不破雅実の発言 (国際・地球環境・食糧問題に関する調査会)
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○参考人(不破雅実君) 今の中東などにおける国際河川の問題についてどのように協力をしてきたかということでございますけれども、私が前おりましたエジプトなどにおきましては、上流の国との水資源の使用する権利に関する国際約束というようなものは相当古い時代に決められていたというような経緯なども聞いておりましたが、やはりこの辺りの問題につきましては、非常に上流の開発が遅れていた状況の中で結ばれたものというものもございまして、なかなか難しいものがあるかと思いました。
JICAとしましては、そこに対する直接的な、こうしたらよいというような支援というのはなかなか難しい立場だったんでございますが、一つは、それぞれの国で水資源の賦存量を調べて、自国でどのぐらい開発若しくは再利用などによって使われていくのかということを調べるということはできるかと思います。
そういう、供給源どのぐらい調べるか、それから需要の方もどういうような需要の伸び方をするんだろうかということを調べて、需要、供給両方から水資源をどういうふうに管理するかという、そういったことの協力をまずそれぞれの国でするということはできると思います。
それで、状況が把握できた上で、両国が又は上流の複数の国が、そういう、どれぐらいの使用権を配分したらいいかという話合いに持っていけるための基礎的なそういう情報能力というものをつくるという支援であれば十分できるんではないかと。それがない中でどのように交渉するかというのはなかなか難しい問題がございますので、そういう基本的なところの技術協力をしっかりやっていくというのが最終的には合意形成につながるんではないかというふうに思うところでございます。
とはいえ、現実に存在するいろんなコンフリクト、紛争の問題というものをどのように解決するかというのは、まさに外交チャネルとかいろいろなものを使って、いろんな国際社会が関与する中で、それぞれ主張をされ、納得をされるというようなプロセスが非常に重要になってくるので、そうした動きに我々としても密接にかかわって協力をしていくということに尽きるかというふうに思っております。