菊池英博の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)

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○参考人(菊池英博君) はい、分かりました。
 こういう形になっている。ですから、結局、こういう形にきちっと戻すというのが一つ重要なんです。ですから、こういうところにじゃ何が必要かというと、やはり国土強靱化法と、今出ておりますけれども、そういうものを柱としてしっかりと地方に対しても資金を、お金を回す、その循環を良くする、そして底上げをしていくということが非常に必要だと思います。あと細かいことはありますけれども。
 それで、その次の五ページに行っていただきます。あと一、二分で終わります。
 それで、小泉さんがなぜこういう、竹中さんがこういう話をされたかというと、結局、新自由主義というか市場原理主義と、新自由主義というのは一つのイデオロギーです、市場原理主義はそれの経済的側面なんですけどね。それを市場原理主義、市場原理主義と言った。そして、アメリカのレーガンがやったことをそのまま、はっきり言えば模倣してきたんですね。それで本質的なことは忘れちゃったんですよ。軍事費で上げているとか公共投資で上げている、それからクリントンがそれで上げている。クリントンの話は後ほどできればどなたかから御質問いただけたらと思いますが、これは、クリントンはまさに公共投資で経済を活性化して財政赤字を黒字にしたんです。
 それで、レーガンが、新自由主義の人たちが言うのは、大胆な減税をしろ、それから規制緩和をしろ、もうけを優先しろということをして、徹底的にケインズ経済学というか福祉型の資本主義を崩壊しようとすることです。ですから、ここには大きなイデオロギーというか大きな対立があるんです。つまり、福祉型資本主義か、それとも新自由主義型資本主義。
 新自由主義型資本主義というのは、まさに一%の国民、富裕層に富を集中すればいい、そうすれば彼らが使ってくれるから下々は幸福なんだと、トリクルダウンといいますね、ここでも既に出ています、そういう思想だというんです。しかし、トリクルダウンはアメリカでは議会当局が否定しています。ですから、我々はここをしっかり考えなきゃいけない。
 それからもう一つは、今、法人税を下げろということを盛んに言っていますけれども、法人税は下げるべきじゃありません。むしろ上げるべきです。クリントンは上げて成功しました。これも後ほどお話しいたします。
 それで、アメリカは法人税をレーガンのときに下げた。下げて、物すごい下げ方だったんですよ、これ。これ下げた結果、アメリカは債務国に転落したんです。本来、政府に入るべき収入を、富裕層に行ってしまった。だから、政府が債務国。今日に至るアメリカのあのもがきといいますか、失礼だけど、もがきといいますか、もう惨たんたる苦労は、この新自由主義というのを入れて、そして債務国に転落したことです。
 そういうことを考えまして、最後に、アベノミクスをどうするかということですけれども、私はまず、やはり何といいましても、当初申し上げたとおり、重要なことは、日本のデフレというのは長期のデフレで恐慌型なんです。恐慌型というのは投資がもう回収超過なんです。これも図表がありますけれども、これ後ほど時間があれば御説明したいと思います。投資が回収超過。
 それから、金融は効かない。これは、金融が効かないというのは小泉構造改革のときにもう立証済みなんです、実は。どんどんどんどん緩めていったらアメリカへ行っちゃったんですよ、お金が。それで、結局二〇〇六年に日銀が締めた。第一次安倍内閣のときに締めたから、安倍総理はやられたと言っていますけど、あれはもうしようがなかったんです。今でもそうです。この一年間、黒田さん、随分緩めましたね。緩めて、大体この一年間で七十兆緩めました。緩めるというよりはベースマネーを増やしました。しかし、国内で使ったのは僅か三十兆です。残りの四十兆は全部海外へ行っています。アメリカへ行って、ニューヨークでヘッジファンドがそれを使っているんです。ですから、この辺はそういう意味では大きな問題になってくると思います。これはもちろん議論があれば後ほどお話しいたします。
 ですから、非常に重要なことは、やはり財政主導できちっと仕事をつくると。今仕事がないんです。だから、公共投資あるいはその関連、エネルギー、そういうものに関連して幅広く長期計画を立てて、そして継続していく。重要なことは、長期計画を立てて継続する、そして需要を喚起していく、そういうことです。そういう政策をきちっと、是非とも現在の安倍政権、自公政権に期待したいと思います。これ以外に私は解決の道はないと思います。是非やっていただきたい。
 もう既に国土強靱化法は成立しておりますし、このことにつきましても、前回の藤井先生とかその前の宍戸先生等のお話がありましたから細かいことは触れませんが、ここには五年百兆の効果がどうかということも図表で示しております。そういう点で、是非とも皆様方の御指導を賜りたいと思います。
 ちょっと長くなりまして、大変失礼いたしました。御清聴ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 菊池英博

speaker_id: 5767

日付: 2014-04-16

院: 参議院

会議名: 国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会