松田学の発言 (内閣委員会)
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○松田委員 そこで、財政の道筋を示すためには、成長率は一定程度やはり上げていかざるを得ないということになるわけですね。
それで、次の質問なんですが、いわゆる中長期の経済財政に関する試算、政府が出された試算、これも予算委員会でもさんざん取り上げられていました。
お手元に配付資料がございますが、これを見てみますと、この配らせていただいた資料の一枚目の「経済再生ケース」というのは、想定しているのは、二〇二〇年度に政府目標ではプライマリーバランスが達成される姿になっていないんですが、その後の成長率を見ると、二〇二二年度、二三年度、二・四%、つまり二%台半ば近い実質経済成長率という、ちょっと今の経済から見るとかなり高目の成長率に上がっていくという想定になっていて、この成長率のもとで、国債発行残高の対GDP比が一旦低下するという姿になっているんですね。その後、私は、多分まだ上がっていくと思うんですけれども、そういう、経済について相当楽観的な感じがしないでもないんです。
ただ、本当にこの二%台半ば近くの実質成長率というのを実現するのかということを考えてみますと、まず、労働力人口増加率というのが足元で、二〇一二年、マイナス〇・五%ですか、そんな状態になっていて、単純に考えると、それと足し算でこの二%台半ばの実質成長率を達成するには、一人当たりの労働生産性の上昇率が年率で三%ぐらいの、それぐらいの高い生産性上昇率をずっと続けなければ、こういう姿にはならないんですね。
現状を見てみますと、二〇〇〇年代の一人当たり労働生産性上昇率が大体一%台、せいぜい一・五%前後。これが倍増して三%ぐらいになるという想定というのは、相当無理があるような気がしないでもないわけです。
この試算の前提、政府の方にもお伺いしたんですけれども、女性とか高齢者の労働参加を促進して就業人口をふやしていくということを一生懸命やっても、就業人口はやはりマイナスである、プラスになることはないということで、では何でこんなに実質GDP成長が伸びるんだと聞きましたら、今、私、労働生産性上昇率を申しましたが、資本と労働両方あわせた全要素生産性、これが、日本経済が最も好調だったバブル期並みの生産性上昇になるんだという想定なんです、こういう説明なんですね。
こういう説明を聞けば聞くほど、この「経済再生ケース」というのは本当に絵に描いた餅なのではないかと。これでも財政が健全化するわけではないので、これは相当、何とかしてつじつま合わせをしようとして一生懸命政府が努力しているのはわかるんですけれども、リアリティーがあるのかどうかについての大臣のお考えをお聞かせいただければと思います。