佐々木憲昭の発言 (議院運営委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○佐々木(憲)委員 選挙制度に関する第三者機関設置について発言をいたします。
言うまでもなく、選挙制度は、民主主義の根幹であり、国民、有権者の参政権にかかわる問題です。当然、全党が参加して議論すべきであり、実際、これまでの実務者協議は、全党参加のもとで、二〇一一年十月から二十九回にわたって行われてきました。
ところが、ことしに入り、一部の党が第三者機関の設置を突然提起し、日本共産党や社民党が反対しているにもかかわらず、全党の協議を打ち切り、今、この議運委員会で議決しようとしているのであります。このことに強く抗議するものです。
実務者協議で全党が唯一合意したのは、昨年六月の確認事項であります。そこでは、よりよい選挙制度を構築する観点から、現行並立制の功罪を広く評価・検証し、抜本的な見直しについて、各党間の協議を再開し、結論を得るとしていたのであります。
その検証作業をなぜ行わないのでしょうか。それを一度もせず、第三者機関に丸投げするのは、政党と国会の責任放棄ではないでしょうか。
諮問内容のベースとなった野党五党案は、現行の選挙制度を維持した上で定数削減を行うというものでした。これは、全党合意の内容と違います。
現行の小選挙区制が民意を反映しない制度であることは、過去六回の選挙で明らかであり、実務者協議の中で、自民も民主も含め全党が、現行制度では民意とゆがみが出るとの認識で一致していたのです。したがって、現行並立制の功罪を評価・検証なしに、議論は進まないではありませんか。
定数削減について言えば、民主党などが、消費税増税で国民に痛みを押しつけ、国会議員も身を切るといって持ち出してきたものであります。消費税と定数削減を結びつけること自体、むちゃな話であります。
議員は、国民の意見を議会に反映させるパイプです。その議員を削減することは、民意を切り捨て、国会の政府監視機能を低下させることにつながります。
実務者協議でも、議員定数はどうあるべきかは、まともに議論されたことがありません。他党からも、議論が不十分だと指摘がありました。
そもそも、日本の議員定数は、人口比で見ると、歴史的に見れば最も少なく、国際的に見ても、ヨーロッパ諸国の二分の一から三分の一にすぎません。
今必要なのは、定数削減ではありません。小選挙区制を廃止し、多様な意見を正確に議席に反映する選挙制度に改革することであります。この原点に立ち戻ることを強く求めて、発言といたします。