環境委員会
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会
会議録情報#0
平成二十五年六月十一日(火曜日)
午後一時開議
出席委員
委員長 吉野 正芳君
理事 泉原 保二君 理事 うえの賢一郎君
理事 北川 知克君 理事 土屋 品子君
理事 冨岡 勉君 理事 篠原 孝君
理事 河野 正美君 理事 斉藤 鉄夫君
赤枝 恒雄君 秋本 真利君
穴見 陽一君 井野 俊郎君
井林 辰憲君 井上 貴博君
石川 昭政君 岩田 和親君
小倉 將信君 鬼木 誠君
小林 史明君 佐々木 紀君
齋藤 健君 助田 重義君
藤原 崇君 生方 幸夫君
吉田 泉君 阪口 直人君
丸山 穂高君 江田 康幸君
杉本かずみ君 中島 克仁君
野間 健君
…………………………………
環境大臣 石原 伸晃君
農林水産副大臣 江藤 拓君
環境副大臣 田中 和徳君
環境大臣政務官 齋藤 健君
環境大臣政務官 秋野 公造君
政府参考人
(内閣府規制改革推進室次長) 舘 逸志君
政府参考人
(文化庁文化財部長) 石野 利和君
政府参考人
(厚生労働省健康局長) 矢島 鉄也君
政府参考人
(厚生労働省医薬食品局食品安全部長) 新村 和哉君
政府参考人
(農林水産省消費・安全局長) 藤本 潔君
政府参考人
(農林水産技術会議事務局長) 小林 裕幸君
政府参考人
(経済産業省大臣官房総括審議官) 日下部 聡君
政府参考人
(経済産業省大臣官房審議官) 後藤 収君
政府参考人
(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長) 梶原 成元君
政府参考人
(環境省総合環境政策局環境保健部長) 佐藤 敏信君
政府参考人
(環境省地球環境局長) 関 荘一郎君
政府参考人
(環境省水・大気環境局長) 小林 正明君
政府参考人
(環境省自然環境局長) 伊藤 哲夫君
政府参考人
(原子力規制庁審議官) 山本 哲也君
政府参考人
(原子力規制庁原子力地域安全総括官) 黒木 慶英君
環境委員会専門員 仲川 勝裕君
—————————————
委員の異動
六月十一日
辞任 補欠選任
石川 昭政君 鬼木 誠君
大久保三代君 秋本 真利君
藤原 崇君 佐々木 紀君
小沢 鋭仁君 丸山 穂高君
同日
辞任 補欠選任
秋本 真利君 大久保三代君
鬼木 誠君 石川 昭政君
佐々木 紀君 藤原 崇君
丸山 穂高君 小沢 鋭仁君
—————————————
六月七日
大気汚染公害被害者に対する新たな救済制度に関する請願(阿部知子君紹介)(第八三一号)
同(笠井亮君紹介)(第八三二号)
同(渡辺喜美君紹介)(第九〇五号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
環境の基本施策に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午後一時開議
出席委員
委員長 吉野 正芳君
理事 泉原 保二君 理事 うえの賢一郎君
理事 北川 知克君 理事 土屋 品子君
理事 冨岡 勉君 理事 篠原 孝君
理事 河野 正美君 理事 斉藤 鉄夫君
赤枝 恒雄君 秋本 真利君
穴見 陽一君 井野 俊郎君
井林 辰憲君 井上 貴博君
石川 昭政君 岩田 和親君
小倉 將信君 鬼木 誠君
小林 史明君 佐々木 紀君
齋藤 健君 助田 重義君
藤原 崇君 生方 幸夫君
吉田 泉君 阪口 直人君
丸山 穂高君 江田 康幸君
杉本かずみ君 中島 克仁君
野間 健君
…………………………………
環境大臣 石原 伸晃君
農林水産副大臣 江藤 拓君
環境副大臣 田中 和徳君
環境大臣政務官 齋藤 健君
環境大臣政務官 秋野 公造君
政府参考人
(内閣府規制改革推進室次長) 舘 逸志君
政府参考人
(文化庁文化財部長) 石野 利和君
政府参考人
(厚生労働省健康局長) 矢島 鉄也君
政府参考人
(厚生労働省医薬食品局食品安全部長) 新村 和哉君
政府参考人
(農林水産省消費・安全局長) 藤本 潔君
政府参考人
(農林水産技術会議事務局長) 小林 裕幸君
政府参考人
(経済産業省大臣官房総括審議官) 日下部 聡君
政府参考人
(経済産業省大臣官房審議官) 後藤 収君
政府参考人
(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長) 梶原 成元君
政府参考人
(環境省総合環境政策局環境保健部長) 佐藤 敏信君
政府参考人
(環境省地球環境局長) 関 荘一郎君
政府参考人
(環境省水・大気環境局長) 小林 正明君
政府参考人
(環境省自然環境局長) 伊藤 哲夫君
政府参考人
(原子力規制庁審議官) 山本 哲也君
政府参考人
(原子力規制庁原子力地域安全総括官) 黒木 慶英君
環境委員会専門員 仲川 勝裕君
—————————————
委員の異動
六月十一日
辞任 補欠選任
石川 昭政君 鬼木 誠君
大久保三代君 秋本 真利君
藤原 崇君 佐々木 紀君
小沢 鋭仁君 丸山 穂高君
同日
辞任 補欠選任
秋本 真利君 大久保三代君
鬼木 誠君 石川 昭政君
佐々木 紀君 藤原 崇君
丸山 穂高君 小沢 鋭仁君
—————————————
六月七日
大気汚染公害被害者に対する新たな救済制度に関する請願(阿部知子君紹介)(第八三一号)
同(笠井亮君紹介)(第八三二号)
同(渡辺喜美君紹介)(第九〇五号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
環境の基本施策に関する件
————◇—————
吉
吉野正芳#1
○吉野委員長 これより会議を開きます。
環境の基本施策に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣府規制改革推進室次長舘逸志君、文化庁文化財部長石野利和君、厚生労働省健康局長矢島鉄也君、厚生労働省医薬食品局食品安全部長新村和哉君、農林水産省消費・安全局長藤本潔君、農林水産技術会議事務局長小林裕幸君、経済産業省大臣官房総括審議官日下部聡君、経済産業省大臣官房審議官後藤収君、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長梶原成元君、環境省総合環境政策局環境保健部長佐藤敏信君、環境省地球環境局長関荘一郎君、環境省水・大気環境局長小林正明君、環境省自然環境局長伊藤哲夫君、原子力規制庁審議官山本哲也君、原子力規制庁原子力地域安全総括官黒木慶英君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →環境の基本施策に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣府規制改革推進室次長舘逸志君、文化庁文化財部長石野利和君、厚生労働省健康局長矢島鉄也君、厚生労働省医薬食品局食品安全部長新村和哉君、農林水産省消費・安全局長藤本潔君、農林水産技術会議事務局長小林裕幸君、経済産業省大臣官房総括審議官日下部聡君、経済産業省大臣官房審議官後藤収君、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長梶原成元君、環境省総合環境政策局環境保健部長佐藤敏信君、環境省地球環境局長関荘一郎君、環境省水・大気環境局長小林正明君、環境省自然環境局長伊藤哲夫君、原子力規制庁審議官山本哲也君、原子力規制庁原子力地域安全総括官黒木慶英君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉
