール上過小評価しているんですよ。同じ相手に副大臣と大臣と出しませんから。しかも、大臣の相手というのは農業部長なんですね。これが中国のその大臣に相当する人なんです。それで、国営企業とはいえ、董事長という社長級の人とやり取りをするのであれば、そのようなマンデートを中国側が与えているという通告を日本側にするというのが本当は普通のやり方だと思いますので。
 そのようなことも含めて私が申し上げたいのは、このように国の対外行為として極端に外交常識やプロトコールから外れたことが民主党政権で横行するようになっています。日本の名誉が保たれません。また、国としての対外能力不足を海外に知らせることになりますので、危険であります。
 ですから、今申し上げたように外務大臣はしっかりと、とりわけ認証官の文書の授受を含むことにつきましては、行政各部の対外行為につき外務省に相談するよう、ちゃんと総理にそれを意見具申して、総理からそのような指示を出してもらいたいということなんですけれども、お願いいたします。やってくれるというお話を今いただきました。
 そして、その総理なんですけれども、まず、今回、薫蒸なしで輸出した米について民間事業者が被害を被っているわけです、とにかく全量廃棄となったわけですから。本来政府は民間事業者の被害を防ぐ責任があります。外務省も農水省も民間人に被害が発生することをなぜ事前に防ぐような行動を取らなかったのかと、そういうこと自体が政府として能力不足ということなんです。
 しかも、その二か月前に野田総理大臣は現地を視察。ですから、野田総理大臣にも民間人の被害を防ぐことができなかったというこの責任が残るんです。つまり、この十二月二十五日、野田総理は直前、総理日程を変更して、これは筒井副大臣にお願いされたと文書では出ていますけれども、この北京常設展示館に立ち寄りますけれども、そしてさらに日中首脳会談でも、それを根拠に輸出促進のお願いを中国側にしているんですけれども、この展示会に向けて輸出した、二か月後に輸出した事業者が莫大な被害を受けているんですね。ですから、被害発生の助長した責任が発生していると思います。
 これは総理も、総理大臣、今いらっしゃらないので、外務大臣を通じて、こういうことの責任、重大であるという認識を伝えておいてほしいし、また政府全体としてやはり深刻に受け止めなければ駄目ですよということです。大臣、何とか分かってください。
 それで、総理は、しかも総理日程を今申し上げたように直前に変更している。この時点では中国政府側から、つまり質検総局からは、展示品の検疫については特別扱いはしないという回答があったんです。ですから、異常事態がもう既に発生している。だから、このとき鹿野大臣は、総理に同行することを模索していましたけど、直ちに諦めたんです、御自身は。それで副大臣が同行していたんです。で、副大臣はその直前の勉強のレクの場で、立ち寄ってください、お願いして、総理は何と総理日程を変えて立ち寄ったんです。
 こういうことを軽々に行うという政府の体質。しかも、外務大臣は総理日程の詰めにおいてきちっと総理を守れたのかと。こういうことについて意見具申すべきです。そんなこと、自民党政府であれば、総理日程が直前にこのような案件で変わることは考えられないんですよ。そういうことをきちっと意見具申できたのかと。そして、肝心な北京の大使館はどのような意見具申をこの総理日程変更について寄せてきたのか。その辺はどうですか、外務大臣。

発言情報

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発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2012-07-26

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会