総務委員会
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会
会議録情報#0
平成二十六年六月十七日(火曜日)
午後一時三十分開会
─────────────
委員の異動
六月十二日
辞任 補欠選任
井原 巧君 中泉 松司君
六月十三日
辞任 補欠選任
中泉 松司君 井原 巧君
中西 祐介君 藤川 政人君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 山本 香苗君
理 事
二之湯 智君
丸川 珠代君
吉川 沙織君
若松 謙維君
渡辺美知太郎君
委 員
井原 巧君
石井 正弘君
礒崎 陽輔君
小泉 昭男君
島田 三郎君
関口 昌一君
柘植 芳文君
堂故 茂君
藤川 政人君
石上 俊雄君
江崎 孝君
難波 奨二君
林 久美子君
藤末 健三君
片山虎之助君
寺田 典城君
吉良よし子君
又市 征治君
主濱 了君
国務大臣
総務大臣 新藤 義孝君
副大臣
総務副大臣 上川 陽子君
大臣政務官
総務大臣政務官 藤川 政人君
事務局側
常任委員会専門
員 小野 哲君
政府参考人
総務省情報流通
行政局長 福岡 徹君
参考人
日本放送協会経
営委員会委員長 浜田健一郎君
日本放送協会経
営委員会委員(
監査委員) 上田 良一君
日本放送協会会
長 籾井 勝人君
日本放送協会理
事 木田 幸紀君
日本放送協会理
事 井上 樹彦君
─────────────
本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○放送法及び電波法の一部を改正する法律案(内
閣提出、衆議院送付)
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この発言だけを見る →午後一時三十分開会
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委員の異動
六月十二日
辞任 補欠選任
井原 巧君 中泉 松司君
六月十三日
辞任 補欠選任
中泉 松司君 井原 巧君
中西 祐介君 藤川 政人君
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出席者は左のとおり。
委員長 山本 香苗君
理 事
二之湯 智君
丸川 珠代君
吉川 沙織君
若松 謙維君
渡辺美知太郎君
委 員
井原 巧君
石井 正弘君
礒崎 陽輔君
小泉 昭男君
島田 三郎君
関口 昌一君
柘植 芳文君
堂故 茂君
藤川 政人君
石上 俊雄君
江崎 孝君
難波 奨二君
林 久美子君
藤末 健三君
片山虎之助君
寺田 典城君
吉良よし子君
又市 征治君
主濱 了君
国務大臣
総務大臣 新藤 義孝君
副大臣
総務副大臣 上川 陽子君
大臣政務官
総務大臣政務官 藤川 政人君
事務局側
常任委員会専門
員 小野 哲君
政府参考人
総務省情報流通
行政局長 福岡 徹君
参考人
日本放送協会経
営委員会委員長 浜田健一郎君
日本放送協会経
営委員会委員(
監査委員) 上田 良一君
日本放送協会会
長 籾井 勝人君
日本放送協会理
事 木田 幸紀君
日本放送協会理
事 井上 樹彦君
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本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○放送法及び電波法の一部を改正する法律案(内
閣提出、衆議院送付)
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山
山本香苗#1
○委員長(山本香苗君) ただいまから総務委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、中西祐介君が委員を辞任され、その補欠として藤川政人君が選任されました。
─────────────
この発言だけを見る →委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、中西祐介君が委員を辞任され、その補欠として藤川政人君が選任されました。
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山
山本香苗#2
○委員長(山本香苗君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
放送法及び電波法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に総務省情報流通行政局長福岡徹君を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山
山
山本香苗#4
○委員長(山本香苗君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
放送法及び電波法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、日本放送協会会長籾井勝人君外四名を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山
山
柘
柘植芳文#7
○柘植芳文君 大変お疲れさまでございます。自由民主党の柘植芳文でございます。
この度は、大変厳しい日程の中で質問の機会を与えていただきまして、本当にありがとうございました。今日は短い時間でございますけれども、新藤大臣には、放送・通信を介して地域に元気と夢と希望を与えていただけるような是非お考えをお聞かせ願いたいと思っておりますし、また籾井会長様には、放送・通信業務の先導役としていわゆる民放各社をリードし、勇気と希望と夢のあるお考えを是非お願いしたいと思っております。
早速でございますが、今回の放送法及び電波法の一部を改正する法律案について質問させていただきます。
今回の放送法改正案につきましては、放送事業者の経営基盤強化計画の認定に係る制度の創設というものが入っております。この改正は、各県単位で放送することが前提となっているものを異なる県で同一の放送番組を提供できるようになったわけでございます。地域経済の低迷と、広告が減少したり、あるいはデジタル化の費用負担、インターネットとの競合など、放送事業者の経営が厳しくなっている今日、今回の提案は複数の県で同一の放送番組ができるということでございます。番組制作費の削減を図ったり、各種設備の効率化を図ることでラジオ局の経営基盤が強化され、地域住民の生活に必要な基幹メディアが存続できるようにするといったものと理解をいたしております。