吉
井
井野俊郎#4
○井野委員 皆さん、こんにちは。自由民主党、群馬二区選出の井野俊郎でございます。
今回、環境委員会において初めて質問に立たせていただきます。本当に、皆様の胸をかりるつもりで頑張って質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、今回は、環境省の今年度予算における重点施策の一つであります生物多様性国家戦略に基づく取り組み強化について、この委員会において議論させていただき、日本の環境保全、そして生物多様性保全が少しでも前に進んでいけばと思っております。
言うまでもなく、日本は、北は北海道、南は沖縄と、その自然環境は多様であり、また、そこに住む生物も多様であります。近年、小笠原諸島が自然世界遺産に登録されたように、日本は数多くの自然世界遺産が点在している地域でございます。このような自然環境は、まさに日本が誇るべきものであり、そこに息づく生物も日本の環境に適した進化を遂げており、日本固有種が数多く生息しているわけであります。
このように、日本列島には多様な生物が生息しており、また、生物が生息する自然環境の保全及び生物の保全は、日本の自然のみならず、日本の伝統文化を守ることでもあると考えております。そういった意味で、日本の自然環境及び生物多様性の保全は、環境省の重要な責務であると思います。
そこで、環境省の今年度予算における新規事業として、生物多様性及び生態系サービスに関する科学政策プラットホーム推進費、この予算として三千六百万円を計上されております。まず、この事業の中身及びその期待する効果をお伺いさせていただきます。
この発言だけを見る →今回、環境委員会において初めて質問に立たせていただきます。本当に、皆様の胸をかりるつもりで頑張って質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、今回は、環境省の今年度予算における重点施策の一つであります生物多様性国家戦略に基づく取り組み強化について、この委員会において議論させていただき、日本の環境保全、そして生物多様性保全が少しでも前に進んでいけばと思っております。
言うまでもなく、日本は、北は北海道、南は沖縄と、その自然環境は多様であり、また、そこに住む生物も多様であります。近年、小笠原諸島が自然世界遺産に登録されたように、日本は数多くの自然世界遺産が点在している地域でございます。このような自然環境は、まさに日本が誇るべきものであり、そこに息づく生物も日本の環境に適した進化を遂げており、日本固有種が数多く生息しているわけであります。
このように、日本列島には多様な生物が生息しており、また、生物が生息する自然環境の保全及び生物の保全は、日本の自然のみならず、日本の伝統文化を守ることでもあると考えております。そういった意味で、日本の自然環境及び生物多様性の保全は、環境省の重要な責務であると思います。
そこで、環境省の今年度予算における新規事業として、生物多様性及び生態系サービスに関する科学政策プラットホーム推進費、この予算として三千六百万円を計上されております。まず、この事業の中身及びその期待する効果をお伺いさせていただきます。
伊
伊藤哲夫#5
○伊藤政府参考人 昨年、国連総会における採択を受けまして、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化するための政府間科学政策プラットホーム、IPBESと呼んでおりますけれども、これが設立されました。事務局はドイツのボンに置かれている次第でございます。
御指摘の事業は、このIPBESが設立されたことを受けまして、我が国がIPBESに貢献するために開始する事業でございます。
具体的には、国内における生物多様性等に関するさまざまな情報を環境省に集約いたしまして利用可能な状態にするとともに、例えば身近な自然の喪失などの生態系等の変化が暮らしにどのような影響を与えるのかということについて評価、予測を行い、これらの取り組みから得られる知見をIPBESに提供していこう、こういうものでございます。
この事業によりまして、生物多様性と生態系の重要性がより広く国民に認識され、その保全や持続可能な利用に向けた取り組みが一層推進される、こういったことを期待しておりますし、あわせて、IPBESに対する我が国の貢献となることを期待しているところでございます。
この発言だけを見る →御指摘の事業は、このIPBESが設立されたことを受けまして、我が国がIPBESに貢献するために開始する事業でございます。
具体的には、国内における生物多様性等に関するさまざまな情報を環境省に集約いたしまして利用可能な状態にするとともに、例えば身近な自然の喪失などの生態系等の変化が暮らしにどのような影響を与えるのかということについて評価、予測を行い、これらの取り組みから得られる知見をIPBESに提供していこう、こういうものでございます。
この事業によりまして、生物多様性と生態系の重要性がより広く国民に認識され、その保全や持続可能な利用に向けた取り組みが一層推進される、こういったことを期待しておりますし、あわせて、IPBESに対する我が国の貢献となることを期待しているところでございます。
井
伊
伊藤哲夫#7
○伊藤政府参考人 まず、生物多様性に関するさまざまな情報を環境省に集約するということでございます。これは、学者先生方とかいろいろな調査機関で既にやられている情報を、私ども環境省の生物多様性センターというのを山梨県に置いてございまして、そこに集めるということで、そのためのいろいろな経費はかかるだろうというふうに思っております。
それから、生態系の変化が暮らしにどのような影響を与えるかの評価、予測、これにつきましては、調査のやり方について、こちらがその概要を決めまして、いろいろ競争入札等で入札していただいて、最も適切なところに調査を発注したい、こういうふうに考えている次第でございます。
この発言だけを見る →それから、生態系の変化が暮らしにどのような影響を与えるかの評価、予測、これにつきましては、調査のやり方について、こちらがその概要を決めまして、いろいろ競争入札等で入札していただいて、最も適切なところに調査を発注したい、こういうふうに考えている次第でございます。
井
井野俊郎#8
○井野委員 概要はわかりました。
もう一点。この事業としては、これはあくまで日本全国の生態系を調査し、そして地域ごとに、北と南、また都会と田舎、本当にいろいろな環境がありますけれども、日本全国のということでよろしいでしょうか。
