野中廣務の発言 (国の統治機構に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(野中廣務君) おっしゃるように、広島の世羅高校の校長先生が、当時の教職員組合や解放同盟等の大きな反対に遭って、卒業式、入学式に国旗・国歌を掲揚し斉唱するという、そういう広島県の教育委員会の職務命令をどのように実行していくかということで、連日交渉の中で大変御心労をされまして、ついに卒業式の当日に納屋で、これ以上私には道がないということを書き残されて自殺をしておられたという悲惨な事故が私どもに届けられ、当時非常に問題となったわけであります。
 国旗・国歌につきましては、私自身、京都のいわゆる昭和二十四年から昭和五十三年まで七期二十八年間、蜷川虎三という一人の知事で、最後には、共産党を骨まで愛するという本会議場の答弁まで出てくるようなそういう知事の下でおりましただけに、教職員組合を始め激しいまた組合活動に直面をいたしまして、必ず町長時代から国旗・国歌について交渉の矢面に立ち、また非常に苦い思いを続けてきた人間でありますので、この校長さんの痛ましい姿を再び続けさせては政治家としてならないという気持ちを持ちまして、当時、一週間前に、この参議院において、狩野議員からの質問に、国旗・国歌は国民の中に定着しておりますから改めて法制化する意図はありませんと明確に小渕総理がお答えになりました一週間後でございましたけれども、総理、誠に申し訳ありませんが、この機会に国旗・国歌法案を出させてくださいと、このように申しました。
 総理は、君、しかし、一週間前に俺が参議院で答弁したときに君はそばにおったじゃないかと、このようにおっしゃいましたが、命には代えられません、だから是非ひとつ御理解をいただきたいと存じます。特に、隣に有馬文部大臣がおられましたので、文部大臣、どう思われますかと申しましたら、いや、この際にやっていただいたら有り難いですと協力を惜しみなくおっしゃってくださいましたので、何の色づけもなく、とにかく国旗は日章旗とする、国歌は君が代とする、この二条で法案をまとめまして、まず自民党の了解を得、次に公明党の了解を得るために今は亡き冬柴幹事長にお願いをいたしましたら、冬柴さんが、国旗はええけれども、君が代はちょっと我々はなあというちゅうちょをされました。けれども、今更これをセットにしないで君が代という国歌を新しく募集するなんて事実上不可能じゃありませんか、これはセットで考えてくださいと、このようにお願いを申し上げまして、まあ、あんたは言うたら聞かぬから、まあ党内で相談をしてみるということで、非常に難しい状態でありましたけれども、おまとめをいただいたことを今思い起こしながら、おかげで法案は多くの皆さんの賛成でこれを通過することができまして、自来、国旗・国歌についてそれぞれの地域で争いが、あるいは紛争や交渉があったというのを聞かないことを考えると、法制化したことが良かったというように今は、自前で大変おこがましい言い方でありますけれども、そのように感じておる次第でありますし、それをまた許してくれた総理や関係の与党の皆さん方の御理解、御協力があったればこそだというように存じ、また、世羅高校に行った国会議員の皆さんに、是非、世羅高校の校長が野中さんにお礼を言っておったとおっしゃってください、もうあれ以来ああいう難しいことはなくなりましたことを感謝しておるというお言葉を言付けとしていただいたことを今思い起こしながら、今更、私が大変強力にやりましたことは、批判もあろうと思いますが、結果として私は、このことに結論付けられたことが自分の行為としても良かったなというように思っております。

発言情報

speech_id: 118614290X00120140219_012

発言者: 野中廣務

speaker_id: 14860

日付: 2014-02-19

院: 参議院

会議名: 国の統治機構に関する調査会