伊藤哲夫の発言 (環境委員会)
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○伊藤政府参考人 尾瀬国立公園におきましても深刻な鹿被害が生じているということを、我々も十分認識しております。
環境省では、夜間にスポットライトを当てて鹿の頭数を確認する、ライトセンサスというふうに言っているんですが、そういった手法や、あるいは鹿にGPS受信機を装着して移動経路あるいは行動範囲を把握するような、そういった調査等も行っておりまして、尾瀬のニホンジカの生息動向の把握に努めておるところでございます。春から秋のこういった頭数確認や移動経路を踏まえて、次の冬から春を中心に捕獲をきちっとやっていこう、こういう体制でやっております。
また、ニッコウキスゲなどの植物被害状況の把握ということも当然やっていまして、その結果から、逆に鹿による被害の状況あるいは捕獲の結果の検証ということも行われているわけでございます。
尾瀬国立公園における鹿による被害は、本当に依然深刻であるというふうに考えておりますけれども、いろいろモニタリングの結果からは、鹿による食害の拡大傾向には一応歯どめがかかりつつあるのではないかな、そういった意味で、捕獲による一定の成果は得られているものとは認識しておりますが、さらに対策を強化していかなければならないというふうに考えております。
また、尾瀬国立公園シカ対策協議会でございますが、これは、尾瀬国立公園全体での鹿対策について、関係する国、県、市町村などが情報を共有し、調査や捕獲などを連携して推進する場として開催しております。
この協議会の議論を踏まえまして、本年度から、尾瀬沼に小型の囲いわなを新たに設置するとか、あるいは群馬県、福島県における鹿の個体数調整事業の支援を行う、こういったことなど、関係行政機関、団体との連携をより密接にしながら、捕獲を軸とする対策強化に取り組んでおるところでございます。
引き続き、この協議会を活用し、対策強化を図ることで尾瀬の生態系被害の低減に効果をぜひ上げていきたい、こういうふうに考えております。