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伊
伊藤哲夫#9
○伊藤政府参考人 まさに、生物多様性の状況につきましては、日本全国のいろいろな情報を集めたいというふうに考えております。先生から御指摘ございましたけれども、日本は非常に多様性に富んだすばらしい自然がありますので、それらの情報についてはできるだけ環境省に集約をしたい、こういうふうに考えている次第でございます。
この発言だけを見る →井
井野俊郎#10
○井野委員 わかりました。
続いて、今回、政府は、COP10で採択されました新たな世界目標をもとに、「生物多様性国家戦略二〇一二—二〇二〇」を平成二十四年九月二十八日に閣議決定されております。これは、二〇二〇年までに生物多様性の損失をとめるために効果的かつ緊急な行動を実施するということで、約七百の具体的な施策を示されております。
しかしながら、我が国は、申し上げましたとおり、環境の多様性から生物の多様性が導かれておりますので、各地域によって環境保全及び生物多様性の保全方法は異なってくるものと思います。
そこで、生物多様性の保全のために、各地域の実情に沿い、かつ、各地域が独自に生物多様性保全のための施策を実施していく必要があると思います。この基本計画となる生物多様性地域戦略は、生物多様性保全の実効性を確保するために、まさに必要不可欠なものであります。
しかしながら、この生物多様性の地域戦略策定事業は、これは各地域が策定するわけでありますけれども、全額国の補助事業であるにもかかわらず、策定した都道府県は四十七都道府県中二十三にとどまっている。この策定状況からすると、必ずしも策定が進んでいるというようには思えないわけであります。
そこで、地域戦略の策定がなかなか進んでいない原因について環境省はどのように考えているのか、お伺いいたします。
また、世界遺産に登録された地域などは特に地域戦略の策定が急がれるように思いますが、こういった策定に向けた動きがあるのか、また、その支援についてもお伺いいたします。
この発言だけを見る →続いて、今回、政府は、COP10で採択されました新たな世界目標をもとに、「生物多様性国家戦略二〇一二—二〇二〇」を平成二十四年九月二十八日に閣議決定されております。これは、二〇二〇年までに生物多様性の損失をとめるために効果的かつ緊急な行動を実施するということで、約七百の具体的な施策を示されております。
しかしながら、我が国は、申し上げましたとおり、環境の多様性から生物の多様性が導かれておりますので、各地域によって環境保全及び生物多様性の保全方法は異なってくるものと思います。
そこで、生物多様性の保全のために、各地域の実情に沿い、かつ、各地域が独自に生物多様性保全のための施策を実施していく必要があると思います。この基本計画となる生物多様性地域戦略は、生物多様性保全の実効性を確保するために、まさに必要不可欠なものであります。
しかしながら、この生物多様性の地域戦略策定事業は、これは各地域が策定するわけでありますけれども、全額国の補助事業であるにもかかわらず、策定した都道府県は四十七都道府県中二十三にとどまっている。この策定状況からすると、必ずしも策定が進んでいるというようには思えないわけであります。
そこで、地域戦略の策定がなかなか進んでいない原因について環境省はどのように考えているのか、お伺いいたします。
また、世界遺産に登録された地域などは特に地域戦略の策定が急がれるように思いますが、こういった策定に向けた動きがあるのか、また、その支援についてもお伺いいたします。
齋
齋藤健#11
○齋藤大臣政務官 井野先生、きょう初めて環境委員会での御質問ということで、先生と切磋琢磨しながら鋭意環境行政を推進していきたいと思いますので、こちらの方こそどうぞよろしくお願いいたします。
今御指摘のように、生物多様性の保全には、各地域ごとに自然的社会的条件に応じた主体的な取り組みをしていくということが大事なことは言うまでもございません。
このため、生物多様性基本法においても、都道府県や市町村に、先生御案内の生物多様性地域戦略の策定努力を求めているところでありますが、残念ながら、現在、策定をしているのは二十三都道県ということであります。
ただ、他の多くの府県においては、まだ策定中または策定を検討中の状態ということでありますので、今後、前進が見込まれていくと思っております。
進んでいないと思われる原因につきましては、やはり、初めて策定するような話でありますので、手法がまだまだよくわからないですとか、また、既存の事例なんかが大分積み上がってきてまいりますので、これらをきちんと情報を追加する形で、今手引をつくっているんですけれども、これを充実させていきたいなと思っております。
また、地域生物多様性保全活動支援事業というのがございまして、委員も御指摘でありましたけれども、策定費用を全額支援するということを十府県に現在しているわけであります。これらの取り組みで、引き続き、策定の後押しをしていきたいというふうに考えております。
また、世界自然遺産地域については、まず国がみずから責任を持って管理するというのが原則であります。このため、遺産地域の管理計画は、生物多様性地域戦略とは別に、国が中心となって、地元自治体等と協力して策定を、もう済んでいるところでございます。
これに加えまして、遺産地域の周辺も含めました地域全体での生物多様性に向けた取り組みも重要だと考えております。これまで登録されている四つの世界自然遺産地域については、関係する五つの都道県がございますけれども、北海道と東京都では地域戦略を既に策定しておりますし、残る三つの県でも、現在、県全体の地域戦略を策定中でありまして、我が省としても、支援事業等を通じて、早期の戦略策定に向けて支援をしていきたいと考えているところです。
この発言だけを見る →今御指摘のように、生物多様性の保全には、各地域ごとに自然的社会的条件に応じた主体的な取り組みをしていくということが大事なことは言うまでもございません。
このため、生物多様性基本法においても、都道府県や市町村に、先生御案内の生物多様性地域戦略の策定努力を求めているところでありますが、残念ながら、現在、策定をしているのは二十三都道県ということであります。
ただ、他の多くの府県においては、まだ策定中または策定を検討中の状態ということでありますので、今後、前進が見込まれていくと思っております。
進んでいないと思われる原因につきましては、やはり、初めて策定するような話でありますので、手法がまだまだよくわからないですとか、また、既存の事例なんかが大分積み上がってきてまいりますので、これらをきちんと情報を追加する形で、今手引をつくっているんですけれども、これを充実させていきたいなと思っております。
また、地域生物多様性保全活動支援事業というのがございまして、委員も御指摘でありましたけれども、策定費用を全額支援するということを十府県に現在しているわけであります。これらの取り組みで、引き続き、策定の後押しをしていきたいというふうに考えております。
