原田義昭の発言 (外務委員会)

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○原田(義)委員 自由民主党の原田義昭でございます。政権が改まりまして最初の国会、また最初の外務委員会で、一番バッターに指名していただきましたこと、心から敬意を申し上げます。しっかりやらせていただきます。
 まず、岸田外務大臣、本当に御苦労さまでございます。本会議におきましても、安倍総理、さらには岸田外務大臣が、堂々たる、また気合いの入った施政方針演説、さらには外交演説を聞かせていただきました。
 おかげさまで、この三カ月、まだまだこれからでありますけれども、安倍内閣の支持率も高いものがありますけれども、それをいかに中身を詰めていくか、そして本当の意味で国家国民に、安倍内閣が誕生してよかったな、こう思っていただかなきゃいけないわけでありますから、そのためには本当に大きな努力が必要だと思いますけれども、どうぞ、しっかりやっていただきたいと思います。
 その上で、せんだっての大臣の所信表明も非常に力のこもったものだと思っておりますが、その中で、きょうは時間に限りがありますので、少し問題点を絞って、日中間、とりわけ尖閣諸島の問題、そして時間があれば東シナ海のガス田の問題についてやりたいな、こう思っております。
 まず、尖閣諸島の問題は、今や日中間の最も大きな課題になっております。言うまでもありません、日中問題というのは、ある意味では、日本の外交関係で、日米同盟の大事さとあわせて、日中間の関係というのは非常に大事でありますけれども、その中で、喉に刺さったとげのように非常に問題となっております。何としても解決しなきゃいけません。
 私は、きょうはたくさんの資料を持ってまいりましたが、いずれにしましても、尖閣諸島の領有問題というのは、もうとっくに決着のついておるというか、私ども日本の側が主張するのは当たり前のことでありますけれども、同時に、中国、台湾が長い長い間そのことを認めてきた、何の議論もないというのがまず第一点であります。
 そのために、たくさんの資料を用意して、それを実証したいと思います。
 お配りいたしました資料の、後ろの方に資料二、資料三と配っておりますが、そちらの方から先に御報告したいと思います。
 資料二の方、これは「尖閣諸島に係る主な経緯」ということで、我々はみんなわかっておるようですけれども、もう一回改めて知っていただきたいと思います。
 それによりますと、一八九五年一月に日本が正式な国際手続を経て日本領土に編入する、これを決定して内外に発表したところであります。
 約八十年近くたって、真ん中辺に、一九七一年六月、台湾が領有権を主張した。同じ年の十二月に中国が領有権を主張した。
 それで多少慌てた日本が、一九七二年三月に、こういうことではいけないということで、改めて、日本外務省が初めてこのことについての統一見解を発表した。そのことを確認し、内外にそれを広報したところであります。
 ところが、一九九二年三月になって、中国が国内法でもそのことを制定したということであります。
 いずれにいたしましても、要は、一八九五年からもう紛れもなく日本のものだったのが、八十年近くたって台湾、中国がこのことについて言い始めたということで、これはおかしくないか。これは明らかにおかしいわけですね。
 そのために、きょうは、十片ほどのデータを用意してきた。これはいずれも、日本が主張しているのでも何でもなくて、かの国が、台湾と中国がみずから出している資料をただ持ってきただけであります。
 一ページ目。これは、感謝状と書いておりますけれども、要は、台湾の漁民が尖閣列島で遭難して助けられた、その礼状を、台湾政府の関係者が日本に感謝状という形で送ってきたということでございます。これはよく見るところであります。
 ずっといきますと、ページ二枚目。これは、一九五三年一月八日付の人民日報。言うまでもありません、中国の公式な機関紙でありますけれども、五三年一月八日に人民日報に掲載された。赤いところでわかりますけれども、琉球諸島は尖閣諸島をしっかり含むんだということを、人民日報がそのことで報道しておるわけであります。
