中川正春の発言 (安全保障委員会)
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○中川(正)委員 私たちも、韓国の議員と一緒に、北朝鮮の人権問題に対処していくための国際議員連盟というのを結成しました。今、ハンナラの黄祐呂総裁が中心になって運動を進めておりますが、こういう議員間の連携というものも活用しながら、交渉の枠組みの中に韓国も入れていくというようなこと、これはぜひやるべきだと私は思いますので、そのことを指摘しておきたいというふうに思います。
次に、アメリカのアジア戦略について、政府の認識を一つ確認していきたいというふうに思います。
いろいろなことが言われます。さっきちょっと議論も出ましたけれども、リバランスあるいはピボットという形でアメリカはアジアを重視している。ここにアメリカのプレゼンスをしっかりと確保していくという、公式な、ペンタゴンなりホワイトハウスなりの意思表示はここにあるんだろうと思うんです。
しかし、もう一方で実際に何が起こっているかということなんですが、これはアジアだけじゃなくて、イラクやアフガン、あるいはリビア、シリア、エジプト、グルジア、コソボ等々。いろいろなアメリカのコミットを見ていると、一つは、余りうまくいっていないということ、それからもう一つは、どちらかというと、特に財政的な限界ということが恐らく一番大きいんだろうと思うんですが、その限界の中で、引き揚げ始めてきたというか、プレゼンスをぐっと本国へ寄せながら、機動力を持ってあとは対応していこうという、その流れが世界的に大きく出てきているんだろうというふうに思うんです。
それは、アメリカの議会の中の構成で、ここがねじれているということから、共和党との間で予算を交渉していく過程の中で、軍事力ということも例外なく、それぞれ緊縮予算を組んでいくというような流れが徐々に徐々にできていて、ある一方で、それに対するホワイトハウスや特にペンタゴンの危機感というか、そんなものがある。
それぞれの地域で予算を引き出すためには、ここに脅威がありますよ、ここに不安定な力関係ができていますよということの中で、特に中国は実際に、さっきも議論が出ていましたけれども、覇権主義で海洋権益というのを展開してきている、これは一つの事実であろうとは思うんですが、それをしっかり強調する形で、軍事力を縮小させるわけにはいかないんだというふうな国内の主張というのが大きく影響しているのではないかと見ています。
その上で、日本に対して何を求めているのか、あるいは、アジアの情勢に対してどういう形で選択肢をつくろうとしているのかということが課題になっていくんだろうと思うんです。
日本のそのことに対する受けとめ方と、日本としてその中で何をやっていくのかということをはっきりさせないと、ただアメリカ国内の状況の中に巻き込まれていって、かつ、最終的には、アメリカのプレゼンスというのは昔のようには、口ではやるやると言っているけれども、実際に実力の中ではそうはいかないよというふうな形になったときに、日本が逆に取り残されてしまう、あるいは、あれは一体何だったんだというふうな形になってしまうおそれもあるんじゃないか、そういう懸念を持っている人というのがかなり今出てきているように思うんです。
過去の日米同盟をそのまま信じて、それだけを大事にしていく時代というのは、どうも過去の古きよき時代になってしまって、現実はもっと厳しい、もっと日本も戦略的に考えていかないと将来を描き切れないというふうなところまで今来ているんじゃないかと思うんです。
そういうことを前提にして、まず、政府は、今のアメリカの対外戦略と国内政治の事情を踏まえて、これをどう評価して、どのように見ているか、それぞれの世界観ですね。どういう世界観を持って臨もうとしているのか、そこのところをまず確認しておきたいと思います。