また、世界自然遺産地域については、まず国がみずから責任を持って管理するというのが原則であります。このため、遺産地域の管理計画は、生物多様性地域戦略とは別に、国が中心となって、地元自治体等と協力して策定を、もう済んでいるところでございます。
これに加えまして、遺産地域の周辺も含めました地域全体での生物多様性に向けた取り組みも重要だと考えております。これまで登録されている四つの世界自然遺産地域については、関係する五つの都道県がございますけれども、北海道と東京都では地域戦略を既に策定しておりますし、残る三つの県でも、現在、県全体の地域戦略を策定中でありまして、我が省としても、支援事業等を通じて、早期の戦略策定に向けて支援をしていきたいと考えているところです。
井
井野俊郎#12
○井野委員 先ほどの地域戦略についてなんですけれども、私もこれが事実かどうかちょっと確認していないところなんですけれども、ある県によると、例えば地域戦略、こういったものをつくることによって開発がなかなか進んでいかないんじゃないか、それが制限されるんじゃないかとかいう心配をされる方も中にはいらっしゃる。
恐らくそういうことは確実にないとは思うんですけれども、この地域戦略は開発とは全く無関係で、あくまでも生物多様性を保全しなきゃならない、そういう中での計画だという意味で、そういう説明といいましょうか、心配を払拭するようなことはやっていかなきゃならないと私は思っているんです。その点はいかがなんでしょうか。
この発言だけを見る →恐らくそういうことは確実にないとは思うんですけれども、この地域戦略は開発とは全く無関係で、あくまでも生物多様性を保全しなきゃならない、そういう中での計画だという意味で、そういう説明といいましょうか、心配を払拭するようなことはやっていかなきゃならないと私は思っているんです。その点はいかがなんでしょうか。
齋
齋藤健#13
○齋藤大臣政務官 生物の多様性を守っていくということと開発というのは、常にバッティングする悩ましい問題だと思いますけれども、環境省としては、これまでもさまざまな知恵や事例が重なってきておりますので、よく相談をしながら、生物多様性が守れるように努力していきたいと思っております。
この発言だけを見る →井
井野俊郎#14
○井野委員 続きまして、生物多様性と関連する鳥獣被害について御質問させていただきます。
生物多様性を保全するための環境保全対策としては、人間による環境破壊と、そのほかにも外来生物や野生生物による鳥獣被害、こういった二面性があると思っております。
近年、日本全国において、鹿による環境破壊が深刻となっていると聞いております。鹿は植物の若い芽を摂取するということもあり、鹿がそういったものを食べ荒らした地域は新たな芽が出てこないという意味では、本当に深刻な環境被害が生じていると聞いております。鹿による被害対策は、早急に実効性あるものにしなければならないと思っております。
そこで、まず、日本全国において、鹿による被害状況、特に生物多様性という観点から、どのような動植物の生息に影響を及ぼしているのか、現状についてお伺いします。また、ハンターの高齢化などが深刻な問題となっている中、現時点において環境省としてどのように鳥獣被害対策を講じていくおつもりなのか、その対策についてもお伺いいたします。
この発言だけを見る →生物多様性を保全するための環境保全対策としては、人間による環境破壊と、そのほかにも外来生物や野生生物による鳥獣被害、こういった二面性があると思っております。
近年、日本全国において、鹿による環境破壊が深刻となっていると聞いております。鹿は植物の若い芽を摂取するということもあり、鹿がそういったものを食べ荒らした地域は新たな芽が出てこないという意味では、本当に深刻な環境被害が生じていると聞いております。鹿による被害対策は、早急に実効性あるものにしなければならないと思っております。
そこで、まず、日本全国において、鹿による被害状況、特に生物多様性という観点から、どのような動植物の生息に影響を及ぼしているのか、現状についてお伺いします。また、ハンターの高齢化などが深刻な問題となっている中、現時点において環境省としてどのように鳥獣被害対策を講じていくおつもりなのか、その対策についてもお伺いいたします。
伊
伊藤哲夫#15
○伊藤政府参考人 御指摘のとおり、近年、鹿の増加によりまして、その食害が非常に深刻化しております。
平成二十三年度において見ますと、全国で約六千ヘクタールの森林被害が生じているという状況でございます。加えまして、まさに先生がおっしゃられたとおり、若い芽を食べちゃうといったことで、南アルプスの高山植物などは顕著に減少しております。そういったことで、植物に多大な影響を及ぼしておりますし、また、鳥や昆虫など、まさにそこにいた生物全てが大きな影響を受けている、こういう状況にあるというふうに認識しております。
このため、環境省では、鳥獣保護法に基づきまして、各都道府県に対しまして、特定鳥獣保護管理計画を策定し、狩猟期間の延長などを図りながら、個体数の調整、被害防除対策等を総合的に実施するよう指導助言しているところでございますけれども、なかなか今の枠組みの中では限界があるということも我々承知をしております。
このため、今、鳥獣保護法をさらに抜本的に強化できないかということで、中央環境審議会に諮問いたしまして、御審議をいただいております。ぜひ、年内にも結論を得て、必要があれば必要な制度改正まで持っていきたい、こういうふうに考えている次第でございます。
この発言だけを見る →平成二十三年度において見ますと、全国で約六千ヘクタールの森林被害が生じているという状況でございます。加えまして、まさに先生がおっしゃられたとおり、若い芽を食べちゃうといったことで、南アルプスの高山植物などは顕著に減少しております。そういったことで、植物に多大な影響を及ぼしておりますし、また、鳥や昆虫など、まさにそこにいた生物全てが大きな影響を受けている、こういう状況にあるというふうに認識しております。
このため、環境省では、鳥獣保護法に基づきまして、各都道府県に対しまして、特定鳥獣保護管理計画を策定し、狩猟期間の延長などを図りながら、個体数の調整、被害防除対策等を総合的に実施するよう指導助言しているところでございますけれども、なかなか今の枠組みの中では限界があるということも我々承知をしております。
このため、今、鳥獣保護法をさらに抜本的に強化できないかということで、中央環境審議会に諮問いたしまして、御審議をいただいております。ぜひ、年内にも結論を得て、必要があれば必要な制度改正まで持っていきたい、こういうふうに考えている次第でございます。
井
井野俊郎#16
