村瀬誠の発言 (国際・地球環境・食糧問題に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(村瀬誠君) そうですね。天水ということに対して、実は今までも個別に対応してきた例があったんですけれども、いわゆる公共政策として、水道の一つとして位置付けるという視点がなかったんですね。個別に水がないところにAMAMIZUでも付けておけばみたいな、ポリネシアとか、離島とかそういうところではずっとあったんですけれども、私は、今のJICAバングラデシュと今やっているプロジェクトの中で、やはり砒素で汚染されていて、塩分がひどくてどうしようもないところについては、これはプライオリティーとして、飲料水源として、天水を水道水源の一つとしてきちんと位置付けていくということが私は非常に大事かなと思うんですね。
 現在、JICAバングラデシュではそこら辺について非常に高い関心を示してくれまして、私も今一緒にやっておりますので、是非そこから突破できればなと思っています。
 といいますのは、実はこの問題は、バングラデシュに限らず、インドネシアとかカンボジアとか、アジア全般にかかわってくる話だと思っています。特にモンスーン・アジアですね、人口が一番多い地域ですね。そこは、やはり人口が多いということは水源が汚染されていくわけです。まあ、それは処理すればいいという話もありますけれども、私は飲料水源としてそれを確保していけば、かなりそれは軽減できるんじゃないかなと思っております。
 それからもう一点、砒素の話は、これは残念ながら改善余りされておりません。実態は分かっておるんですが、最近の報告でも、アメリカのある病院のデータですけれども、死亡した患者の一万二千人ぐらい調べますと二〇%ぐらいが砒素汚染によるものだというふうに言われておりますので、私はできるだけそれを使わないようにしていく、口に入れるものについてはできるだけそれを使わないようにしていくしかないと思っているんですね。
 私はさっき申し上げたように薬剤師なんですけど、キレート剤を入れれば砒素は体から抜けるんですが、完全に抜けないんですね。ですから、がんはひどい場合はもう進行していきます。特に、エイズの患者の方とか栄養失調の方は非常に砒素のダメージが大きいですね。弱者が大きいです。ですから、そういう点からいっても、私は、この天水は誰でも簡単に手に入りますし、貧しい人も簡単にアクセスできますので、加藤先生おっしゃったように、小規模分散型の水源として、一番安全な水源として私は使うべきじゃないかなというふうに思っております。
 以上です。

発言情報

speech_id: 118314302X00320130307_018

発言者: 村瀬誠

speaker_id: 15871

日付: 2013-03-07

院: 参議院

会議名: 国際・地球環境・食糧問題に関する調査会