中川正春の発言 (安全保障委員会)

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○中川(正)委員 公式見解はそうなんでしょう。それぞれ、発表したところに基づいてそれを受けているということになるんですが、しかし、公式見解だけで物事を解釈しては間違うということになると思います。
 我々がアメリカの特に議会筋を回っていく中で、ジャパン・ハンドラーじゃなくて、一般の議員の意識と、それからペンタゴンやホワイトハウスでのアジア戦略のレベルと、非常に大きな格差があります。かつ、アメリカ議会というのは今非常に内向きになっていて、全ての関連においてそれこそ縮小という流れをつくっていこうとしている、そのことを私は今感じております。それだけに、逆に、ホワイトハウスやペンタゴンはアジア重視を声高に言うんだろうというふうに解釈していくのが正しいんじゃないかと思うんです。
 その上で、では日本としてどういう外交に持っていくのか、あるいは、アメリカが日本に期待することというのは何なのかということだと思うんです。いろいろな選択肢があると思うんですが。そのことと同時に、韓国や中国との関係をどう捉えていくのかという選択肢がいろいろあると思うんです。
 一つは、米韓日対中国という構図をつくって、その中で同盟関係をいわゆる旧来のスポーク型から面的に、それこそ将来の集団的な安全保障レベルの形で高めていく、そういう構図が一つ。それからもう一つは、米韓日対中国というよりも、中国も含めてその辺の将来の安全保障の戦略というのを考えていく、そういう考え方に立ってやっていくということがもう一つ。
 そんな中で、中国を敵対視するということになると、逆に、アメリカのプレゼンスがへこんでいく分、日本で責任を持ってやってくださいよという形が過去にあって、それが日本のそれこそ自衛隊の見直しにつながってきたということはあったんだろうと思うんですが、この筋道をとっていく限りアジアは安定化しないということは一つあるんだろうと思うんです。
 だからこそ、もう一方で、韓国は中国に非常に近づいていっています。私たちのレベルでも、議員間で話をしていると、韓国の議員はこの間こんなふうに言いました。韓国はどっちの位置にあるんだ、中国と組むのか、日本と組むのか、こう言ったら、日本、アメリカでしょう、当然こういう答えが出てくるのかと思ったら違うんです。ちょうど真ん中にいて、日本と中国の接着剤になっていくんだ、それを統合していくような位置に私たちはいたいんだ、そういう議論が韓国から出てくるぐらいのことでありますから、ここのところの戦略を日本としてもちゃんとした形で整えていく必要があるんだというふうに思います。
 根っこのところで、アメリカのプレゼンスが引いていくという部分に対して日本がそれなりの責任を持っていくというのは、一つの流れとしてあるんです。これを否定するわけじゃない。しかし、それだけじゃだめなんです。
 それだけじゃだめで、もう一つは、アジアの安定というものを外交的にどのように確保していくかということについて、戦略的に韓国や中国に対して道筋をつくらないと、今の安倍政権みたいに、けんかを吹っかけているというような話で、話もできないんだというようなことをやっていけば、これはアメリカの利益にもつながらない。今のアジアの動きとはそれこそ全く逆の話に日本はなって、中国、韓国、アメリカから日本が逆に孤立する、そういう可能性さえ出てきているということだと思うんです。
 そこのところを外務大臣としてどういうふうに認識しているのかということを、改めて確認していきたいと思います。

発言情報

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発言者: 中川正春

speaker_id: 15692

日付: 2014-04-01

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会