○井野委員 制度改正といいましょうか、それは鹿を駆除するというふうな方向で考えているのか。もっと具体的な対策といいましょうか、どういう方向、今、審議会の方にということでありまして、結論を先にというのはなかなか難しいのかもしれませんけれども、いずれにしても、これは深刻な問題がもう生じているわけですね。鹿をどう駆除し、また、ある意味生息地域を分けるといいましょうか、そういう必要があるかと思いますけれども、もうちょっと具体的にお聞かせください。
この発言だけを見る →伊
伊藤哲夫#17
○伊藤政府参考人 実は、昨日も審議会で、有識者でありますとか関係団体とかNGOとかのいろいろ意見のヒアリングを行いました。
その中ではさまざまな意見が出ておりますけれども、例えば、鹿の駆除ということについては、やはり専門的にそういったことができる人たちが必要じゃないかとか、そういったいろいろな意見が出ました。そういったいろいろな意見を踏まえて、今後、幅広く検討していきたい、こういうふうに考えている次第でございます。
この発言だけを見る →その中ではさまざまな意見が出ておりますけれども、例えば、鹿の駆除ということについては、やはり専門的にそういったことができる人たちが必要じゃないかとか、そういったいろいろな意見が出ました。そういったいろいろな意見を踏まえて、今後、幅広く検討していきたい、こういうふうに考えている次第でございます。
井
井野俊郎#18
○井野委員 先ほどの鳥獣被害については、これは私の地元の話になりますけれども、本来自然環境が保たれなければならない国立公園における鹿の鳥獣被害が深刻になっております。この点、環境省においても、国立公園における鹿対策事業として、前年度比約四倍の一億七千万円もの予算計上をされ、鹿対策という部分に力を入れているということが見てとれるわけであります。
私の地元、尾瀬に国立公園があるわけでありますけれども、鹿による深刻な被害が発生しており、地元の新聞等においてもこういう鳥獣被害が、特に鹿の被害が取り上げられております。
尾瀬では、平成十二年にシカ管理方針を策定し、鹿の捕獲等を実施していたようでありますけれども、さらに鹿被害が深刻化した結果、平成二十一年三月にまた新たなシカ管理方針が策定されております。しかしながら、尾瀬ケ原におけるニホンジカ確認頭数は平成二十一年以降もふえている状況にあり、また、平成二十一年に策定された新たなシカ管理方針の実効性についても、果たしてそれがうまくいったのかという意味では疑問視されているところであります。
そこで、かかる現状について環境省としてどのように考えているのか、また、問題点や原因の分析状況についてお聞かせください。特に、このシカ管理方針では、群馬、福島、新潟、栃木と四つの県をまたいでいることから、シカ対策協議会を設置して、連絡調整、連携協力するということをしておりますが、かかる協議会の実効性、そういう点についてもお聞かせください。
この発言だけを見る →私の地元、尾瀬に国立公園があるわけでありますけれども、鹿による深刻な被害が発生しており、地元の新聞等においてもこういう鳥獣被害が、特に鹿の被害が取り上げられております。
尾瀬では、平成十二年にシカ管理方針を策定し、鹿の捕獲等を実施していたようでありますけれども、さらに鹿被害が深刻化した結果、平成二十一年三月にまた新たなシカ管理方針が策定されております。しかしながら、尾瀬ケ原におけるニホンジカ確認頭数は平成二十一年以降もふえている状況にあり、また、平成二十一年に策定された新たなシカ管理方針の実効性についても、果たしてそれがうまくいったのかという意味では疑問視されているところであります。
そこで、かかる現状について環境省としてどのように考えているのか、また、問題点や原因の分析状況についてお聞かせください。特に、このシカ管理方針では、群馬、福島、新潟、栃木と四つの県をまたいでいることから、シカ対策協議会を設置して、連絡調整、連携協力するということをしておりますが、かかる協議会の実効性、そういう点についてもお聞かせください。
伊
伊藤哲夫#19
○伊藤政府参考人 尾瀬国立公園におきましても深刻な鹿被害が生じているということを、我々も十分認識しております。
環境省では、夜間にスポットライトを当てて鹿の頭数を確認する、ライトセンサスというふうに言っているんですが、そういった手法や、あるいは鹿にGPS受信機を装着して移動経路あるいは行動範囲を把握するような、そういった調査等も行っておりまして、尾瀬のニホンジカの生息動向の把握に努めておるところでございます。春から秋のこういった頭数確認や移動経路を踏まえて、次の冬から春を中心に捕獲をきちっとやっていこう、こういう体制でやっております。
また、ニッコウキスゲなどの植物被害状況の把握ということも当然やっていまして、その結果から、逆に鹿による被害の状況あるいは捕獲の結果の検証ということも行われているわけでございます。
尾瀬国立公園における鹿による被害は、本当に依然深刻であるというふうに考えておりますけれども、いろいろモニタリングの結果からは、鹿による食害の拡大傾向には一応歯どめがかかりつつあるのではないかな、そういった意味で、捕獲による一定の成果は得られているものとは認識しておりますが、さらに対策を強化していかなければならないというふうに考えております。
また、尾瀬国立公園シカ対策協議会でございますが、これは、尾瀬国立公園全体での鹿対策について、関係する国、県、市町村などが情報を共有し、調査や捕獲などを連携して推進する場として開催しております。
この協議会の議論を踏まえまして、本年度から、尾瀬沼に小型の囲いわなを新たに設置するとか、あるいは群馬県、福島県における鹿の個体数調整事業の支援を行う、こういったことなど、関係行政機関、団体との連携をより密接にしながら、捕獲を軸とする対策強化に取り組んでおるところでございます。
引き続き、この協議会を活用し、対策強化を図ることで尾瀬の生態系被害の低減に効果をぜひ上げていきたい、こういうふうに考えております。
この発言だけを見る →環境省では、夜間にスポットライトを当てて鹿の頭数を確認する、ライトセンサスというふうに言っているんですが、そういった手法や、あるいは鹿にGPS受信機を装着して移動経路あるいは行動範囲を把握するような、そういった調査等も行っておりまして、尾瀬のニホンジカの生息動向の把握に努めておるところでございます。春から秋のこういった頭数確認や移動経路を踏まえて、次の冬から春を中心に捕獲をきちっとやっていこう、こういう体制でやっております。
また、ニッコウキスゲなどの植物被害状況の把握ということも当然やっていまして、その結果から、逆に鹿による被害の状況あるいは捕獲の結果の検証ということも行われているわけでございます。
尾瀬国立公園における鹿による被害は、本当に依然深刻であるというふうに考えておりますけれども、いろいろモニタリングの結果からは、鹿による食害の拡大傾向には一応歯どめがかかりつつあるのではないかな、そういった意味で、捕獲による一定の成果は得られているものとは認識しておりますが、さらに対策を強化していかなければならないというふうに考えております。
