高橋克法の発言 (行政監視委員会)
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○高橋克法君 これまで答弁をしていただきましたけれども、総務省の行政評価局においては行政評価について大変熱心に取り組んでおられると私は考えています。しかし、各省庁においてはどうなのか。実は、高根沢町でこの制度を導入したときにもやはり同じようなジレンマを抱えた経験があります。評価のために膨大な労力を費やしたにもかかわらず、思ったように効果が得られず徒労感に見舞われることを評価疲れと言うそうですが、この評価疲れの経験から、各省庁において余り労力を掛けずに評価を行おうとして、評価自体がおざなりになってしまうということが間々あるのではないかと思います。
一例を申し上げます。政府は、平成二十二年度から租税特別措置等に係る政策評価を実施しています。この評価を毎年度、総務省が点検をされています。総務省の点検は、評価が正しいとか正しくないといった観点ではなくて、評価が一定水準を満たしているか、説明責任を果たしているのかという観点から点検をしておられますが、昨年の点検結果、これは平成二十五年十月に公表されていますけれども、この実施された二百二十四件の評価のうち、当初から一定水準に達しているものはたった四件しかありません。総務省の点検により補足説明を加えた結果、その結果一定水準に達したものを加えても、たったの四十四件しかない。残りの百八十件については、分析、説明が不十分のまま公表をされているんです。
そして、総務省は、この点検結果において、租税特別措置等に係る政策評価の課題を指摘されています。この中で、各府省からの補足説明によって相当数の課題が改善されているところであるが、補足説明の内容は本来あらかじめ評価書に盛り込まれるべきものである、また、過去に点検を実施した評価書で延長等のため今年度改めて提出されたものの中に、過去の点検においてなされた補足説明の内容が盛り込まれていなかったために過去の点検時と同様の課題を指摘したものが見られたが、評価を行う際には過去の点検においてなされた補足説明の内容は必要に応じて評価書に盛り込むべきである、このような点を踏まえ政府全体として評価書に記載する内容の一層の充実を図る取組が必要であるとしております。
実はこの文章というのは、私にしてみればあきれてしまう文章なんですよ。つまり、前回に点検したことによって是正されたものが、今年になったら元に戻っていたということです。担当者間の引継ぎも全くなされずに、政策評価に当たって、総務省の指摘によって加えた補足説明をする前の、前回の当初に提出したものをそのまま提出をしているという省庁があるということなんです。
冒頭申し上げたとおり、行政評価、政策評価というのは非常に重要なシステムだと認識をしておりますし、その理由の大きな一つが国民への説明責任を果たすということにあると思っています。しかしながら、総務省行政評価局が幾ら頑張っていても、各省における自覚、認識が極めて低いという現状があるのではないか。評価疲れが前例踏襲のルーチン化された評価の評価慣れというものになっているのではないか。各省に対しまして総務省から評価に対する意識改革について一層の働きかけが必要と思いますが、いかがでありましょうか。