高橋克法の発言 (環境委員会)
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○高橋克法君 もう時間があと二分です。質問通告、一つ飛ばします。
最後の質問ですが、私は、環境省の存在意義というのは他省庁との横並びという併存関係ではないと、これ私が考えています、皆さんは言えないでしょうけれども。
私は、かつて原発に関するアンケートでこう答えたことがあります。今、日本は大きな転機にある。文明が変わらなくてはいけないし、文明を基礎付ける哲学が変わらなくてはいけない。なぜなら、際限のない人間の欲望が生み出したものが原子力なのだから、欲望について論じなければ原子力発電所を廃炉にしても本質的な解決にはならないからである。実際に全ての原発が運転停止している今の状況の中で、文明を基礎付ける哲学は何ら変わっていない。反原発の方々からも哲学の議論は聞こえてこない。その結果、現在、原発停止による電力不足の穴を埋める化石燃料確保のために約三兆六千億円もの国の富が国外に流出し、二酸化炭素の排出量も増えている。このことは、人間の考え方が変わらなければ原発を止めたところで何ら本質的な解決にはならない、そういうあかしである。
そんなことを申し述べた後で、そして、西洋の思想というのは人間が自然を征服できるという考えだけれども、そして自然は収奪の対象だったけれども、我々日本人は、昔から自然の一部として自然の恩恵を受けて、自然が元金だとするとその利子をいただいて我々は生きていくという考え方にのっとってきた。つまり、路傍の石にさえ魂が宿るんだと。草木国土悉皆成仏という考え方もありますが、そういう考え方に基づいてきたんだと。
そういうことからすると、この環境省が生まれた歴史や時代背景、その意味を考えるときに、環境省こそまさにこの大きな転換期にあって文明を基礎付ける哲学を変えることのできる、その役割を果たせる役所だと思っておりますが、その辺のところ、いかがでしょうか。