また、尾瀬国立公園シカ対策協議会でございますが、これは、尾瀬国立公園全体での鹿対策について、関係する国、県、市町村などが情報を共有し、調査や捕獲などを連携して推進する場として開催しております。
この協議会の議論を踏まえまして、本年度から、尾瀬沼に小型の囲いわなを新たに設置するとか、あるいは群馬県、福島県における鹿の個体数調整事業の支援を行う、こういったことなど、関係行政機関、団体との連携をより密接にしながら、捕獲を軸とする対策強化に取り組んでおるところでございます。
引き続き、この協議会を活用し、対策強化を図ることで尾瀬の生態系被害の低減に効果をぜひ上げていきたい、こういうふうに考えております。
井
井野俊郎#20
○井野委員 時間が来ましたので終わりにさせていただきますけれども、環境保全というものは県をまたぐとなかなか難しいところがあるものです。環境省が主導的にやっていただきたい国立公園ですから、ぜひよろしくお願いいたします。
終わります。ありがとうございました。
この発言だけを見る →終わります。ありがとうございました。
吉
岩
岩田和親#22
○岩田委員 自民党の岩田和親でございます。
限られた時間でございますが、二つのテーマについて質問をしていきたいと思います。
まず一点目、PM二・五について質問をいたします。
PM二・五の問題がマスコミでクローズアップをされて以来、引き続き現在も国民の不安は大きいものであると考えております。
私の身近な人たちの間でも、喉の痛みがとれなくて病院に行ったら、PM二・五が原因ですよと言われたという話、また、黄砂に対しても、毎年春ごろに飛んできているわけですが、ことしは特にいつもより気になるというふうな話でありました。そういう話を聞いておりますと、私も何か喉がいがいがするような、そんな気もするわけでありますが、特に北部九州ということで、敏感に反応している様子というものを私も感じているところであります。
ただ一方で、観測データの推移や健康に対する影響、原因の特定などの、科学的見地から見て不確かな点が多いにもかかわらず、国民の不安だけが先行しているという感があります。よって、今後は科学的な調査解明とその内容の国民への周知が重要だという観点から、質問を進めてまいります。
まず、PM二・五について、ことし最初ごろから国民の注目が集まってきているところでありますが、では、実際にはどうであるのか。観測データは、以前と比較をしてことしが多くなってきているのかという点を客観的に踏まえておくべきであります。観測データの推移を国としてどのように認識しているのか、また、そのことについてどのように分析をしているのか、お尋ねします。
この発言だけを見る →限られた時間でございますが、二つのテーマについて質問をしていきたいと思います。
まず一点目、PM二・五について質問をいたします。
PM二・五の問題がマスコミでクローズアップをされて以来、引き続き現在も国民の不安は大きいものであると考えております。
私の身近な人たちの間でも、喉の痛みがとれなくて病院に行ったら、PM二・五が原因ですよと言われたという話、また、黄砂に対しても、毎年春ごろに飛んできているわけですが、ことしは特にいつもより気になるというふうな話でありました。そういう話を聞いておりますと、私も何か喉がいがいがするような、そんな気もするわけでありますが、特に北部九州ということで、敏感に反応している様子というものを私も感じているところであります。
ただ一方で、観測データの推移や健康に対する影響、原因の特定などの、科学的見地から見て不確かな点が多いにもかかわらず、国民の不安だけが先行しているという感があります。よって、今後は科学的な調査解明とその内容の国民への周知が重要だという観点から、質問を進めてまいります。
まず、PM二・五について、ことし最初ごろから国民の注目が集まってきているところでありますが、では、実際にはどうであるのか。観測データは、以前と比較をしてことしが多くなってきているのかという点を客観的に踏まえておくべきであります。観測データの推移を国としてどのように認識しているのか、また、そのことについてどのように分析をしているのか、お尋ねします。
小
小林正明#23
○小林(正)政府参考人 PM二・五につきまして、測定をしっかりし、情報提供をしていこうとしているところでございます。
御指摘がございましたように、日本国内では、西日本の一定の地域で、環境基準の日平均値のレベルを超える濃度のPM二・五が一時的に観測されました。ことし一月のデータを昨年、一昨年の同時期と比較いたしますと、これは専門家の見解も得ておるわけでございますが、高い傾向は認められるが、大きく上回るものではないということでございます。
中国でも大変高い濃度が問題になっております。中国の濃度を日本と比べますと、これは大変大きな違いがございまして、大幅に日本国内は低いレベルでございます。そういう意味で、両国の状況には大きな違いがある、こういう認識を持っております。
なお、幾つかの地点で長期的にPM二・五の濃度をはかってきております。これを見ますと、これまで取り組んでまいりました大気汚染防止法や、あるいはNOx・PM法という地域の特別法、こういうものに基づきます自動車排ガスの規制、あるいは工場、事業場のばい煙発生施設の規制、こういうことによりまして、PM二・五の国内の年間の平均的な濃度は漸次低減してきておる、こういう傾向にございます。
この発言だけを見る →御指摘がございましたように、日本国内では、西日本の一定の地域で、環境基準の日平均値のレベルを超える濃度のPM二・五が一時的に観測されました。ことし一月のデータを昨年、一昨年の同時期と比較いたしますと、これは専門家の見解も得ておるわけでございますが、高い傾向は認められるが、大きく上回るものではないということでございます。
中国でも大変高い濃度が問題になっております。中国の濃度を日本と比べますと、これは大変大きな違いがございまして、大幅に日本国内は低いレベルでございます。そういう意味で、両国の状況には大きな違いがある、こういう認識を持っております。
なお、幾つかの地点で長期的にPM二・五の濃度をはかってきております。これを見ますと、これまで取り組んでまいりました大気汚染防止法や、あるいはNOx・PM法という地域の特別法、こういうものに基づきます自動車排ガスの規制、あるいは工場、事業場のばい煙発生施設の規制、こういうことによりまして、PM二・五の国内の年間の平均的な濃度は漸次低減してきておる、こういう傾向にございます。
岩
岩田和親#24
○岩田委員 ニュースとしては当然注目されるようになったわけですが、客観的なデータとしては、それがふえているというわけではない、私はそのように受けとめたところであります。
次に、PM二・五による健康への影響についても、大変微小な粒子であるということで、気管支を初めとしてその影響がいろいろと言われているわけですが、この科学的な見地というのは現在どのようになっているのでしょうか。また、その発生の原因などについては科学的にどのように言われているのか、お聞かせください。
