大門実紀史の発言 (本会議)

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○大門実紀史君 日本共産党を代表して、森まさこ大臣の問責決議案に賛成の討論を行います。
 森まさこさんとは、貸金業法の改正を始め、消費者被害をなくすために共に力を合わせた間柄であります。こういう形で討論をしなければならないことを心から残念に思っております。
 我が党が賛成する最大の理由は、あれこれではございません、森大臣がこの希代の悪法、秘密保護法を推進したことそのものにあります。更に言えば、森大臣には秘密保護法に関する当事者権限がありませんでした。
 安倍総理が九月十七日に本法案の担当に森大臣を指名いたしましたけれども、既にそのとき、法案概要は完成し、パブリックコメントも募集されていたのです。この法案を作成したのは内閣官房の内閣情報調査室でございました。内閣情報調査室は、首相の下に官房長官が統括をし、指揮監督権も官房長官が持っており、森大臣は持っておりません。だから、委員会審議で森大臣の発言を事務方が度々修正するという異常事態が続いたわけでございます。
 また、森大臣の発言をほかの大臣が修正するということもありました。それは、森大臣が、特定秘密なるものを指定し、法律を運用する行政機関の長でもないからです。結局、森大臣は、この法案の当事者権限を持たない単なる答弁用大臣にすぎなかったのです。当事者能力がない大臣が延々と答弁を繰り返すなど、まさに国会を愚弄するものではありませんか。
 また、担当大臣として法案の審議に必要な資料の提出を約束しておきながら、いまだにそれを果たしていないことも重大であります。
 そもそも、なぜこんなことになったのか。それは、本来官房長官が直接担当すべき法案であるにもかかわらず、国家安全保障会議設置法案とこの秘密保護法案の二法案を短い会期の今国会で強引に成立させようとし、別に答弁用大臣を立てて審議のスピードアップを狙ったからであります。この点で最も厳しく問われるべきは、森さんを担当大臣に任命した安倍総理の任命責任であります。
 しかし、森大臣の特別委員会における答弁も余りにもひどかった。TPPが特定秘密の対象になると言ったり、ならないと言ったり、報道機関への家宅捜索があると言ったり、ないと言ったり、自分でも何が正しいのか分からないまま答弁するから、聞いている方はもっと分からなくなる。
 大臣の答弁の曖昧さが国民の皆さんにも不安を広げました。特に福島県の皆さんは、この秘密保護法で原発の事故情報が隠されてしまわないか、大変心配されております。その心配に森大臣は未来永劫本当に大丈夫だと言い切れるのでしょうか。テロ対策上秘密にすると言えば、何でも秘密になってしまうではありませんか。
 しかし、これも森大臣の答弁能力だけの問題ではありません。この秘密保護法そのものが、曖昧で恣意的で、その時々の為政者の好き勝手に運用される危険性をはらんでいるからであります。だからこそ、これだけ各分野から広範な反対の声が上がっているわけです。
 最後に申し上げたい。
 まともな弁護士でこの法案に賛成している方はいらっしゃいません。あなた自身が問われるべき最大の責任は、法律家の良心を捨ててこの法案の担当大臣になったことであります。こんな中途半端な大臣が担当した委員会の審議は全く不十分なままであり、採決など断固認められるものではありません。
 このことを強く申し上げて、賛成討論を終わります。(拍手)

発言情報

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発言者: 大門実紀史

speaker_id: 16551

日付: 2013-12-06

院: 参議院

会議名: 本会議