杉本かずみの発言 (本会議)
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○杉本かずみ君 みんなの党となりました、国会で働く、衆議院の杉本かずみです。
初めて登壇の機会を賜りました。まことにありがとうございます。(拍手)
去る十月二十九日の臨時会開会式で、天皇陛下の御臨席を仰ぎました。私は、その当日、中央広間の銅像のない台座の上に、りりしい松の盆栽を見つけました。ふだんは何もない台座の上に、私どもに対して、しっかり働きなさいと語っているようでした。
さて、政治とは生活であると田中角栄元総理は言われました。生存権と財産権を守ることを英国のジョン・ロックは政治の要諦としました。
私は、政治とは、政策の実行であると理解しています。政策本位、政策第一、政策の優先順位、アジェンダを掲げるのは私どもみんなの党ですが、政策とその実行が大切なことは、全議員共通の認識と拝察いたします。そして、それを成就するのが政治家の本懐ではないでしょうか。
そこで、野田総理に確認させていただきたいのです。
政策の優先順位のイの一番は、東日本大震災からの復旧復興と福島第一原発の収束ではなかったでしょうか。そして、第二に、税金の無駄遣いをとめることではなかったでしょうか。政治家と役人がまず身を削る、みずから襟を正す改革です。そして、最後に、その足らず前を税でお願いするという順序ではなかったでしょうか。
みんなの党は、増税の前にやるべきことがあると訴えています。
私は、さきの消費税法案に賛成をしましたが、賛成の意図は、政策の優先順位が守られること、すなわち、第一に、東日本大震災からの復興復旧と原発事故の収束、第二に、税金の無駄遣いと徹底して戦い、とめること、その上で、第三の、財政再建の必要性からの増税であったわけです。
また、当時の与党執行部の方々は、せめて同時並行で衆議院の一票の格差是正と定数削減法案を超特急で審議し、可決するという条件提示をされました。しかし、結局、御高承のとおりです。私としては、白票を投じたことを悔いております。
ひっきょう、順番は逆転して、一、二、三の政策の優先順位が守られず、消費税のみが一番となって先行実施されるのではないでしょうか。また、日本国民お一人お一人に増税までしてお願いした復興予算の目的外転用も明らかとなり、看過できない状況です。総理は、このことに対し、どういう答えを持っておられますか。
政治家の言葉、言霊には真実が必要です。そして、有言実行があって初めて国民の皆様からの信が得られるのではないでしょうか。
去る七月十九日木曜日の朝の参議院第一委員会室に、社会保障と税の一体改革法案審議前の野田総理を訪ね、私は、脱原発などを求める手紙をお渡ししました。
総理は、当日、その夜に、八時過ぎに私の携帯に直接電話をくださり、二〇三〇年の原発エネルギーの比率は一五%もない、二〇から二五%ももちろんない、将来は必ずゼロ%の脱原発にしなければならないと、熱く語ってくださいました。
しかし、核燃料サイクル事業は継続され、大間原発は建設再開をされております。白と黒の中間色の回答で脱原発を語り、デフレ脱却と、名目と実質の経済成長の数値を努力目標に掲げるだけで、国民の皆様の信頼を得られると総理はお思いでしょうか。
人、物、金、すなわち、人事、資源、財源、それに権限の的確な運用が政治の要諦ではないでしょうか。総理はどうお考えですか。
財源に関して言えば、出るを制して入るをはかるがそもそもではないでしょうか。この点について総理の御見解を求めます。
本予算と今次法案の同時採決を提唱する発言を聞くことがあります。しかし、この法案の審議については、まさしく特例法としての必然の深さを観じることが必要ではないでしょうか。
今の日本人一人一人は、給料の二倍のぜいたくな暮らしになれ親しんでいます。古事記編さん一千三百年の本年に、日本人の精神性を象徴する三種の神器にあらわされる、清き心、明き心、素直な心を回復し、去華就実に徹し、また、二宮尊徳に象徴される、勤勉を復活させていくときが来ているのではないでしょうか。
欲しいものを渡す政治から、必要なものだけ渡す政治に方向転換するときが来ていると感じますが、総理はどうお考えでしょうか。それが、千年に一度と言われる東日本大震災、そして二度の被爆の上に原発事故にも遭遇してしまった日本国と日本国民への、戒め、教訓なのではないでしょうか。
我々政治家は、どれだけ東日本大震災や原発事故の被災者のお心を共有しているでしょうか。主客一如となっているでしょうか。哀れみや同情では、共有、一如とは言えません。被災者と寝食をともにしてこそではないでしょうか。
原発政策を推進したのも、政治の責任であります。原発事故を起こしたのも、政治の責任であります。