 ちょっと急いであれしますけれども、三ページ目。これは、一九五八年、中国で出版された世界地図集でありますけれども、これに基づいて見ますと、しっかり尖閣諸島が日本の領海に入っているということがわかります。この左側の黒い線は、中国と日本との国境線であるということでございます。
 次のページ。これは、一九五八年、中国で出版された世界地図集にも同じことが載っております。左側の黒い線が、これがまた日本と中国の領海線ということで御理解いただきたいと思います。
 時間の関係で急ぎますけれども、次の五ページ。一九六五年十月版の、これは台湾の中国地学研究所が出した地図でございますけれども、これも、尖閣諸島が日本の側にあるということがこの地図ではっきりと示されているところです。
 いずれも出典はちゃんと書いておりますので、後で確認していただきたいと思います。
 それから次の六ページは、今の台湾の、出典を明確にしたということでありますから、そういう理解をしていただきたいと思います。
 次の七ページ目。一九七〇年一月版の、これも、台湾の国民中学地理科教科書に載った地図であります。
 ただ、不思議なことに、次の八ページ目を見ていただきますと、一九七一年の台湾の地図、これは実は同じものなんですけれども、私が丸をつけたところを見ていただきますと、最初の、七〇年の地理教科書は、中華民国と日本との国境線が左側にずっとずれているのが、次の八ページ目、七一年のものを見ますと、右側にずれておる。しかも、表記が、前のものは尖閣群島と書いているのが、七一年のものになりますと釣魚台列島というふうになっておるのが、微妙な変化でありますけれども、私どもにとっては大事な変化だというふうにも感じます。
 急ぎますけれども、九ページ目、これは一九五〇年に作成された中国の外交文書。この中に、端的に言えば、尖閣諸島の地理が台湾と日本の間で議論が行われている、これを決着しなきゃいけないと。要は、中国との間で議論があるのではなくて、台湾と日本との間でどうもありそうだということを、一九五〇年に作成された中国の外交文書に書かれているということであります。
 それから、十ページ目。中国の古文書の中にこういうくだりがあります。一五六一年の文書でありますけれども、大正島、これは今の島でございますけれども、琉球の中にあるということをはっきり明示しておるということであります。
 十ページの下の方のくだりは、これは、次のページの古い地図がありますけれども、十一ページ目に、台湾の最北端というのは鶏籠の土地である、ここが台湾の最北端だということを、鶏籠城というんですかね、こういうことを書いておるわけであります。
 要するに、いずれの記事も、これは全て中国、台湾のデータそのものでありますけれども、みずからが日本の領土だということを認めているということが大事であります。
 実は、英米法の中にエストッペルという概念があります。これは、禁反言といって、よほどの証拠でもない限り、言ったことを二度と言いかえてはいけないということ。日本にも法律の中に擬制自白という言葉がありますけれども、不利なことを聞いてその場で反論しなければ、そのことを自白したことになる、こういうようなことが言われるわけであります。
 要するに、私は、ただ日本がこのことを日本の固有の領土だと言うばかりではなくて、大事なことは、中国、台湾もそのことを長い間、実に八十年近く認めてきていたということが大事なことでありまして、岸田大臣のこの間の所信表明の中に、我が国の領土、領海、領空は断固として守り抜くとの決意で冷静に取り組みつつ、中国に対しては、事態をエスカレートさせないように自制を強く求めるというのは、これはこれで正しいことなんだけれども、要は、あなたたちももう長い間認めてきたんですよというその気迫がなければ、日本の主張をただ一方的に言っているかのように思われます。
 そういうことで、私は、その基本的態度は当然認識をしておられると思いますけれども、ぜひまた大臣にもそういう立場で臨んでいただきたいな、こう思っております。
 とりあえず、今までのところの現状認識も含めて、大臣の認識をお話しいただければと思っております。

発言情報

speech_id: 118303968X00220130315_006

発言者: 原田義昭

speaker_id: 20581

日付: 2013-03-15

院: 衆議院

会議名: 外務委員会