前川清成の発言 (議院運営委員会)

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○前川清成君 民主党の前川清成でございます。
 今、長谷川理事の方から、いわゆる社会保障プログラム法案について、本会議の趣旨説明を省略して直ちに委員会に付託したい旨の提案がございました。いわゆる議運における強行採決でありますが、この国会は十月十五日に召集されまして十二月六日まで、会期は僅か五十三日間であります。この短い国会において、何とこの議運委員会での強行採決は三度目になります。法案の数にすると七本目になります。これは、まさに議を尽くさずに数の力を背景に、問答無用の議会運営を断行しようとする姿勢にほかなりません。是非、与党の皆さん方の猛省をお願いしたいと思います。
 私たち参議院は、良識の府と呼ばれることがあります。しかし、この良識の府という日本語は、私たち参議院議員が自ら声高で叫ぶだけでは社会のコンセンサスは得られません。良識の府にふさわしい議論をすることが私は何よりも肝要ではないかと、そう思っています。
 それと、是非与党の皆さん方にも御理解いただきたいのは、私たち野党、立場は違いますが、審議拒否をしているわけではありません。この社会保障プログラム法について審議をさせていただきたい。
 しかも、私たちは、具体的な日程もお示しをさせていただきました。今日の理事会に先立って、今日の本会議、十一月二十二日の本会議で、二階建てでプログラム法の審議をお願いをいたしました。しかし、これは与党側にお認めをいただけませんでした。今日午前中の議運理事会がございまして、本会議中も、自民、民主、両国対委員長間で真摯な話合いを継続する旨お約束いただけましたので、私たちは野党でありますけれども、具体的に二十五日のNSC特を九時からスタートする、一時間早めて九時からスタートする、そして、そこで議了した後に本会議を十一時ごろから開会をする、そうであれば一時開会予定の決算委員会にも支障は来さないし、むしろ二十六日から厚生労働委員会で直ちに審議に入ることができる、これは与党の皆さん方にとっても審議促進に資することでありまして、これをなぜ与党の側が拒否されるのか、与党の側が拒否されるのか、私はまだ理解ができません。
 真摯な話合いを両党国対委員長間でするとお約束いただきましたけれども、今日も与党側から具体的な御提案は一切ありませんでした。理由としては、できないとしかおっしゃいませんでした。これが本当に良識の府における議論のありようとして正しいのか。今この瞬間に、参議院に身を置く私たち一人一人が自省をしなければならないと思っています。
 この間、社会保障プログラム法案について、与党側から本会議質疑できない、その理由として挙げていただいたのは、ただ一点、衆参のバランスだけでありました。しかし、衆参のバランスを言うのであれば、この社会保障プログラム法は衆議院本会議で審議しています。バランスを言うのであれば、参議院本会議でも議論しなければならない。また、私たちはこの立場には立ちませんが、与党の皆さん方は、衆議院と参議院、本会議における質疑の本数にこだわっておられます。
 しかし、今日、この国会で初めて議席を得られた方もいらっしゃるかと思いますので聞いておいていただきたいと思うんですが、衆議院と参議院ではルールが異なります。多くの閣法は、当初衆議院に提出されますので、衆議院にあっては、あらかじめどの法案を本会議で議論するのか協議することが可能でありますけれども、参議院は衆議院から送られてきて初めて審議のめどが立ちます。ですから、これまでの伝統は、野党第一党が本会議において趣旨説明、質疑を求めた法案については、与党の良識として、与党の懐の深さとしてそれをお認めいただいておりました。また、本会議で質疑すると、それはすなわちつるしが下りるわけでありますから、むしろこの参議院の伝統は与党にとって有利な伝統でありました。それにもかかわらず、なぜかこの国会から、自民党の国対委員長は、伝統あるルールを理由なく変更されようとしています。私たちは断じて、私たちは断じて是認できないと思います。
 それと、最後について中身のことを申し上げたいと思います。
 社会保障プログラム法案、極めて大切であります。私たちは神ならぬ身であります。必ず年も取ります。病気にもなります。年を取って働くことができなくなったときに、暮らしの糧として年金があります。病気になっても、お金のことを心配せずに、保険証一枚で医者に診てもらえる、だから医療保険は大事です。さらには、失業しても、障害を背負っても、誰もが安心して暮らしたい、社会保障は大切、だから、民主党、自民党、公明党三党合意で国民の皆さん方に消費税率引上げという御負担をお願いしてでも社会保障制度を守らなければならない、その決断をいたしました。
 この社会保障プログラム法案は、国民の皆さん方にお願いをした、お約束をした社会保障の中身の議論であります。国民の皆さん方に御負担をお願いする、国民の皆さん方の前で堂々と議論すべきであると思います。
 今回、またしても強行採決によってつるしが下ろされようとしていることを強く抗議申し上げますとともに、社会保障に関して真面目な、真正面からの議論を与党の皆さん方にもお願いを申し上げまして、私の意見表明に代えさせていただきます。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 前川清成

speaker_id: 22257

日付: 2013-11-22

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会