麻生太郎の発言 (財務金融委員会)
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○麻生国務大臣 牧島先生御指摘のように、日本企業の海外におけます生産比率が高まるというのは、これは明らかに日本の産業構造が変化をしておるんだと思いますが、基本的に、今回もう一つ、多くの企業は日本円が安くなった分だけ海外における製品の販売価格を下げたか。二割下がったんだから販売価格も二割下げればそれだけシェアがふえるじゃないか、これは従来的な考え方なんですが、今度はほとんど下げておりません。下げておりませんからシェアはふえていないから輸出する量はふえない、しかし、日本の国内における利益はその分だけ、二割だけふえた、単純計算をすればそういうことになろうと思いますが、明らかに行動も変わってきているんだと思っております。
赤字がふえておりますその大きな内容というのは、何といったって石油価格やら何やらが、輸入になりますので、その分が高くなっております。
逆に、これまで投資した分、またこれまで海外に貸し付けた分等々の収支、いわゆるGDPに対してGDI、国内総所得、グロス・ドメスティック・インカムというものは拡大する方向に来ておりまして、そういった意味では、稼ぎ方自身は、耐久消費財を売るとか資本財、生産財を売るということも今後とも続けていかねばならぬ大事なところであります。
同時に、そういった日本の持っております資本力というものの拡大によって、多くの意味で所得収支がふえてきておるということで、全体的なバランスが、貿易収支の昨今の、石油が大きな理由ですけれども、そういったものと、円安基調によって赤字がふえている分を補っているものがこの所得収支であろうと思いますので、そういった意味では、全体としての経常収支というものが保たれているんだと思っております。
いずれにしても、今後とも、金融とかそういったものに頼るのではなくて、きちんとした物づくりというものはきちっと進めていく、そういった姿勢をとり続けておかねばならぬと思って、企業に対しては研究投資とか、また国内におきます設備投資に関しましてはいわゆる減税等々、一括償却等々を進めるような方向で、政府としては事を進めておるというのが現状であります。