この発言だけを見る →次に、PM二・五による健康への影響についても、大変微小な粒子であるということで、気管支を初めとしてその影響がいろいろと言われているわけですが、この科学的な見地というのは現在どのようになっているのでしょうか。また、その発生の原因などについては科学的にどのように言われているのか、お聞かせください。
小
小林正明#25
○小林(正)政府参考人 PM二・五の健康影響でございます。
これにつきましては、呼吸器系あるいは循環器系への影響などが国内外の科学的知見によりまして示されているということがございます。こうしたものを踏まえまして、専門家の検討を経まして、平成二十一年の九月に環境基準というものを設定したところでございます。
一方で、そこの検討の際にも指摘がございましたが、我が国におけるPM二・五の健康影響に関する科学的知見が、国外の知見と比較しても余り多くないということが指摘をされております。こうしたこともございますので、長期継続的に疫学調査などを進める必要がある、こういうことで、現在も進めておりますし、今後も健康影響に関する知見の集積に努めることにしているところでございます。
また、今回我が国で観測されました一時的なPM二・五の濃度上昇の原因につきまして、専門家の会議を持って検討を加えたわけでございますが、大陸からの越境大気汚染の影響もあるであろう、一方で、国内の都市汚染の影響も複合しているというように考えるべきではないか、こういうことでございます。
さらには、PM二・五につきましては、環境基準設定からまだ余り年数がたっておりませんので、今、測定網の増強を地方自治体にお願いして進めているところでございます。
この中で、PM二・五というのは、実は、ほこりが巻き上げてくるようなもの、あるいは海塩粒子というようなもの、そういうものの影響もございます。それから、もちろん物が燃焼したすすの中からも出てまいります。さらには、空中のガス状のものが二次的に粒子状になる現象もあるということで、大変複雑なメカニズムを持っているということが専門家から指摘をされておりまして、一体どこからどの程度出ているのかということについてはさらに解明をしていかなければいけない、そういうような状況にあるところでございます。
この発言だけを見る →これにつきましては、呼吸器系あるいは循環器系への影響などが国内外の科学的知見によりまして示されているということがございます。こうしたものを踏まえまして、専門家の検討を経まして、平成二十一年の九月に環境基準というものを設定したところでございます。
一方で、そこの検討の際にも指摘がございましたが、我が国におけるPM二・五の健康影響に関する科学的知見が、国外の知見と比較しても余り多くないということが指摘をされております。こうしたこともございますので、長期継続的に疫学調査などを進める必要がある、こういうことで、現在も進めておりますし、今後も健康影響に関する知見の集積に努めることにしているところでございます。
また、今回我が国で観測されました一時的なPM二・五の濃度上昇の原因につきまして、専門家の会議を持って検討を加えたわけでございますが、大陸からの越境大気汚染の影響もあるであろう、一方で、国内の都市汚染の影響も複合しているというように考えるべきではないか、こういうことでございます。
さらには、PM二・五につきましては、環境基準設定からまだ余り年数がたっておりませんので、今、測定網の増強を地方自治体にお願いして進めているところでございます。
この中で、PM二・五というのは、実は、ほこりが巻き上げてくるようなもの、あるいは海塩粒子というようなもの、そういうものの影響もございます。それから、もちろん物が燃焼したすすの中からも出てまいります。さらには、空中のガス状のものが二次的に粒子状になる現象もあるということで、大変複雑なメカニズムを持っているということが専門家から指摘をされておりまして、一体どこからどの程度出ているのかということについてはさらに解明をしていかなければいけない、そういうような状況にあるところでございます。
岩
岩田和親#26
○岩田委員 健康への影響に関しても、やはりまだまだこれから十分に知見を深めていくべきである、そしてまた、原因についても非常に複合的であるというふうなことをお示しいただいたわけであります。
もちろん私は、これだけ国民の皆さんが心配されているわけですから、国は第一に、国民の不安が増大していることについて的確に対応していただかなければならない、そのように考えます。しかし一方で、申し上げていますように、根拠があやふやなまま、皆さんの不安感だけが増大していくということは決して好ましくない、そのようにも考えているわけであります。
国としては、PM二・五が健康に与える影響についての研究をさらに進めていただきたいわけですし、注意喚起についても、とにかく厳格にやるということになれば、必要以上に地域住民の皆さんの不安をあおることになってしまうのではないか、そういう心配もしております。やはり、科学的見地に立った注意喚起のあり方なども検討を継続していただくということが重要であると考えております。そして、それらの情報を的確に周知、公表していただいて、いわば国民が冷静に注意をするというような状況になるべきであると考えております。
こういった視点から、今後の対策の方向性についてお伺いします。
この発言だけを見る →もちろん私は、これだけ国民の皆さんが心配されているわけですから、国は第一に、国民の不安が増大していることについて的確に対応していただかなければならない、そのように考えます。しかし一方で、申し上げていますように、根拠があやふやなまま、皆さんの不安感だけが増大していくということは決して好ましくない、そのようにも考えているわけであります。
国としては、PM二・五が健康に与える影響についての研究をさらに進めていただきたいわけですし、注意喚起についても、とにかく厳格にやるということになれば、必要以上に地域住民の皆さんの不安をあおることになってしまうのではないか、そういう心配もしております。やはり、科学的見地に立った注意喚起のあり方なども検討を継続していただくということが重要であると考えております。そして、それらの情報を的確に周知、公表していただいて、いわば国民が冷静に注意をするというような状況になるべきであると考えております。
こういった視点から、今後の対策の方向性についてお伺いします。
小
小林正明#27
○小林(正)政府参考人 今、先生からも御指摘がございましたように、PM二・五の濃度が上昇した場合におきましての注意喚起の暫定的な指針を設けまして、これを自治体に運用していただいております。これもしっかりフォローをしていくということが重要でございます。
この注意喚起の暫定指針を決めた際にも、専門家会合で幾つか今後の課題が指摘をされているところでございます。
さっきも申しました、PM二・五の常時監視体制の強化というふうなこともございます。
それから、発生のメカニズムの解明。この中には、シミュレーションによる濃度予測、これも今後いろいろ活用の道がございますので、こういうことも含めて検討せよ、こういうような指摘がございますし、検討課題としているところでございます。
