新藤義孝の発言 (総務委員会)
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○国務大臣(新藤義孝君) 私たちは、選挙の結果、政権を取らせていただいて、日本を取り戻すと、それは優しい社会であり、強い経済をもう一度復活させて、そこから未来への希望というものを国民の皆様にきちんと提示していこうじゃないかと、これが目標であります。
総務大臣を拝命しまして、総務省に私着任をして、総務省の中で最も予算を前倒しすることで効果が上がるのは何かということで、全ての政策を棚卸しいたしました。その結果、最も効果が高いだろうと思われたのがこの4K、8K分野でありまして、安倍政権として成長戦略の中にこれをしっかり位置付けようということで、4Kについては二年前倒しをいたしました。それから、8Kも六年前倒しをさせていただいたわけであります。
当時、二月頃でしたね、この方針を決めたときには、二〇二〇年に8Kの本放送を実施しようと、その時点ではまだオリンピックは東京に決まっておりませんでしたので、しかし、私どもとすれば、二〇一六年のリオのオリンピックで実験放送を開始して、二〇二〇年に東京オリンピックを誘致して、そこで普及を図るんだと、こういう目標を立てて進んだ結果、九月に、東京オリンピック、成功いたしましたので、本当に喜んでいるというところであります。
そして、今委員がお話しされましたように、この4K、8Kは、単なる放送、映像技術にとどまりません。そうではなくて、医療やそれから防災、それから教育、様々な分野に新たな産業を展開できると、このように思っているわけであります。
過日、実は私もこれ更に可能性を確信したんですけれども、8Kのカメラによる内視鏡手術の実際の映像を、記録を拝見することができました。これで分かったことは、実験者の皆さんもびっくりしたこと、通常内視鏡の手術で最終的に糸を、縫うんですけれども、そのときの細い糸は人間の目で普通でも見られないんだそうです。ましてや映像モニターで2Kのハイビジョン状態では見えませんが、8Kですとそれがくっきりと見えて、医療精度が向上すると。しかも、視野角が広いので、今までの内視鏡手術は、内視鏡をつぎ込みながら一本の管とそれから両サイドからメスを入れるわけですね。それが同じ部位に集中してぶつかって、非常に狭い中でやらなければいけないと、そういう難易度が高かったんです。ところが、8Kによって、視野が広いものですから、内視鏡をずっと上に引き上げて、オープンスペースをたくさんつくることができて、手術が今まで以上にやりやすく、また精度を上げることができるようになったと。
これは、放送として電波に乗せる技術は今これからやらなきゃいけないんですが、現状でもう目の前でできるんです。ですから、これは更に機器を開発をして、もっと早くにこの8Kの映像を使った医療技術というのは実用化ができるんじゃないかと私は大いに期待をして、またさらにNHKや総務省にその指示を、NHKにはお願いをし、総務省にはこういったものを更に現実化するようにやろうではないかと、こういう指示を出したところでございます。
そして、それは、例えば今地デジ展開をしている世界中に対しても、私はお邪魔する各国に必ず、あなたたちが入れてくれるハイビジョンの2Kの先には4K、8Kがありますよ、こんなことができるようになるんですよと、実際の映像のデモも見せながら私は出かけていっております。
それは、例えば南米において、これは私ども日本方式が今南米を席巻しておりますが、結果的に、日本テレビは全世界で販売が落ち込みました。ヨーロッパも北米もみんな負けたんです。でも、南米だけは維持しているんですね。ですから、それは日本の地デジを入れた結果がこの日本の産業競争力にも資している証左であると、このように思っているのであります。
是非、こうした映像技術とそれからICTを重ね合わせた様々な新しい産業をつくろう、これがイノベーションでありますし、そういったことをしっかりと取り組んでまいりたいと、私、これは、8Kは四年前倒しということでやらせていただいたと思いますので、是非引き続き御支援をいただければ有り難いと、このように思います。