総務大臣が所信表明の際に、地域の再生なくして日本の再生はない、あるいは地域の元気創造プランなど、地域再生に懸ける強い思いは、私も大臣の考え方に全く同感でございまして、共鳴するものでございます。
今回提案の放送事業者の経営基盤強化計画の認定制度の創設によって、災害時だけではなく、普段でも地域に密着し、地域の元気や地域の魅力を発信し、地域に人を呼び戻すような特色のある制作のコンテンツが少なくなってしまわないか、あるいはきめ細かな街角情報的な放送番組がなくなってしまうんじゃないかと心配をいたしております。
ついては、地域に深い思いを寄せられる総務大臣から、一般論で結構でございますので、放送事業者の経営基盤の強化を図ることと、地域ごとに免許を与えているラジオ放送の多元性の維持とのバランス、地域に心を寄せる放送、要するに、地域の自主制作の番組が減少してしまうこととのバランスがなくなってしまっては大変なことだと思っております。大臣は、放送行政をどのように進めていかれるのか、お考えを伺いたいと思います。
この発言だけを見る →この度は、大変厳しい日程の中で質問の機会を与えていただきまして、本当にありがとうございました。今日は短い時間でございますけれども、新藤大臣には、放送・通信を介して地域に元気と夢と希望を与えていただけるような是非お考えをお聞かせ願いたいと思っておりますし、また籾井会長様には、放送・通信業務の先導役としていわゆる民放各社をリードし、勇気と希望と夢のあるお考えを是非お願いしたいと思っております。
早速でございますが、今回の放送法及び電波法の一部を改正する法律案について質問させていただきます。
今回の放送法改正案につきましては、放送事業者の経営基盤強化計画の認定に係る制度の創設というものが入っております。この改正は、各県単位で放送することが前提となっているものを異なる県で同一の放送番組を提供できるようになったわけでございます。地域経済の低迷と、広告が減少したり、あるいはデジタル化の費用負担、インターネットとの競合など、放送事業者の経営が厳しくなっている今日、今回の提案は複数の県で同一の放送番組ができるということでございます。番組制作費の削減を図ったり、各種設備の効率化を図ることでラジオ局の経営基盤が強化され、地域住民の生活に必要な基幹メディアが存続できるようにするといったものと理解をいたしております。
総務大臣が所信表明の際に、地域の再生なくして日本の再生はない、あるいは地域の元気創造プランなど、地域再生に懸ける強い思いは、私も大臣の考え方に全く同感でございまして、共鳴するものでございます。
今回提案の放送事業者の経営基盤強化計画の認定制度の創設によって、災害時だけではなく、普段でも地域に密着し、地域の元気や地域の魅力を発信し、地域に人を呼び戻すような特色のある制作のコンテンツが少なくなってしまわないか、あるいはきめ細かな街角情報的な放送番組がなくなってしまうんじゃないかと心配をいたしております。
ついては、地域に深い思いを寄せられる総務大臣から、一般論で結構でございますので、放送事業者の経営基盤の強化を図ることと、地域ごとに免許を与えているラジオ放送の多元性の維持とのバランス、地域に心を寄せる放送、要するに、地域の自主制作の番組が減少してしまうこととのバランスがなくなってしまっては大変なことだと思っております。大臣は、放送行政をどのように進めていかれるのか、お考えを伺いたいと思います。
新
新藤義孝#8
○国務大臣(新藤義孝君) 御指摘をいただきましたように、放送事業者の経営基盤の強化を図りつつ、地域性の確保、これを維持をして、両者をバランスさせていかなくてはいけない、これが非常に重要な観点だと、このように思います。
放送対象地域に係る制度は、これは地域社会の文化、歴史、そしてその地域の住民意識の醸成、こういった意味で非常に重要であります。また、そういう意識の下で、平常時の便利が非常時の安心につながっていく、安全につながっていくと、私はそのように思っているわけでありまして、日頃使っているものがいざというときに役に立つわけであります。したがって、住民の生活、財産を守るための災害放送の運用も含めまして、極めてこの地域というものは基本単位として重要であると、このように認識しているわけであります。
今般の改正案は、この異なる放送対象地域における放送番組の同一化、そして、放送法、電波法上の規制の特例措置を受けることのできる経営基盤強化計画、これを認定する制度をつくったわけであります。これは、最初に申し上げました経営基盤の安定という意味において、非常に今、現状において、地域放送機関、厳しい状況がございます。特にラジオにおいてはそういった傾向が顕著であります。したがって、そうした放送事業者が経営基盤を強化させるためにも、番組制作費の削減や、また番組の送出設備の統合ですとか、こういったもろもろの効率化を図るという意味において、今までよりも県域を広げること、これは有効であるわけであります。
我々とすれば、この両者をバランスさせるために地域性の確保措置を講ずることを求めているわけでございまして、例えばそれは、平時より各放送対象地域ごとに取材拠点を維持してください、また災害時には被災地向けの情報をそれぞれの地域で発信できるように放送設備を確保してくださいであるとか、また放送番組審議機関の委員構成を地域バランスを考慮したものにしてくださいとか、そういった様々な措置を求めて、経営基盤の強化と地域性確保、これをうまくバランスさせていきたいと、またそれを期待しているところでございます。
この発言だけを見る →放送対象地域に係る制度は、これは地域社会の文化、歴史、そしてその地域の住民意識の醸成、こういった意味で非常に重要であります。また、そういう意識の下で、平常時の便利が非常時の安心につながっていく、安全につながっていくと、私はそのように思っているわけでありまして、日頃使っているものがいざというときに役に立つわけであります。したがって、住民の生活、財産を守るための災害放送の運用も含めまして、極めてこの地域というものは基本単位として重要であると、このように認識しているわけであります。
