中山泰秀の発言 (安全保障委員会)
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○中山(泰)委員 中国の本当の狙いは何なのかなということを大前提として持っておかなきゃいけないと思うんですね。
今回は防空識別圏という空の話になっていますけれども、本当の狙いというのは、我々は常識的に理解している、例の第一列島線、第二列島線というのを破って、それこそオバマと習近平で話し合ったときの中国の要求である、西太平洋をこちらによこせ、こちらというのは中国ということですけれども、これが大前提だと思います。
その中で、今回あえて防空識別圏を設定することによって空に目を向かせておいて、実は原子力潜水艦等を含めて、それこそワリャーグ、遼寧の艦隊、練習もそうでしたけれども、南にどんどん出ているということであります。
これを思うに、私は以前事務所の方で役所の方と話をしていて、実はさっきもちょっと申し上げた、では、中国がこの防空識別圏の設定をこれから南シナ海や黄海にもやるよという情報は入っているかと言ったら、そのときは、情報は入っていないというふうにもおっしゃっていたんです。
私は、昔の大韓航空機撃墜事件の例ですとか、いろいろな例を見ていますと、一触即発になったときに、逆にどう対応するかというのを当然政府も考えておられると思いますけれども、当時、大韓航空機の場合は、まず領空だったということが前提だと思います、二十二キロ以内だったら撃墜ができるということで。
同時に、政治的背景というのは冷戦構造だったということもあります。当時のレーガン大統領のスピーチなんかを聞いていますと、相当強目の表現をなさっておられます。
同時に、アメリカのNSCの中でも当時いろいろな議論が実はありました。その中でも、逆に、当時、日本のレーダーから得た情報で、大韓航空機に対してミサイル発射を行うパイロットのコックピットの通信を傍受して、その証拠をもとに国連で共同歩調をして、当時のソビエトという国に対して世界共通の認識、要するに、極端に言えば、アメリカが善でソビエトが悪だ、自由主義、民主主義が善で共産主義が悪だというような形のコントラストを明確にアメリカというのは演出する、そのための証拠を日本のレーダーの通信傍受から得たということで、当時CIAの長官だったケーシー氏はそれを公開するのに反対し、同時に国務省のトップの方はそれを公開することを前提にした。
すなわち、防諜の技術というのを日本がどのぐらい持っているのかという手のうちを明かすということを片一方のお皿に載せて、もう片方はそれでもソビエトというのがどれだけ悪かというのを世界に知らしめようという政治的な部分、それをてんびんにかけた結果、防諜の技術が漏れても構わない、それよりも政治的な宣伝というものを優先させたということが、当時の大韓航空機の事件のときの大きな日米の協調の中でとられた国際協調に訴えかける手段だったと思います。
当時から比べますと、武器技術ですとか、いろいろな進歩も起こっていますけれども、しかし、今現在、まるでソビエトが、私は中国がソビエトに見えて仕方ないんですよね、当時の冷戦構造下の中のソビエトのような行動をとる中国に対して、これは世界にどう呼びかけていくか。
しかし、中国はODAをアフリカ諸国にもやっている。国連のいろいろな国に対して、中国というものがソフトパワーも含めていろいろと幅をきかせている中で、当時のような手法が果たして国際協調の中で生かされていくことができるか。
我が国の利益を得るために、そしてまた北東アジアの緊張をひもとくために、そういったことができるかどうかという慎重な議論を同時に政府の方が行わなければならないというふうに思います。
順番は前後しますけれども、今回、日本でも先日通しましたNSCの法案、これによりまして早速官邸の方でNSCの議論が行われたと聞きますけれども、具体的にどのような議論が行われて、そしてNSCというものに対する各行政、政府の期待感というのはどのぐらい今盛り上がっているのか、そういったことをちょっと教えていただければと思います。