柏倉祐司の発言 (本会議)

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○柏倉祐司君 みんなの党の柏倉祐司です。
 私は、みんなの党を代表して、ただいま議題となりました衆議院小選挙区選出議員の選挙区間における人口較差を緊急に是正する公職選挙法、いわゆる〇増五減法案及び衆議院選挙区画定審議会設置法の一部を改正する法律案、いわゆる具体の区割り案、その再議決について、反対の立場から討論をいたします。(拍手)
 昨年、総選挙を控えて成立いたしました〇増五減緊急是正法から半年が経過し、一票の格差をめぐる社会情勢は大きく変化をしております。本年三月から四月にかけて、全国の高裁で、衆議院選挙及び〇増五減に対する厳しい司法判断が下されました。
 広島高裁では選挙無効とされ、札幌高裁、福岡高裁などでは、〇増五減はあくまでも緊急避難的なびほう策にしかすぎないことを指摘されました。東京高裁や大阪高裁では選挙有効の判決が出ましたが、緊急是正法のもとで格差が二倍未満に是正されることを前提として出された判決でした。
 裁判所の判決で言う格差は、選挙当日の有権者数に基づく格差であり、十年に一度の国勢調査に基づくものではありませんでした。
 しかるに、〇増五減に基づく新たな区割りでは、現時点でも既に二倍以上の格差のある選挙区が十近く発生していることを考えれば、今回の区割り改定法案も、次の総選挙後に選挙無効の司法判断を招きかねない、極めて不十分なものと言わざるを得ません。
 最高裁判決が控えているとはいえ、国会は直近の高裁判決を真摯に受けとめ、また、〇増五減緊急是正法の不備を認め、一票の格差是正に向けた十分な議論を再開させる必要があります。
 一方で、我々も、選挙制度の議論は各党間で考えに隔たりが大きく、議論がなかなか収束しないことは承知をしております。
 我々みんなの党が主張する、一票の格差ゼロの全国集計・一人一票比例代表制は、司法関係者から高い評価を受けておりますが、与野党間の十分な議論を尽くした上の、文字どおり抜本的な改革と位置づけて、その制度成立を今国会で求めるものではありません。
 まずは違憲状態の解消が急務であり、定数五減を維持しつつ都道府県ごとの人口に基づき比例配分して議席を決定する、我が党が参議院に提出した十八増二十三減が、司法とのそごが生まれない、そして本国会で議論し得る最も現実的な選挙制度と考えます。
 二〇一一年の最高裁判決で問題とされた一人別枠方式を排して、一票の格差を一・六四一まで縮めることができるこの十八増二十三減は、対象都道府県が三十三になりますが、民主主義の根幹にかかわる一票の格差をなくすためには避けられない緊急手術であります。
 バンドエイドを張って終わりにする〇増五減では根治的な治療とは言えず、一票の格差という傷口が塞がらず、近い将来に選挙無効、やり直しという事態を招くでしょう。十八増二十三減は、抜本的な改革を仕上げるまでの過渡的制度ですが、選挙やり直しの国会の大失態を予防する観点からは、十分合理的なものであると確信しております。
 最後になりますが、民主主義の根幹にかかわる、一票の格差を最小限からゼロにするという国会の責務を、我々は放棄してはいけません。今、大切な一歩を踏み出す上で、一票の格差を最小限にする具体案に耳を傾けるべきです。ほころびが多い〇増五減法案を再議決し、拙速に結論を得る愚を犯すべきではありません。
 今は、党利党略によらない真摯な議論をするときであると改めて主張し、私の反対討論を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 柏倉祐司

speaker_id: 20680

日付: 2013-06-24

院: 衆議院

会議名: 本会議