今般の改正案は、この異なる放送対象地域における放送番組の同一化、そして、放送法、電波法上の規制の特例措置を受けることのできる経営基盤強化計画、これを認定する制度をつくったわけであります。これは、最初に申し上げました経営基盤の安定という意味において、非常に今、現状において、地域放送機関、厳しい状況がございます。特にラジオにおいてはそういった傾向が顕著であります。したがって、そうした放送事業者が経営基盤を強化させるためにも、番組制作費の削減や、また番組の送出設備の統合ですとか、こういったもろもろの効率化を図るという意味において、今までよりも県域を広げること、これは有効であるわけであります。
我々とすれば、この両者をバランスさせるために地域性の確保措置を講ずることを求めているわけでございまして、例えばそれは、平時より各放送対象地域ごとに取材拠点を維持してください、また災害時には被災地向けの情報をそれぞれの地域で発信できるように放送設備を確保してくださいであるとか、また放送番組審議機関の委員構成を地域バランスを考慮したものにしてくださいとか、そういった様々な措置を求めて、経営基盤の強化と地域性確保、これをうまくバランスさせていきたいと、またそれを期待しているところでございます。
柘
柘植芳文#9
○柘植芳文君 ありがとうございました。新藤大臣の本当に地域に対する思いだとか、そういう心優しい気配りを是非御期待申し上げたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、今回の改正法案にはNHKのインターネット活用業務の拡大が入っております。この件についてお伺いしたいと思います。
パソコンやスマートフォンで聴けるNHKラジオのインターネット同時放送の愛称「らじる・らじる」でございますけれども、山間部やコンクリートの建物など電波が届きにくい、受信環境の悪い場所でも混信が発生しないし、難聴地域の改善など非常に効果があると伺っております。
私もこのアプリを利用しまして、「らじる・らじる」を利用させていただいております。なぜならば、前回も質問したように、宿舎は一部難聴地域がございまして、その地域ではNHKの放送が聴けないということでございますので、この「らじる・らじる」によりまして、私の一番愛好している「ラジオ深夜便」を聴きながら、夜健やかに眠っておるわけでございます。こういったことで、大変このことにつきましては、喜んでおる次第でございます。
この「らじる・らじる」の放送は、NHKの附帯業務として総務大臣の認可を受け、パソコンでは平成二十三年九月一日から始まっていますが、現状、パソコン、スマートフォンを含め、どの程度の利用件数、また、この利用に対する利用者の評価、反応があるかをお聞かせ願いたいと思っております。また、法律改正後、このサービスをどのように充実を図っていかれるのか、是非、併せてお伺いしたいと思っております。
この発言だけを見る →次に、今回の改正法案にはNHKのインターネット活用業務の拡大が入っております。この件についてお伺いしたいと思います。
パソコンやスマートフォンで聴けるNHKラジオのインターネット同時放送の愛称「らじる・らじる」でございますけれども、山間部やコンクリートの建物など電波が届きにくい、受信環境の悪い場所でも混信が発生しないし、難聴地域の改善など非常に効果があると伺っております。
私もこのアプリを利用しまして、「らじる・らじる」を利用させていただいております。なぜならば、前回も質問したように、宿舎は一部難聴地域がございまして、その地域ではNHKの放送が聴けないということでございますので、この「らじる・らじる」によりまして、私の一番愛好している「ラジオ深夜便」を聴きながら、夜健やかに眠っておるわけでございます。こういったことで、大変このことにつきましては、喜んでおる次第でございます。
この「らじる・らじる」の放送は、NHKの附帯業務として総務大臣の認可を受け、パソコンでは平成二十三年九月一日から始まっていますが、現状、パソコン、スマートフォンを含め、どの程度の利用件数、また、この利用に対する利用者の評価、反応があるかをお聞かせ願いたいと思っております。また、法律改正後、このサービスをどのように充実を図っていかれるのか、是非、併せてお伺いしたいと思っております。
井
井上樹彦#10
○参考人(井上樹彦君) 先ほどお話ありましたように、「らじる・らじる」は平成二十三年九月から開始しまして、スマートフォンやタブレットで聴く際に必要なアプリケーションのダウンロード数は、今年四月末段階で三百十八万件に達しております。
この評価なんですけれども、認知度を調べた調査はありませんけれども、去年の十月に利用者の評価、反応を聞く利用者アンケートを行っております。
その結果によりますと、スマホで聴けるのが便利、混信などで聴きづらかったので利用している、ラジオよりも音質が良いといった好評意見が非常に多く寄せられておりまして、満足度も、とても満足、それからまあ満足を合わせますと九〇%と高い数字になっております。一方、マイナス面の評価は、放送と比べて遅延、遅れですね、があるのが不便だという意見が最も多いんですけれども、ユーザーの不満は総じて少ないというふうに受け止めております。
今後のサービスなんですけれども、ラジオが聴きにくい状況の補完的な措置として一定の役割を果たしているというふうに我々思っておりまして、引き続きこのサービスを継続させていきたいというふうに考えております。
この発言だけを見る →この評価なんですけれども、認知度を調べた調査はありませんけれども、去年の十月に利用者の評価、反応を聞く利用者アンケートを行っております。
その結果によりますと、スマホで聴けるのが便利、混信などで聴きづらかったので利用している、ラジオよりも音質が良いといった好評意見が非常に多く寄せられておりまして、満足度も、とても満足、それからまあ満足を合わせますと九〇%と高い数字になっております。一方、マイナス面の評価は、放送と比べて遅延、遅れですね、があるのが不便だという意見が最も多いんですけれども、ユーザーの不満は総じて少ないというふうに受け止めております。
今後のサービスなんですけれども、ラジオが聴きにくい状況の補完的な措置として一定の役割を果たしているというふうに我々思っておりまして、引き続きこのサービスを継続させていきたいというふうに考えております。
