後藤千恵の発言 (国民生活・経済・社会保障に関する調査会)

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○参考人(後藤千恵君) 本当に大変な状況にある方、すごく多いんですね。今言われた、いわゆるごみ屋敷という言葉があるように、ごみの中で生活する、普通の人から見ればあり得ないかもしれないんですが、そういう生活しかできずにいる人たちがやっぱりいらっしゃいます。そうした人たちというのは、本当に困っている人ほど自らSOSが出せないんですよね。ですから、なかなか行政の手も届きにくい。そうした本当に困っていて自らSOSを出せない人たちをどうしていくのか、それ本当にこれからの日本社会で大きな課題だと思います。
 ただ、実際に進んだ取組をやっているところもあります。例えば、大阪府豊中市の社会福祉協議会。ごみ屋敷、勝部って、勝部麗子さんという女性がいるんですが、勝部麗子というふうにインターネットで入れるとごみ屋敷と出てくるぐらいに、ごみ屋敷の問題をもうたくさん解決してこられた方です。
 ポイントは、まず住民の方々に地域のことに目を配ってもらう。住民の人にまず気付いてもらう。そして、気付いて、でも住民の方だけでは解決ができないというときに、専門家、社協の皆さん、勝部さんたちが出ていって、住民の人たちと一緒にそのごみ屋敷に住んでおられる方にアプローチをし、まずは寄り添うんですね。教育というふうに言うと、ちょっとまだそこまではいかないかもしれない。でも、共感し、寄り添い、実際に片付けも一緒にしてさしあげる。そういう形で、本当に自分のことを分かってくれるんだと安心して心を開いてくれたら、そういう本当に大変な状況にある方も一歩一歩やっぱり前に進まれるんです。例えば、豊中ではごみ屋敷に住んでいらした方が今カフェで生き生きと働いていらっしゃる。
 私は、やっぱり人間というのは、生活保護を受けて経済的には何とかやっていけるようになるかもしれない。でも、本当に生きがいとか生きていて良かったと思えるのは、やっぱり人の役に立てるとか、何か自分で本当に誰かに喜んでもらえるとか、そんな経験ができたときにやっぱり良かったと、本当に生きがいを感じられる日々になっていくと思うんですね。
 ですから、生活保護を受けてお金があるからいいだろうではなく、更に一歩、そうした人たちがこの社会の中で役割、よく出番と言われますけれども、そういう出番をみんなでつくり出していく、専門の行政だけではなく、地域の人たちも交えて一緒に取り組んでいく。実際にやれているところもあります。こうした取組を全国に広げていけば、そういう本当に困った人たちも何とかなっていくのではないかと私は思います。

発言情報

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発言者: 後藤千恵

speaker_id: 25989

日付: 2013-02-27

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済・社会保障に関する調査会