小野寺五典の発言 (外交防衛委員会)

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○国務大臣(小野寺五典君) 四月二十六日から三十日にかけての豪州、マレーシア訪問、五月六日から十一日にかけてのイタリア、南スーダン、ジブチ訪問について御報告を申し上げます。
 私は、四月二十六日から二十八日まで豪州を訪問し、ジョンストン国防大臣との会談及び基地視察を実施しました。
 ジョンストン国防大臣との会談では、両国の防衛政策について意見交換を行い、私から日本国内での集団的自衛権に関する議論の状況について説明し、先方から支持したい旨発言がありました。また、四月七日の日豪首脳会談等での議論も踏まえ、共同訓練や装備・技術協力等、日豪防衛協力を更に強化するための方策について意見交換を行いました。地域情勢についても意見交換を行い、力を背景とする一方的な現状変更は認められず、国際法に基づき対話により解決すべきとの認識を共有しました。さらに、マレーシア国際緊急援助隊の受入れに係る豪州の支援に対して謝意を伝えました。
 その後、スターリング海軍基地及びピアース空軍基地を視察しました。特に、ピアース空軍基地では、マレーシア国際緊急援助活動に参加している自衛隊部隊の労をねぎらい、豪州軍関係者からは自衛隊部隊の協力に対し感謝の言葉がありました。
 四月二十八日から二十九日にはマレーシアを訪問し、日マレーシア防衛相会談、ナジブ首相への表敬及び基地視察を実施しました。
 日マレーシア防衛相会談では、海洋安全保障分野における協力強化や防衛交流の覚書の早期署名に向けて努力をすることで一致しました。また、我が国の防衛政策及び防衛装備移転三原則について私から説明し、ヒシャムディン国防大臣から我が国の安全保障に関する取組に対し理解と支持をいただきました。また、東シナ海や南シナ海の情勢についても意見交換を行い、力を背景とする一方的な現状変更が認められないとの認識を共有しました。
 ナジブ首相への表敬では、マレーシア航空機の消息不明事案についてマレーシア政府の真摯な対応及び懸命な捜索活動に敬意を表するとともに、防衛関係の強化に向け尽力する旨お伝えをしました。ナジブ首相からは、マレーシア航空機捜索に係る自衛隊部隊の貢献に謝意が述べられました。また、日本国内での集団的自衛権に関する議論の状況については十分に理解している旨発言がありました。
 五月七日にはイタリアを訪問し、ピノッティ国防大臣との会談を行いました。会談では、私から、日本国内での集団的自衛権に関する議論の状況及び防衛装備移転三原則について説明し、先方より、我が国の安全保障に関する取組について理解と支持が示されました。また、両国を取り巻く安全保障環境や日イタリア防衛協力についても意見交換を行いました。
 五月八日には南スーダンを訪問し、国連南スーダン共和国ミッションに派遣されている自衛隊施設部隊の活動状況を視察しました。私からは、厳しい環境の中で活動している隊員を激励するとともに、引き続き安全面に万全の配慮をして任務を遂行するよう指示をしました。
 また、UNMISS及び南スーダン政府要人との会談を行いました。ジョンソンUNMISS事務総長特別代表との会談では、現在の南スーダン情勢に対応するために当面は避難民支援を中心に活動を継続していく必要性について意見の一致を見ました。先方からは、自衛隊の活動に対する謝意の表明があったほか、UNMISSの今後の活動について説明がありました。
 マニャン国防大臣との会談及びキール大統領への表敬では、南スーダンにおける和平の必要性と同国の国づくりに両国が協力していくことについての意見の一致を見ました。先方からは、自衛隊の活動に対する感謝と期待の表明がありました。
 五月九日にはジブチを訪問し、ソマリア沖・アデン湾において海賊対処行動を実施している派遣海賊対処行動水上部隊及び航空隊の活動状況を視察したほか、ハッサン国防大臣との会談を行いました。
 ジブチにおいては、航空隊の活動拠点やジブチ港に寄港していた水上部隊の護衛艦を視察しました。この視察においては、両部隊が多国籍の海賊対処部隊であるCTF151の中で活動することで、ソマリア沖・アデン湾における海賊行為の抑止と民間船舶の航行の安全確保により一層効果的に貢献できるようになったことを確認できました。また、私からは、厳しい環境の中で整々と重要な任務に励んでいる隊員を激励するとともに、平和な海を守るという我が国が果たすべき重要な役割を担ってもらいたいと伝えました。
 ハッサン国防大臣との会談では、自衛隊の海賊対処行動を通じて我が国とジブチとの関係を更に進展させていくことについて意見の一致を見ました。また、私から、水上部隊のジブチへの寄港や航空隊の活動拠点の運用について引き続き支援をしてもらいたい旨要請をし、先方からも理解を得られました。
 また、米軍及びフランス軍の司令官と会談を行い、今後とも協力して活動を継続していく必要性について意見の一致を見ました。
 以上述べましたとおり、今回の訪問を通じて、我が国の防衛政策について各国の理解と支持を得るとともに、防衛協力を一層促進していくことで一致をしました。また、我が国の自衛隊部隊の派遣がグローバルな安全保障環境の改善に重要な役割を果たしていることを自ら確認することもできました。今後とも、国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、国際社会の平和と安定のため、各国との関係強化に努めるとともに、国際平和協力活動等に積極的に取り組んでまいります。

発言情報

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発言者: 小野寺五典

speaker_id: 27636

日付: 2014-05-13

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会