柘
柘植芳文#11
○柘植芳文君 ありがとうございました。
私も、実はこういった質問をする前までは余り関心もなくて、これが「らじる・らじる」ということを実は知らなかったというような現状でございまして、大変恥ずかしいことでございますけれども、ひとつこういうのを勉強したということで大変有り難く思っております。正直をモットーにしておるものですから、どうしても正直なことしか言えないわけでございます。
大変高い意見だとか評価があるということをお聞きしました。様々な展望にできる限り対応してサービスの充実を図ってほしいなと思っております。社会環境の変化あるいは技術の進展に伴いまして、インターネットを活用した放送の利便性の向上、あるいはコンテンツに期待をされる声も多くあるのではないかと思っております。
今回の法律改正で、総務大臣の認可を受けた実施基準の範囲で、NHKはインターネットを活用したラジオや国際放送の同時配信などが試行的な業務から恒常的かつ柔軟に実施できるようになりました。私もインターネットを活用した放送というものを積極的に展開していくべきと考えております。
今回の改正では、特に通信と放送を連携させたハイブリッドキャストの本格的な提供が可能になると聞いていますが、NHKとして、今回の法律改正後、このサービスをどのような形で充実を図っていくのか、二、三点お伺いしたいと思っております。
まず、ハイブリッドキャストの現状についてお伺いします。
昨年の十二月からNHKでは第二世代のサービスを開始していますが、このサービスの具体的な内容と利用している皆さんの反応、評価などを是非お聞かせ願いたいと思います。
この発言だけを見る →私も、実はこういった質問をする前までは余り関心もなくて、これが「らじる・らじる」ということを実は知らなかったというような現状でございまして、大変恥ずかしいことでございますけれども、ひとつこういうのを勉強したということで大変有り難く思っております。正直をモットーにしておるものですから、どうしても正直なことしか言えないわけでございます。
大変高い意見だとか評価があるということをお聞きしました。様々な展望にできる限り対応してサービスの充実を図ってほしいなと思っております。社会環境の変化あるいは技術の進展に伴いまして、インターネットを活用した放送の利便性の向上、あるいはコンテンツに期待をされる声も多くあるのではないかと思っております。
今回の法律改正で、総務大臣の認可を受けた実施基準の範囲で、NHKはインターネットを活用したラジオや国際放送の同時配信などが試行的な業務から恒常的かつ柔軟に実施できるようになりました。私もインターネットを活用した放送というものを積極的に展開していくべきと考えております。
今回の改正では、特に通信と放送を連携させたハイブリッドキャストの本格的な提供が可能になると聞いていますが、NHKとして、今回の法律改正後、このサービスをどのような形で充実を図っていくのか、二、三点お伺いしたいと思っております。
まず、ハイブリッドキャストの現状についてお伺いします。
昨年の十二月からNHKでは第二世代のサービスを開始していますが、このサービスの具体的な内容と利用している皆さんの反応、評価などを是非お聞かせ願いたいと思います。
井
井上樹彦#12
○参考人(井上樹彦君) ハイブリッドキャストは、去年の十二月から、放送中の番組と連動する形の新しいサービスの提供を始めております。一部の番組では、地名や出演者名など、詳しく知りたいキーワードを携帯の端末で簡単に検索できるサービスを提供しております。今年二月のソチ・オリンピックの放送では、放送の途中から見始めた視聴者が、番組の冒頭から見ることができる巻き戻しサービスというものを提供しました。さらに、この四月からは「きょうの料理」という番組で連動する携帯の端末に、放送中の料理のレシピを表示しましたり、作り方などの映像を再生するサービスも開始しております。
このハイブリッドサービスを受けている数なんですけれども、去年の九月のサービスの開始当初は一日数百件のアクセスだったんですけれども、今年二月のソチ・オリンピックの頃からアクセス数が増えまして三千を超えるようになっております。さらに、四月以降は、アクセス数が一日一万を超える日も出てきておるというふうな状況です。
利用者からの声なんですけれども、特に巻き戻しサービスというのが肝腎のシーンを見損なったときに活用できるということで、非常に評価を受けております。さらに、先ほど申し上げましたキーワードを端末で検索できるサービスについても、知りたい言葉の検索が便利になったといったような御感想、御意見をいただいております。
この発言だけを見る →このハイブリッドサービスを受けている数なんですけれども、去年の九月のサービスの開始当初は一日数百件のアクセスだったんですけれども、今年二月のソチ・オリンピックの頃からアクセス数が増えまして三千を超えるようになっております。さらに、四月以降は、アクセス数が一日一万を超える日も出てきておるというふうな状況です。
利用者からの声なんですけれども、特に巻き戻しサービスというのが肝腎のシーンを見損なったときに活用できるということで、非常に評価を受けております。さらに、先ほど申し上げましたキーワードを端末で検索できるサービスについても、知りたい言葉の検索が便利になったといったような御感想、御意見をいただいております。
柘
柘植芳文#13
○柘植芳文君 ありがとうございました。
いろいろな御意見、お考えがあることがよく分かりまして、このハイブリッドキャストを是非発展させてほしいなと思っておりますが、特に私はこのハイブリッドキャストの中でいろいろ考えることがございますが、例えば、今NHKの官兵衛をやっておりますし、「花子とアン」もやっておりますけれども、いろいろ調べてみますと、これを利用すれば、様々な情報がそこから取れるという大変便利さと興味深いものがありますし、もう一つは、先ほど話がございましたように、双方向のコミュニケーションができるということも聞いております。
