上田勇の発言 (外務委員会)
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○上田委員 まさに我が国を取り巻く安全保障の環境というのが、前回のガイドライン策定時から十六年経過をしているということでありますけれども、この間、本当にもう劇的に変化をしたのは間違いがないというふうに思います。日本としてどういう対応をするのか、また、日米同盟、どういうふうに機能させていくのか、これから非常に重要な論議になってくるんだというふうに思っております。
何か部分部分だけが表に出て報道されると、全体のイメージというのがなかなかわかりにくい面もございます。そういう意味では、非常に機微な内容でありますので、なかなか公にすることができる部分というのは限られているものもあるというのは承知をしておりますけれども、ひとつ、国民に向けて、また世界に向けても、そういう発信もぜひお願いをしたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
それで、外相会談において、もう一点ちょっとお伺いをいたしますが、ケリー長官から、日韓関係の改善を重視しているという旨の発言があったものと報告を受けております。
北朝鮮情勢が依然として緊迫をし続けている中で、アメリカとしては、日本と韓国、これはいずれもアメリカにとっては同盟国でありますので、そのそれぞれとの連携強化というのが非常に重要である、そのためには、同じ同盟国であります日本と韓国、その両国間の関係改善を重視するということは、これはもう当然の考えなんだというふうに思います。
現在の状況というのは、残念ながら、日韓関係、課題が山積をしております。これは私も専ら韓国政府の過剰なまでの対日批判が主な原因であるということは考えておりますが、しかしながら、東アジア全体の安全保障情勢を考えたときに、我が国としても、今の韓国政府の対応の問題ということはあるにしても、日韓関係の改善というのは重要な課題であるということはもうこれは間違いがないことだろうというふうに考えています。
この会談において、岸田大臣は、日韓関係について、引き続き実利に基づく協力案件を積み上げて関係を改善したいという趣旨で御発言をしたというふうに報告を受けております。
確かに、日本と韓国との間で、新たな実質的な問題というのはそんなにないんだろうというふうに思います。お互いが、特に韓国側の認識の問題であって、実質的に何か障害があるようなことがあるかといえば、それほどないんだろうというふうに考えております。その意味で、大臣から、具体的、実質的な話、実利の話を積み上げていこうじゃないかという姿勢は、私も大変よく理解をするものでございます。大臣の趣旨については、そういう意味では非常に賛成をいたします。
しかし、とはいっても、糸口をどうやって見つけていくのかとなると、なかなか難しいというのも現実なんだろう。どんどんどんどんエスカレートするばかりという面も事実であります。
そこで、実利に基づく協力案件を積み上げていくという方針でありますが、どういう分野、案件が念頭にあるのか、また、一つずつ積み上げていくという戦略はおありなのか、大臣のお考えを伺いたいというふうに思います。