牧山ひろえの発言 (予算委員会)

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○牧山ひろえ君 そうはおっしゃいますが、今年度の全体予算の歳出総額は九十二兆六千百十五億円と比較し、これは〇・二%程度のごく僅かな金額であり、実質的な予算編成ではないので私は問題にならないと思います。確定申告による納税者の、一%ですから、予算全体からすれば大きな割合にはなりません。
 一%法による納税者の意思表示は、税金を実際に納めている人のお金を納めながらの意思表示という、最も私は、信頼性の高い、国民の世論調査としての側面も持ちます。是非、民意の尊重という意味からも、また低投票率のことを考えて、是非国民の意思表示ができるような仕組みにしていただきたいと思います。
 続きまして、国民の健康について御質問します。
 健康の大前提となるのが私たちが毎日口にする食べ物なんですが、食の安全については多くの国民が今関心を持っていらっしゃいます。そして、私も神奈川県の選挙区の中で各駅に立って演説をしたりしておりますと、いろいろな方々が、食の安全の問題どうなるのと心配の声が今高まってきております。特に今一番心配しているのは、交渉参加に向けて動き出しているTPPにおいて、本当に安倍政権がこの食の安全という大事な問題、これに取り組んでくれるのかどうか、これが一番の心配だと思うんですね。
 食べ物や添加物の問題は、体が弱っている人たち、また高齢者の方々、ベビーフードや、妊婦さん、胎児から高齢者の方々まで全ての人たちがかかわってくる問題です。最近増えているアトピーなどのアレルギー疾患も、食べ物との関係を指摘する有力な意見がございます。今でさえも様々な食品添加物の問題があるかもしれない現状で、私もアトピーの子供を抱える母親として、これ以上基準を緩めるということはとんでもないと思います。
 日本では、ある食品を何十年も食べ続けた場合、この影響については完全には私は証明されていないと思うんですね。短期の動物実験にすぎなかったり、私は、次の世代が何十年も同じ添加物を食べたらどうなるかというところまでは、まだそこまで立証されていない食品も多いです。
 今は、予防原則に基づいて、最低限消費者に表示という形でお知らせをする、こういった考え方を採用しております。その考え方に基づいて、遺伝子組換え食品、残留農薬基準、また、後ほど御説明しますがポストハーベスト農薬、BSE検査基準などについて、日本は国際基準より厳しい食の安全基準を確立してきました。
 パネル三を御覧ください。
 一番上にお米の事例が書いてありますが、農薬の名前、マラチオンという農薬もありますが、日本の基準は〇・一、そしてアメリカの基準は八、日本とアメリカと比べてアメリカは日本の八十倍にも上るんですね。
 それから、下に目を向けますと、大豆の方を御覧ください。ジカンバという農薬が使われているそうですが、日本の基準は〇・〇五ppm、アメリカは一〇ppm、何と二百倍です。農薬です、これ。農薬が日本の二百倍アメリカでは使われているんです。これは本当に多くの方々が心配していることだと思います。
 そして、アメリカの制度と違うのは、アメリカでは収穫した農産物に農薬を掛けて保存性を高めるというポストハーベスト農薬が認められているんです。ですが、日本ではこのポストハーベスト農薬は認められておりません。さらに、日本が認める食品添加物は約八百種類、これだけでも多いと思うんですけれども、アメリカは何とこの四倍近くの三千種類もの添加物、食品添加物が認められているわけでございます。
 これらの私たち日本国民の食を守るための基準も、輸出国から見ればいわゆる壁、大きなハードルとなり、それらの基準の緩和や撤廃を私は迫られるような気がいたします。絶対迫られるような気がいたします。
 与党の自民党は、党としてのTPP交渉参加の判断基準として、食の安全、安心の基準を守るということを明記されましたよね。しかし、実態は違うんです。二月に米国産牛肉の輸入規制を緩和したのに続き、今後も更にいろいろな食品の規制を緩和する方向で議論がなされています。あんなに大きな騒ぎが起きた牛肉の問題です。これをもう簡単に規制緩和してしまう方向に行っている。TPPの本交渉に入る前から早々と自ら緩和を表明しているのです。国民の健康にとって安全かどうかで判断する基準を相手へのお土産のために緩和するというのは私はとんでもない話だと思います。
 食品に対する現在の規制は、歴代の当局が食の安全を守るために必要だと判断したんですね。それで設定されたわけです。ですが、他国から求められて緩和を議論するということ自体が私は筋違いだと思っております。本交渉に入る前からこの有様で、本気で日本の食の安全を守る気があるのかどうか、私は一母親として非常に心配しております。
 そもそも、TPP交渉に際して、食の安全、安心の基準を守るということは与党としての公約なんでしょうか、それとも公約ではなくて選挙前のポーズにすぎないんでしょうか。総理、明確にお答えください、どちらでしょうか。総理、お願いします。

発言情報

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発言者: 牧山ひろえ

speaker_id: 9631

日付: 2013-05-14

院: 参議院

会議名: 予算委員会