是非こういったようなものを活用してやってほしいと思いますが、特にその中で私は、大規模の災害発生時の安否確認だったり、あるいは電気やガスなどのライフラインの状況だったり、給水やガソリンの問題、今すぐ必要な物資の問題など、住民の方々に対してきめ細かな情報が伝達できるという非常に大きなメリットがあると思っております。とりわけ三・一一のあの大震災のときに、もしこういったことがしっかりできておれば、また知ればいろいろなことが対応できたと思っておりますし、こういった災害についての活用性については、大きな可能性を秘めていると思っているわけでございます。
今回のこの法改正によりまして、このハイブリッドキャストのサービスをこれからどのように充実させていくか、お考えをお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →いろいろな御意見、お考えがあることがよく分かりまして、このハイブリッドキャストを是非発展させてほしいなと思っておりますが、特に私はこのハイブリッドキャストの中でいろいろ考えることがございますが、例えば、今NHKの官兵衛をやっておりますし、「花子とアン」もやっておりますけれども、いろいろ調べてみますと、これを利用すれば、様々な情報がそこから取れるという大変便利さと興味深いものがありますし、もう一つは、先ほど話がございましたように、双方向のコミュニケーションができるということも聞いております。
是非こういったようなものを活用してやってほしいと思いますが、特にその中で私は、大規模の災害発生時の安否確認だったり、あるいは電気やガスなどのライフラインの状況だったり、給水やガソリンの問題、今すぐ必要な物資の問題など、住民の方々に対してきめ細かな情報が伝達できるという非常に大きなメリットがあると思っております。とりわけ三・一一のあの大震災のときに、もしこういったことがしっかりできておれば、また知ればいろいろなことが対応できたと思っておりますし、こういった災害についての活用性については、大きな可能性を秘めていると思っているわけでございます。
今回のこの法改正によりまして、このハイブリッドキャストのサービスをこれからどのように充実させていくか、お考えをお聞きしたいと思います。
籾
籾井勝人#14
○参考人(籾井勝人君) お答えいたします。
仰せのように、ハイブリッドキャストは災害時の情報提供にも十分活用できると考えております。今回の法改正を受けまして、どのようなサービスを実施できるのか、実施基準を検討してまいりますが、来年度を目指して具体的に考えていきたいと思っております。
まずは、これまで災害時にNHKのホームページで提供してきましたライフライン情報等について、ハイブリッドキャストで提供できるような検討をしていく考えでございます。
この発言だけを見る →仰せのように、ハイブリッドキャストは災害時の情報提供にも十分活用できると考えております。今回の法改正を受けまして、どのようなサービスを実施できるのか、実施基準を検討してまいりますが、来年度を目指して具体的に考えていきたいと思っております。
まずは、これまで災害時にNHKのホームページで提供してきましたライフライン情報等について、ハイブリッドキャストで提供できるような検討をしていく考えでございます。
柘
柘植芳文#15
○柘植芳文君 これまでのお話を伺っていますと、インターネットと放送を融合させるハイブリッドキャストには、大変夢が多いと思っております。この新たな技術が地域文化の発信だったり、また地域住民の安心、安全だとか、特に高齢化、過疎化が進んでいる地域などでも有効に活用できるよう、また、私どものようなお年寄りでも十分に簡単に操作ができるように、ひとつ是非していただければ大変有り難いと思っております。
次に、受信料で支えられているNHKでは、このハイブリッドキャストのサービスについて民放事業者と切磋琢磨しながら技術開発を進めていくことはもちろん必要だと思っております。NHKにはこの先導的な役割があると存じております。NHKがこれから民放業者と調和の取れた発展をするために、また、放送界の健全な普及、発展に資する取組も特に強く求められていると思っております。
ついては、ハイブリッドキャストといいますかこのインターネット活用業務について、NHKとしては民放業者とどういう形で調和、連携を進めていくお考えか、お聞かせ願いたいと思っております。民放各社ではそれぞれ様々な意見があるとも聞いております。とりわけ、広告関係については大変な難しい面があるということも聞いております。是非、お聞かせ願いたいと思っております。
この発言だけを見る →次に、受信料で支えられているNHKでは、このハイブリッドキャストのサービスについて民放事業者と切磋琢磨しながら技術開発を進めていくことはもちろん必要だと思っております。NHKにはこの先導的な役割があると存じております。NHKがこれから民放業者と調和の取れた発展をするために、また、放送界の健全な普及、発展に資する取組も特に強く求められていると思っております。
ついては、ハイブリッドキャストといいますかこのインターネット活用業務について、NHKとしては民放業者とどういう形で調和、連携を進めていくお考えか、お聞かせ願いたいと思っております。民放各社ではそれぞれ様々な意見があるとも聞いております。とりわけ、広告関係については大変な難しい面があるということも聞いております。是非、お聞かせ願いたいと思っております。
籾
籾井勝人#16
○参考人(籾井勝人君) ハイブリッドキャストは、テレビを使ってインターネットのきめ細かい情報をお届けすることから、パソコンやスマートフォンの操作が難しいと感じる私を含めた高齢者にも、リモコン操作だけで欲しい情報に簡単にアクセスしていただけるもの、より使いやすくを更に使いやすくしていきたいというふうに思っております。現在、やはりかなり難しゅうございます。
それから、ハイブリッドキャストの新たなサービスを確実に実施していくために、一般社団法人IPTVというのがございます、インターネット・プロトコル・TV・フォーラムというのがございますけれども、これにおきまして民放や受信機メーカーとともに情報共有を図りつつ、今後もNHKが先導的役割を果たしていくように進めさせていただきたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →それから、ハイブリッドキャストの新たなサービスを確実に実施していくために、一般社団法人IPTVというのがございます、インターネット・プロトコル・TV・フォーラムというのがございますけれども、これにおきまして民放や受信機メーカーとともに情報共有を図りつつ、今後もNHKが先導的役割を果たしていくように進めさせていただきたいというふうに思っております。
