2014-04-16
参議院
菊池英博
国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会
菊池英博の発言 (国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(菊池英博君) それでは、まず最初の不良債権問題必要なかったと私が申し上げた理由です。
実は、私のペーパーの三ページ御覧いただけますでしょうか。三ページの真ん中から下の小さい丸で二と書いたところがございます。不良債権処理、これが企業倒産をどんどん進めて大きなデフレの原因になった。中小企業をどんどん潰していったわけです。これはこういうことです。
実は、二〇〇〇年の銀行等の不良債権比率というのは五%、これは内閣府の数字です、であったわけです。通常、私、元々銀行屋ですからいろんなデータもあるんですが、五%ぐらいの不良債権というのは大体あるんですよ。しかも、日本というのはちゃんと銀行の引当金というのをほかの国以上に積んでおります。有税で積んでいる場合もあります。ですから、この五%であればそれ以上踏み込んで不良債権処理をする必要はなかった。むしろ、その中であっぷあっぷした不良債権的に扱われているのを景気を良くして生かせばよかったんですよ。それを、そうではないと、これは不良債権だということをしてこれを潰そうと。これはまさに竹中さんです。
竹中さんにはこういうお考えが当時あったんです。テレビによく出ていました。不良債権がデフレの原因だと竹中さんはおっしゃっておられました。しかし、そうじゃない、デフレが不良債権の原因だと言う方は非常に多かったんです。事実、当時の内閣府の中にもその意見の対立があって、その意見の対立があって辞めた方もいらっしゃいます。そのぐらい、むしろデフレを解消すべきだという意見の方が強かったんです。ところが、竹中さんは不良債権がデフレの原因だと、不良債権取ればそのお金がなくなって、それが正常の債権、つまり現金になればお金はどんどん出ていくということ。結果は全く違いますね。
つまり、竹中さんの経済学というのは間違っていたんですよ。これは、はっきり言いまして議論の余地はないんです。いや、本当にあらゆるもので竹中さんの経済学が間違っている、これは学会では有名です、はっきり言いまして。いや、本当にそうです。私もいろんな学会、経済学会とか金融学会に入っていますけれども。申し上げたいことは、私は竹中さんにお会いしたことありませんから、個人攻撃していませんよ、誤解のないように、個人攻撃は全くしていません、結果から判断している。
ですから、処理すべきじゃなかったということは、このときに景気振興を取っていればよかったわけですよ。それを、こういうことをやって、それで次々に潰していった、それからまたその制度もですね。と同時に、ここにありますとおり、ペイオフの規則を入れたり、それから時価会計をやりましたね。時価会計を入れて、しかもデフレ政策を取ったからどんどんどんどん資産が小さくなって、不良債権どんどん出ていっちゃうんですよ。あえて不良債権をつくって潰していったというのが当時の過程だったんですね。それが結果的には、ちょっと債務が多い、苦労されている、十分活動できる中小企業まで潰してしまったと。これは大きなマイナスだったと私は思っています。
それから二番目に、安倍政権についてでございますけれども、まさに今、アベノミクス第一の矢、第二の矢が出ていますね。
それで、第一の矢は金融です。しかし、先ほど申し上げましたとおり、この一年間に七十兆ぐらいマネタリーベースを増やしましたけれども、国内では三十兆ぐらいしか使われていない。海外に全部出ていっちゃったんですよ。それは日銀の方も知っています。ですから、結果的には、幾らマネタリーベースを増やしても、国内のマネーストックといいますか、それは増えないんですね。今増えている、ちょっとこの間に増えましたけれども、これは消費税前の建設国債、住宅ローンです。これはこれから落ちると思います。ですから、そう考えますと、金融はもう限度が来ているということははっきりしています。
だから、この次、第二の矢だったんですかね、財政ですね。これも、だけど、僅か五兆円ぐらいの補正じゃ不十分ですから、私ははっきり申し上げて、まず二十兆円ぐらいの緊急補正予算をちゃんと組んで五年百兆につなげてもらいたいと思っております。それで、先ほど申し上げたような理屈から財政できちっとしていただきたい。
それから、三番目の矢ですね。その中で、結局、安倍総理が、本当にデフレ解消、この辺で解消しようと、それからもう一つ安倍総理の名言は、経済成長こそ財政再建の道なんですとおっしゃっている。これは名言ですよ。今まで十五年間、こういう首相、麻生先生はおっしゃっていましたけれども、それ以外の方は余りこういう発言はなかったと思います。
ですから、この二つの名言を生かす意味でいけば、その政策の中で、今、第三の矢の中で需要を喚起するような、つまりデフレを解消することはやっていく、そうじゃない政策、これは余りやるべきじゃない。だから、規制緩和もそうです。規制緩和したって、小泉構造改革のときに規制緩和してプラスになった、ほとんどないと思います。あったら皆さん教えてください、もし。私は何もなかった。むしろ、レントシーカーといいますか、何かいろいろそういう新しい利権を獲得した人の方が多かったんじゃないかと思います。だから、そういうことのないようにしたい。
それからもう一つは、特区なんかつくりましても、実を言うとあれは外資の一部だけで、余り皆さん期待していないんですよ。長期的にどうかといいますが、国内のためにはならない。ですから、やはりその点のところもしっかりと安倍総理には理解をしていただいて、それから是非先生方も御指導いただいて、この点は是非お願いして何とか。
それと、もう一つは配分です。配分について私が思うのは、やっぱり底上げをすべきなんですよ。底上げをすべきだということは、私は、最低賃金を早く上げたらいいと、千円に上げたらいいと思います。そうしますと、やっぱり底上げしてくるんです、いろんな回転が。私はそう思っております。