松田学の発言 (財務金融委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○松田委員 日本維新の会の松田学です。
この国会もそろそろ終わりに近づいていまして、予算委員会や財務金融委員会でも、アベノミクスに関してはいろいろと議論させていただきましたが、まだ若干、時間不足で、基本的な点、お聞きしたい点が残っていますので、日銀総裁と麻生大臣にお聞きしたいと思います。
まず、質、量、両面での異次元の金融緩和に関してなんですが、今回のこの政策をとって、これは日本もボラティリティーという問題がありましたが、世界市場も必ずしも安定していないというか、一つは、バーナンキFRB議長の御発言もあって、もう一つは、日本が異次元の緩和政策をとったのに意外と日本の長期金利が乱高下したというのも一つの原因であるという指摘もあるようなんですけれども。そもそも、中央銀行が思うようにマネーをふやして金融政策ができるのかという基本的な問題も、ちょっと、私もいろいろ聞きたいことがあるので、それとの関連でお聞かせいただきたいんです。
デフレは貨幣的現象である、我々はそういう立場に立って、今回の金融政策の方向に反対するわけではないんですが、しかし、貨幣といっても、要するに、それは、お配りした資料、これは、貨幣数量方程式、MVイコールPT。Mというのは、マネーサプライが貨幣であって、日銀のいわゆるマネタリーベースではないわけで、マネーサプライがふえなければ、貨幣的現象といっても、貨幣がふえるわけではない。本当にMがふえるのかどうかという基本的な問題があるわけでして、仮にMをふやしても、実体経済にちゃんとそれが回らないで、つまり、V、流通速度が低下するようでは、これも物価が上がっていくということにはならない。
特に、金融政策がきかない状態ということでよく経済学で言われているのは、流動性のわなという言葉が言われていますが、これは簡単に言うと、日本は今、多少金利は上がったといっても、世界の人類史の中でもめちゃくちゃ金利の低い状態であるわけですね。この状態で人々は債券を買う場合、これから金利が上昇すると予想した場合、債券価格が下落していくと予想すると、幾ら貨幣供給が増しても、資金は債券購入に回らない、だから、金利はそれ以上低下しようがないということが、簡単に言うと流動性のわなと言われている状態なんです。
お配りした資料で、これも経済学でよく出てくるIS・LM分析。左側は通常の場合で、右側が、LM曲線が横に寝ている状態ですと、LM曲線を右に動かすのが通貨を増大するということですが、これですと、全く経済にきかない。この場合においては、いわゆるIS曲線という、実体経済の方で有効需要を拡大するしかないというので、ケインズ政策が有効であるということが言われてきたわけなんです。
日本の現状で、本当にこの流動性のわなという状態にあるのであれば、金融政策というのは、もちろんその場合、後で議論しますが、実質金利という問題になってくると思うんですが、どういうふうな状態にあるか、まずこの辺の認識を日銀総裁にお伺いしたいと思います。
〔委員長退席、山本(幸)委員長代理着席〕