柘
柘植芳文#17
○柘植芳文君 ありがとうございました。
是非、会長の強いリーダーシップでこういった新しい技術に対して我々に夢を与えていただきたいと思います。
次に、いかに日本に元気と成長をもたらすかという観点から、次世代の放送サービス、すなわち超高精細な映像技術を活用した4K、8Kについて質問させていただきます。
実は、四月二十二日、参議院の総務委員会でNHKを見学させていただいたときに、この4K、8Kの画面をしっかり見ることができました。現実と区別が付かないほどの繊細な画像に感激をいたしたところでございます。既に今年の二月から4Kの試験放送が開始されておりまして、二〇一六年のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの前には本放送にこぎ着けたいという意向があるとも伺っております。また、世界で最先端の8K放送については、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてロードマップを策定し、取り組んでいるとも伺っております。
より精細な画像技術を活用した放送の実現に向けた取組は、まさに官民一体となっての技術開発、新たなコンテンツであったり、新たなサービスを創出していかなければ、厳しい世界市場では勝ち抜けないとも考えております。
4K、8Kの分野は、放送用の機器のみならず、例えば医師不足が深刻な医療分野で活用すれば、相手の表情がリアルに分かることから、都市部の大病院のお医者様がいながらにして過疎地に住んでいる患者の治療が可能になるなど、医療分野や防災、あるいは社会インフラの保守、保全、防犯、テロ対策などを目的にした高精細監視カメラへの対応など、様々な用途にも活用されることが想定されて、極めて裾野の広い分野であるとも考えております。
最近の家電業界は、薄型テレビを始め韓国勢に押されぎみですが、4K、8Kの分野ではオールジャパンで国際競争力を強くしていくことは、物づくり日本の復活、日本に元気と成長をもたらすきっかけになるものと大いに期待するものでございます。
このような現状認識を踏まえまして、総務大臣から、今後の4K、8Kの早期普及や発展に向けた意気込みを是非お伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →是非、会長の強いリーダーシップでこういった新しい技術に対して我々に夢を与えていただきたいと思います。
次に、いかに日本に元気と成長をもたらすかという観点から、次世代の放送サービス、すなわち超高精細な映像技術を活用した4K、8Kについて質問させていただきます。
実は、四月二十二日、参議院の総務委員会でNHKを見学させていただいたときに、この4K、8Kの画面をしっかり見ることができました。現実と区別が付かないほどの繊細な画像に感激をいたしたところでございます。既に今年の二月から4Kの試験放送が開始されておりまして、二〇一六年のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの前には本放送にこぎ着けたいという意向があるとも伺っております。また、世界で最先端の8K放送については、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてロードマップを策定し、取り組んでいるとも伺っております。
より精細な画像技術を活用した放送の実現に向けた取組は、まさに官民一体となっての技術開発、新たなコンテンツであったり、新たなサービスを創出していかなければ、厳しい世界市場では勝ち抜けないとも考えております。
4K、8Kの分野は、放送用の機器のみならず、例えば医師不足が深刻な医療分野で活用すれば、相手の表情がリアルに分かることから、都市部の大病院のお医者様がいながらにして過疎地に住んでいる患者の治療が可能になるなど、医療分野や防災、あるいは社会インフラの保守、保全、防犯、テロ対策などを目的にした高精細監視カメラへの対応など、様々な用途にも活用されることが想定されて、極めて裾野の広い分野であるとも考えております。
最近の家電業界は、薄型テレビを始め韓国勢に押されぎみですが、4K、8Kの分野ではオールジャパンで国際競争力を強くしていくことは、物づくり日本の復活、日本に元気と成長をもたらすきっかけになるものと大いに期待するものでございます。
このような現状認識を踏まえまして、総務大臣から、今後の4K、8Kの早期普及や発展に向けた意気込みを是非お伺いしたいと思います。
新
新藤義孝#18
○国務大臣(新藤義孝君) 私たちは、選挙の結果、政権を取らせていただいて、日本を取り戻すと、それは優しい社会であり、強い経済をもう一度復活させて、そこから未来への希望というものを国民の皆様にきちんと提示していこうじゃないかと、これが目標であります。
総務大臣を拝命しまして、総務省に私着任をして、総務省の中で最も予算を前倒しすることで効果が上がるのは何かということで、全ての政策を棚卸しいたしました。その結果、最も効果が高いだろうと思われたのがこの4K、8K分野でありまして、安倍政権として成長戦略の中にこれをしっかり位置付けようということで、4Kについては二年前倒しをいたしました。それから、8Kも六年前倒しをさせていただいたわけであります。
当時、二月頃でしたね、この方針を決めたときには、二〇二〇年に8Kの本放送を実施しようと、その時点ではまだオリンピックは東京に決まっておりませんでしたので、しかし、私どもとすれば、二〇一六年のリオのオリンピックで実験放送を開始して、二〇二〇年に東京オリンピックを誘致して、そこで普及を図るんだと、こういう目標を立てて進んだ結果、九月に、東京オリンピック、成功いたしましたので、本当に喜んでいるというところであります。
そして、今委員がお話しされましたように、この4K、8Kは、単なる放送、映像技術にとどまりません。そうではなくて、医療やそれから防災、それから教育、様々な分野に新たな産業を展開できると、このように思っているわけであります。