それから、今先生いろいろ御心配の御指摘がございました健康影響に関する知見については、引き続き、国外の情報も含めまして、また国内の調査も含めまして、しっかりやっていく必要があると思っております。
また、この暫定指針の運用については、地方公共団体と十分連携をとり、フォローアップをし、妥当性の評価、検討ということも必要だと考えているところでございます。
あわせまして、先生御指摘ございましたように、情報の提供が非常に重要でございます。
従来から、大気汚染の常時監視のデータについて、そらまめ君というようなホームページ上の仕組みを使いまして、逐次リアルタイムで情報が見られる、こういうことをしておりましたが、これの増強を図り、また、今回の課題を契機といたしまして、環境省のホームページ上に専用の情報サイトを開設したところでございます。この中では、PM二・五とはどういうものであり、専門家でどんな検討が加えられたかというふうなこともございますし、それから、一般向けのわかりやすいQアンドAというふうなもの、さらには、各都道府県のデータなども逐次見られるようにということをやっておりまして、引き続き、国民へのわかりやすい情報提供に力を入れてまいりたいと思います。
そういう意味で、科学的な面と情報提供、両々相まって対策が進むようにということを心がけてまいりたいと考えているところでございます。
この発言だけを見る →この注意喚起の暫定指針を決めた際にも、専門家会合で幾つか今後の課題が指摘をされているところでございます。
さっきも申しました、PM二・五の常時監視体制の強化というふうなこともございます。
それから、発生のメカニズムの解明。この中には、シミュレーションによる濃度予測、これも今後いろいろ活用の道がございますので、こういうことも含めて検討せよ、こういうような指摘がございますし、検討課題としているところでございます。
それから、今先生いろいろ御心配の御指摘がございました健康影響に関する知見については、引き続き、国外の情報も含めまして、また国内の調査も含めまして、しっかりやっていく必要があると思っております。
また、この暫定指針の運用については、地方公共団体と十分連携をとり、フォローアップをし、妥当性の評価、検討ということも必要だと考えているところでございます。
あわせまして、先生御指摘ございましたように、情報の提供が非常に重要でございます。
従来から、大気汚染の常時監視のデータについて、そらまめ君というようなホームページ上の仕組みを使いまして、逐次リアルタイムで情報が見られる、こういうことをしておりましたが、これの増強を図り、また、今回の課題を契機といたしまして、環境省のホームページ上に専用の情報サイトを開設したところでございます。この中では、PM二・五とはどういうものであり、専門家でどんな検討が加えられたかというふうなこともございますし、それから、一般向けのわかりやすいQアンドAというふうなもの、さらには、各都道府県のデータなども逐次見られるようにということをやっておりまして、引き続き、国民へのわかりやすい情報提供に力を入れてまいりたいと思います。
そういう意味で、科学的な面と情報提供、両々相まって対策が進むようにということを心がけてまいりたいと考えているところでございます。
岩
岩田和親#28
○岩田委員 ニュースが先行いたしますと、何だかわからないけれども怖いというふうなイメージがどうしても増強してくるわけであります。今御答弁いただいたような形で、ぜひともしっかりとした科学的見地に立って進めていただきたいとお願いをいたします。
さて、五月五日、六日に北九州で開催されました日中韓三カ国環境大臣会合、この中でもPM二・五を含みます大気汚染の問題が大きなテーマになったと聞いております。その議論の内容と成果、これがどうであったのか。
そしてまた、日本としては、やはり日本にもさまざまな影響があるという点ももちろんでありますが、日本はいわゆる公害対策の先進国でもありますので、やはり中国に対していろいろ協力できる点があろうと思います。中国の大気汚染に対して今後どのように取り組んでいくお考えか、お聞かせください。
この発言だけを見る →さて、五月五日、六日に北九州で開催されました日中韓三カ国環境大臣会合、この中でもPM二・五を含みます大気汚染の問題が大きなテーマになったと聞いております。その議論の内容と成果、これがどうであったのか。
そしてまた、日本としては、やはり日本にもさまざまな影響があるという点ももちろんでありますが、日本はいわゆる公害対策の先進国でもありますので、やはり中国に対していろいろ協力できる点があろうと思います。中国の大気汚染に対して今後どのように取り組んでいくお考えか、お聞かせください。
秋
秋野公造#29
○秋野大臣政務官 お話しいただきましたように、五月の五日から六日にかけまして、北九州市内におきまして日中韓環境大臣会合を開催させていただきました。
これまでも日中両国は戦略的互恵関係に基づきましてさまざまな協力を推し進めてまいりましたけれども、環境分野におきましても、御指摘をいただきましたように、公害を克服した経験と環境技術を生かして、日中友好環境保全センターを通じた協力を初めとして、これまでさまざまな協力を行ってきたところであります。
先生が指摘をされましたPM二・五を初めとする大気汚染につきましては、本会合における重要な議題となりまして、新たに大気汚染に関する三カ国政策対話を設置させていただきまして、これから日中そして日韓、中韓でしっかりと対話をしてまいりたいと思っています。そして、アジア地域の大気汚染の問題の重要性に鑑みまして、これまでの地域的な取り組みをさらに活用して協力を進めていくということに合意いたしました。
今後、この新たにできました三カ国政策対話や既存の地域的な取り組みを活用して、中国などの大気汚染に関する具体的な協力内容について、さらに検討を深めてまいりたいと思います。
この発言だけを見る →これまでも日中両国は戦略的互恵関係に基づきましてさまざまな協力を推し進めてまいりましたけれども、環境分野におきましても、御指摘をいただきましたように、公害を克服した経験と環境技術を生かして、日中友好環境保全センターを通じた協力を初めとして、これまでさまざまな協力を行ってきたところであります。
先生が指摘をされましたPM二・五を初めとする大気汚染につきましては、本会合における重要な議題となりまして、新たに大気汚染に関する三カ国政策対話を設置させていただきまして、これから日中そして日韓、中韓でしっかりと対話をしてまいりたいと思っています。そして、アジア地域の大気汚染の問題の重要性に鑑みまして、これまでの地域的な取り組みをさらに活用して協力を進めていくということに合意いたしました。
今後、この新たにできました三カ国政策対話や既存の地域的な取り組みを活用して、中国などの大気汚染に関する具体的な協力内容について、さらに検討を深めてまいりたいと思います。