浦野靖人の発言 (本会議)
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○浦野靖人君 日本維新の会の浦野靖人です。
日本維新の会を代表して、いわゆる〇増五減法案について、憲法第五十九条第二項に基づき、本院議決案を議題とし、直ちに再議決すべしとの動議につきまして、賛成の立場から討論を行います。(拍手)
賛成の立場からとは申しますものの、衆議院議員の定数削減や選挙制度の抜本改革などが、参議院選挙後、速やかに実現されることを条件としての賛成です。
以下、その理由を申し述べます。
この法案は、昨年十一月に成立した、衆議院の一票の格差を緊急に是正するため小選挙区を〇増五減する、いわゆる緊急是正法に基づき、衆議院議員選挙区画定審議会が行った衆議院小選挙区選出議員の選挙区の改定案についての勧告を受け、選挙区の改定を行う等のものであります。
平成二十三年三月二十三日、最高裁は、現行の衆議院の選挙制度は違憲状態であると判断するとともに、できるだけ速やかに一人別枠方式を廃止し、区割り規定を改正するなどの立法的措置を講ずる必要があるとして、国会に対応を求めました。
そして、昨年十一月、ようやく、一票の格差を緊急に是正するため、衆議院の小選挙区を〇増五減する緊急是正法が成立しました。そして、その成立を促したのが、昨年十一月十四日の党首討論における当時の野田総理の発言であり、その後に民主党と当時野党であった自民、公明の三党間でなされた三党合意の存在です。
その党首討論において、当時の野田総理は、一票の格差の問題は違憲状態であり、最優先で解決しなければならないと述べ、定数削減は来年の通常国会で必ずやり遂げる旨の発言をし、自民、公明両党に協力を求め、両党が決断をすれば、十一月十六日に解散をしてもいいと述べました。
自民、公明の両党は、野田総理のこの提案を受け入れ、民主と自民、公明の三党の間で、衆議院議員の定数については、選挙制度の抜本的な見直しについて検討を行い、次期通常国会終了までに結論を得た上で必要な法改正を行うものとする旨の合意がなされました。
そして、その三党合意がなされたのと同日、衆議院は解散されました。すなわち、三党合意があったからこそ、衆議院は解散されたのであります。そして、自民党、公明党は政権に復帰したのであります。
にもかかわらず、選挙制度の抜本的見直しについて自民党は結論を出さないまま、今通常国会を閉じようとしています。自民党は、昨年十一月の三党合意をお忘れになったのでしょうか。
確かに、本年四月以降、選挙制度に関する与野党実務者協議において、定数削減や選挙制度の抜本改革について協議が行われてきました。そして、自民党、公明党の与党は、比例定数を三十削減するという提案をしておりますが、その一方で、自民党の石破幹事長は、定数削減について消極的姿勢をとり続けています。
六月二日のNHKの番組では、議員定数の大幅な削減について、権力を監視する国民の代表は少なければ少ないほどいいのか、定数だけ削ればいいという競争は一種のポピュリズムだと批判し、三党合意そのものをほごにするかのような発言を行い、野党に対して、自民党は定数削減をするつもりはないのではないかという不信感を与えました。
区割り法案がここまでもつれた責任の一端は自民党にあると断じざるを得ません。
もともと、我々日本維新の会は、定数削減や選挙制度の抜本改革などを自民、公明両党が約束することを前提として、本法律案について賛成する方針を決めておりました。
なぜなら、違憲状態というゆゆしき事態を解消するため、本法律案を成立させ、一票の格差の是正を図るべきであると考えるからです。本法律案が成立しない限り、衆議院の一票の格差を是正し、違憲状態を解消することができないからです。
また、昨年十二月の衆議院総選挙に係る一票の格差訴訟において、全国の高裁で選挙無効判決が出るなど厳しい判断が続いているという状況に鑑みましても、まずは、衆議院の一票の格差を是正し、違憲状態を解消することが、我々国会議員の責務であると考えるからです。
しかし、定数削減や選挙制度の抜本改革などについて何ら確約しないまま、自民、公明の与党側が強引に本法律案の審議を始めたため、与党側のこのような横暴に抗議し、やむを得ず、採決の欠席という苦渋の決断をいたしました。
日本維新の会は、議員定数削減について具体的な抜本改革案を作成し、衆議院議員の定数を三割削減し三百三十六人とし、そのうち、小選挙区選出議員の定数を二百四十、比例代表選出議員の定数を九十六人とする法律案を五月十六日に提出しております。
とはいえ、今通常国会の会期も、残すところ、本日を含めあと三日に迫った今、衆議院議員の定数削減への結論を今通常国会中に得ることが困難であろうことも事実であります。
日本維新の会は、与野党間の合意を生み出すため積極的に動いた結果、六月二十日に開催された与野党選挙制度実務者協議において、定数のあり方や選挙制度の抜本改革などについて、参議院選挙後に議論して結論を得ることで大筋の合意を見ました。
そこで、六月二十日の与野党選挙制度実務者協議を踏まえ、次回以降の国会で速やかに定数削減が実現されることを与党に求めるとともに、日本維新の会としても、定数削減の実現に全力を尽くすことを国民の皆さんにお誓いし、本動議に賛成するものであります。
以上で私の討論を終わります。(拍手)