過日、実は私もこれ更に可能性を確信したんですけれども、8Kのカメラによる内視鏡手術の実際の映像を、記録を拝見することができました。これで分かったことは、実験者の皆さんもびっくりしたこと、通常内視鏡の手術で最終的に糸を、縫うんですけれども、そのときの細い糸は人間の目で普通でも見られないんだそうです。ましてや映像モニターで2Kのハイビジョン状態では見えませんが、8Kですとそれがくっきりと見えて、医療精度が向上すると。しかも、視野角が広いので、今までの内視鏡手術は、内視鏡をつぎ込みながら一本の管とそれから両サイドからメスを入れるわけですね。それが同じ部位に集中してぶつかって、非常に狭い中でやらなければいけないと、そういう難易度が高かったんです。ところが、8Kによって、視野が広いものですから、内視鏡をずっと上に引き上げて、オープンスペースをたくさんつくることができて、手術が今まで以上にやりやすく、また精度を上げることができるようになったと。
これは、放送として電波に乗せる技術は今これからやらなきゃいけないんですが、現状でもう目の前でできるんです。ですから、これは更に機器を開発をして、もっと早くにこの8Kの映像を使った医療技術というのは実用化ができるんじゃないかと私は大いに期待をして、またさらにNHKや総務省にその指示を、NHKにはお願いをし、総務省にはこういったものを更に現実化するようにやろうではないかと、こういう指示を出したところでございます。
そして、それは、例えば今地デジ展開をしている世界中に対しても、私はお邪魔する各国に必ず、あなたたちが入れてくれるハイビジョンの2Kの先には4K、8Kがありますよ、こんなことができるようになるんですよと、実際の映像のデモも見せながら私は出かけていっております。
それは、例えば南米において、これは私ども日本方式が今南米を席巻しておりますが、結果的に、日本テレビは全世界で販売が落ち込みました。ヨーロッパも北米もみんな負けたんです。でも、南米だけは維持しているんですね。ですから、それは日本の地デジを入れた結果がこの日本の産業競争力にも資している証左であると、このように思っているのであります。
是非、こうした映像技術とそれからICTを重ね合わせた様々な新しい産業をつくろう、これがイノベーションでありますし、そういったことをしっかりと取り組んでまいりたいと、私、これは、8Kは四年前倒しということでやらせていただいたと思いますので、是非引き続き御支援をいただければ有り難いと、このように思います。
この発言だけを見る →総務大臣を拝命しまして、総務省に私着任をして、総務省の中で最も予算を前倒しすることで効果が上がるのは何かということで、全ての政策を棚卸しいたしました。その結果、最も効果が高いだろうと思われたのがこの4K、8K分野でありまして、安倍政権として成長戦略の中にこれをしっかり位置付けようということで、4Kについては二年前倒しをいたしました。それから、8Kも六年前倒しをさせていただいたわけであります。
当時、二月頃でしたね、この方針を決めたときには、二〇二〇年に8Kの本放送を実施しようと、その時点ではまだオリンピックは東京に決まっておりませんでしたので、しかし、私どもとすれば、二〇一六年のリオのオリンピックで実験放送を開始して、二〇二〇年に東京オリンピックを誘致して、そこで普及を図るんだと、こういう目標を立てて進んだ結果、九月に、東京オリンピック、成功いたしましたので、本当に喜んでいるというところであります。
そして、今委員がお話しされましたように、この4K、8Kは、単なる放送、映像技術にとどまりません。そうではなくて、医療やそれから防災、それから教育、様々な分野に新たな産業を展開できると、このように思っているわけであります。
過日、実は私もこれ更に可能性を確信したんですけれども、8Kのカメラによる内視鏡手術の実際の映像を、記録を拝見することができました。これで分かったことは、実験者の皆さんもびっくりしたこと、通常内視鏡の手術で最終的に糸を、縫うんですけれども、そのときの細い糸は人間の目で普通でも見られないんだそうです。ましてや映像モニターで2Kのハイビジョン状態では見えませんが、8Kですとそれがくっきりと見えて、医療精度が向上すると。しかも、視野角が広いので、今までの内視鏡手術は、内視鏡をつぎ込みながら一本の管とそれから両サイドからメスを入れるわけですね。それが同じ部位に集中してぶつかって、非常に狭い中でやらなければいけないと、そういう難易度が高かったんです。ところが、8Kによって、視野が広いものですから、内視鏡をずっと上に引き上げて、オープンスペースをたくさんつくることができて、手術が今まで以上にやりやすく、また精度を上げることができるようになったと。
これは、放送として電波に乗せる技術は今これからやらなきゃいけないんですが、現状でもう目の前でできるんです。ですから、これは更に機器を開発をして、もっと早くにこの8Kの映像を使った医療技術というのは実用化ができるんじゃないかと私は大いに期待をして、またさらにNHKや総務省にその指示を、NHKにはお願いをし、総務省にはこういったものを更に現実化するようにやろうではないかと、こういう指示を出したところでございます。
そして、それは、例えば今地デジ展開をしている世界中に対しても、私はお邪魔する各国に必ず、あなたたちが入れてくれるハイビジョンの2Kの先には4K、8Kがありますよ、こんなことができるようになるんですよと、実際の映像のデモも見せながら私は出かけていっております。
それは、例えば南米において、これは私ども日本方式が今南米を席巻しておりますが、結果的に、日本テレビは全世界で販売が落ち込みました。ヨーロッパも北米もみんな負けたんです。でも、南米だけは維持しているんですね。ですから、それは日本の地デジを入れた結果がこの日本の産業競争力にも資している証左であると、このように思っているのであります。
是非、こうした映像技術とそれからICTを重ね合わせた様々な新しい産業をつくろう、これがイノベーションでありますし、そういったことをしっかりと取り組んでまいりたいと、私、これは、8Kは四年前倒しということでやらせていただいたと思いますので、是非引き続き御支援をいただければ有り難いと、このように思います。
柘
柘植芳文#19
○柘植芳文君 もう時間が来ておりますので、終わります。
最後に一言だけ、これはもう回答も要りませんですけれども。今大臣がおっしゃったように、まさに情報通信というのは極めて高度な成長を遂げております。かつて情報通信省をつくろうという話もあったということも聞いております。
