松井孝治の発言 (憲法審査会)
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○松井孝治君 会長、御指名ありがとうございました。
私はこの場を借りて、会長代理という立場もございまして、小坂会長の下でいろんなこの国会で議論ございましたし、今日もいろんな委員会が重複しておりますけれども、委員間が活発な意見交換をできて、二院制そして新しい人権について参考人の先生方の御見識を引き出して、そして議論をこの数回にわたってできたこと、心から感謝を申し上げます。
私の個人的見解を一言付け加えさせていただきますと、この特に新しい人権の議論の中で、私は、立憲主義について議論が深められたというのは、今も委員の方々がそれぞれ各会派の御意見あるいは個人的な見解を含めて様々な御議論がありましたが、それは非常に結構なことだったと思います。
私自身は土井参考人、京都大学の法学部の教授の土井参考人に御意見を尋ねまして、従来的に、先ほど舛添委員の方からも御紹介ございましたが、立憲主義というのは国家権力をある種縛る、国民が縛る、その考え方だと思いますし、先ほど来我が同僚の前川委員や足立委員の御指摘もそういうことだったと思いますが、同時に、今のこの現代社会においては、立憲君主あるいは中央政府のみが公共を担っている存在ではない。要するに、様々な、それは地方自治体もありますし、地域社会もあるし、あるいは場合によってはNPOであるとか、あるいは企業ですらその公共の一端を担っているという状況の中で、純粋に二十世紀的あるいは十九世紀的に国家権力のみを縛るという憲法で本当にいいのかという議論は引き続きあろうと思います。
その意味では、私は自由民主党や公明党さんがおっしゃっているようなことにも理解ができるわけでありまして、それは、誰かを、公共を縛るという議論だけではなくて、国民全体が統治者としてどのような社会をつくるのか、どのような国家をつくるのかというところの規範を私は新たな憲法というのは志向すべきだと個人的には考えているところでありまして、そういう意味では、党派を超えてそれぞれの主張がありますし、それぞれもちろん論争は活発にあるわけでありますが、いろんな意味で党派を超えて共通認識も得られたというふうに私は理解しておりまして、この間の会長のリーダーシップにも心から敬意を表したいと思いますし、また、この議論が引き続き、この国会においてもう機会はなかなかないかもしれませんけれども、また次の国会にわたって議論が建設的につながっていけばというふうに私は考えておるところでございます。
いずれにしても、憲法、もちろん憲法の重み、あるいは立憲主義というものを、我々人類がいろんな血を流し、いろんな不幸な過去の歴史も踏まえてこういう近代憲法というのができてきている、その状況を深く受け止めながら、今後、しかし、我々は、私は、個人的には憲法を不磨の大典にすることなく今の現代社会の潮流の変化に即応してしっかりと議論を深めていくべきであるということを最後に申し上げまして、私の個人的見解にさせていただきます。
ありがとうございました。