白川浩道の発言 (国民生活・経済・社会保障に関する調査会)
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○参考人(白川浩道君) 今の寺田先生の御指摘なんですけど、非常に率直に申し上げると、私はもう日本経済、出口ないと思います。もう、残念ながら、大変厳しい状況と言っていても、今までのような厳しい状況をもっと超えるような大変なことが起こるというふうに基本は考えていますけれども、問題は時間です。
日本は、今もう先生御指摘のとおり、実は円安にしても輸出は大して伸びません。これはもう構造的に伸びなくなったのであって、そしてますます空洞化をあおるという先生の御指摘、全くそのとおりではないかと思います。最近のデータを見ていても、かなり輸出は伸びが、まあ弱いというよりももう、何ていうんですかね、ひどい状況にあると思います。
ですから、円安の効果というのは、実は、いわゆるGDPを持ち上げる効果はたった一つしかありません。これは、GDPではなく、よく自民党さんがおっしゃっているGNI、つまり海外に持っている日本の企業の資産の価値が円建てで増える。これがGDPではなくGNIを持ち上げる可能性が唯一残っていますが、これは経常収支上では貿易収支の悪化を所得収支の黒字の増加でカバーできるかという問題に帰結いたします。基本は、残念ながらほぼ両者は相殺し合うというのが私どもの見方で、GNIもまあ多分伸びないでしょうねと。
ということは、日本の企業や金融機関が海外に持っている資産、名目上増えたものを国内で使うということしかもうGDPが増える多分手段はないんですが、空洞化ということイコール海外で再投資されるということですから、国内には恐らくお金は還元されてこないという意味で、私自身はGDPが増えていく可能性は恐らくほぼ皆無に等しいというふうに思っていまして、もっと申し上げると、二%の名目成長率を前提にした社会保障制度改革は余り意味がないというふうに思います。
基本的には、名目GDP成長率は私のイメージではマイナス一%ぐらいで続いていくという感じですので、もうこれは、恐らく国債残高のGDP対比はもう爆発的に増えてしまいますので、だから、先ほど申し上げたように、これはもう危機管理でしかありませんので、日本銀行が大量に国債を持つ以外手がないというのが私の見方でございます。