後藤千恵の発言 (国民生活・経済・社会保障に関する調査会)

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○参考人(後藤千恵君) ありがとうございます。
 賃金、給与については本当に人それぞれで決まっています。基本的には全員正社員です。ですけれども、本当に重い障害の方を含め障害のある方が三百人という状況ですから、それぞれの賃金は、例えば時間幾らという形でそれぞれの能力に応じて決めています。最低賃金の方もいらっしゃいます。ただ、そういう方というのは、それまで福祉作業所で仕事をしていて一か月に数千円という手取りしかなかった方が、こちらに来て最低賃金で働いている、もうそれだけでも御家族の方は本当に喜んでおられますけれども、そういう給与から、実際の本当にばりばりと健常者の方でリーダーとしてやっていらっしゃる方は一般の企業並みの給与を得ておられます。
 労働時間も、これはもう本当に柔軟に働くことができる職場だからこそみんな続けられるんだと思います。特に精神障害の方とか、とってもいいときはいいんですけど、急に来れなくなったり、昨日まで元気だった方が突然休んだり、もう本当にそういうことがとても多いそうです。だけれども、それはもう認めてあげる、そして短い時間しか働けない方は短い時間で、そういう形で労働時間も極めて柔軟にやっておられます。
 採算面は十一期連続で黒字ということで、ただ、その利益を内部留保しているわけではなくて、どんどん投資に回しているんですね。本当に新しい仕事を次々につくり出していますので、そちらに回しているという形でどんどん大きくなっている会社ですね。
 やる気をどう引き出しているかという、とても大事なところだと思います。二つポイントあると思います。一つは、その人のできないことには目を向けない、できることに目を向ける、そのできることを伸ばしていく、そこですね。
 本当に就労が難しい、特に例えば障害のある方とかもとても多いんですけれども、文字は読めないけれども数式、計算にはもう物すごくたけているというような方もいらっしゃいます。文字書けないと一般の企業はもう書類面接、書類で落とされます。だけれども、ここはまず採用し、その数式に対する能力が極めて秀でているところに目を向け、帳簿の作業とかやってもらっているんですね。二次関数で計算をして、健常者よりもすごい能力で生産性を高めてやっていらっしゃる、そういう形でいいところに目を向ける、いいところを引き出すということがまず第一弾。
 もう一つは、最初、能力は一般の人に比べては低いかもしれないですけれども、必ずステップアップしていく仕組みがつくられているところです。その人が少しでも上がっていくと、それに応じた仕事にまた変われるようになっていて、どんどん頑張れば頑張った分だけ、その分報酬も上がりますし、リーダーになっていったり、いろいろな形で見返りがある、だからもっともっと頑張ろうと思えるということなんですね。
 作業所などの仕事って、ずっと同じ仕事、クッキーを作るならクッキーを作るでずっと同じなんですが、ここは本当にいろんな仕事をやっているということもあり、いろんな仕事を従業員の方が選べるんですね。そういう中で、仕事も楽しみながらステップアップもしてと、そういう形でやる気を引き出していると思います。

発言情報

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発言者: 後藤千恵

speaker_id: 25989

日付: 2013-02-27

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済・社会保障に関する調査会