私は、今こそ各省を全部横断的に、日本の国として、情報通信を一つの形として総合的に開発する形を日本の国も作った方が世界に発信できる情報産業の振興に役立つと思っておりますので、是非、新藤大臣の強いリーダーシップでお願いしたいと思っております。
終わります。ありがとうございました。
この発言だけを見る →最後に一言だけ、これはもう回答も要りませんですけれども。今大臣がおっしゃったように、まさに情報通信というのは極めて高度な成長を遂げております。かつて情報通信省をつくろうという話もあったということも聞いております。
私は、今こそ各省を全部横断的に、日本の国として、情報通信を一つの形として総合的に開発する形を日本の国も作った方が世界に発信できる情報産業の振興に役立つと思っておりますので、是非、新藤大臣の強いリーダーシップでお願いしたいと思っております。
終わります。ありがとうございました。
吉
吉川沙織#20
○吉川沙織君 民主党の吉川沙織でございます。本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今回の放送法及び電波法の一部を改正する法律案では、改正の最も大きな柱の一つがNHKによるインターネット活用業務の拡大です。ここから質問を始め、NHKと放送法、公共放送の在り方というところで質問をさせていただきます。
このインターネット活用業務の拡大については、昨年八月の放送政策に関する調査研究会第一次取りまとめでは、次のような議論でした。オリンピック等については、テレビでは放送されていない競技をライブ配信することは、「オリンピックについては問題ないが、それ以外の同様の業務実施については、明らかになった時点で検証が必要。」としています。また、NHK主催のライブイベントのネット中継等の業務ツールとしてのインターネット活用については、範囲や趣旨の明確化が必要であり、その上で個別判断すべきで、業務ツールであることのみをもっては認められないなど、必ずしもNHKに対してインターネット業務の全面的な解禁を求めたものではありません。
ところが、今回提出されている法案を拝見いたしますと、NHKの作ったコンテンツであれば、放送しようとしまいと、全てインターネットで提供することができ、唯一テレビ放送の全ての番組を放送と同時に提供することが禁止されているだけです。したがって、極論すれば、一分のミニ番組だけを提供せず、残りの二十三時間五十九分は同じ番組を同時にインターネットで提供することが、極論ではございますが、可能になります。
今後のインターネット業務に対する歯止めは、法律そのものではなく、NHK自らが定める実施基準と、総務大臣が改正後の放送法第二十条第九項及び第十項の各号に基づき定める認可基準に委ねられることになります。しかし、この改正後の放送法第二十条第十項の規定、拝見いたしますと、極めて抽象的な表現となっており、実際には同条第九項第四号に基づき作成される総務省令により歯止めを掛けるというものであり、法律レベルから極めて遠いところでの判断に懸かることになろうかと思います。
これまで、NHKの実施できる業務というものは放送法に明確に規定されており、その変更にはこのような形で国会での法改正が必要でした。しかし、今後のインターネット活用業務の拡大については、法改正することなくそれが可能となります。
しかし、三月もたくさんの議論がありました。一月二十五日以降、たくさんの議論がこの国会の場でも行われました。言動により混乱を生じさせてしまったNHK会長、そして経営委員会、NHK執行部の実情を考えるとき、今このような改正をすることが国民感情に合致するのかというところは議論があるところだと思います。
ICT分野における環境変化の速さを勘案しつつも、省令以下へ委任するのであれば、認可基準、実施基準の制定、見直しに当たっては、関係者はもちろんのこと、広く国民・視聴者から意見を聴取するとともに、NHKの業務内容の詳細を毎年度の予算や事業計画において明示することが必要だと思います。
つまり、今後、NHKがインターネット業務を拡大するに当たって、NHKの予算それから事業計画の承認に委ねることによって国民・視聴者の代表である我々国会がNHKの業務をしっかりチェックしていく必要があると考えますが、この見解に対するNHK会長の所見を伺います。
この発言だけを見る →今回の放送法及び電波法の一部を改正する法律案では、改正の最も大きな柱の一つがNHKによるインターネット活用業務の拡大です。ここから質問を始め、NHKと放送法、公共放送の在り方というところで質問をさせていただきます。
このインターネット活用業務の拡大については、昨年八月の放送政策に関する調査研究会第一次取りまとめでは、次のような議論でした。オリンピック等については、テレビでは放送されていない競技をライブ配信することは、「オリンピックについては問題ないが、それ以外の同様の業務実施については、明らかになった時点で検証が必要。」としています。また、NHK主催のライブイベントのネット中継等の業務ツールとしてのインターネット活用については、範囲や趣旨の明確化が必要であり、その上で個別判断すべきで、業務ツールであることのみをもっては認められないなど、必ずしもNHKに対してインターネット業務の全面的な解禁を求めたものではありません。
ところが、今回提出されている法案を拝見いたしますと、NHKの作ったコンテンツであれば、放送しようとしまいと、全てインターネットで提供することができ、唯一テレビ放送の全ての番組を放送と同時に提供することが禁止されているだけです。したがって、極論すれば、一分のミニ番組だけを提供せず、残りの二十三時間五十九分は同じ番組を同時にインターネットで提供することが、極論ではございますが、可能になります。
今後のインターネット業務に対する歯止めは、法律そのものではなく、NHK自らが定める実施基準と、総務大臣が改正後の放送法第二十条第九項及び第十項の各号に基づき定める認可基準に委ねられることになります。しかし、この改正後の放送法第二十条第十項の規定、拝見いたしますと、極めて抽象的な表現となっており、実際には同条第九項第四号に基づき作成される総務省令により歯止めを掛けるというものであり、法律レベルから極めて遠いところでの判断に懸かることになろうかと思います。
これまで、NHKの実施できる業務というものは放送法に明確に規定されており、その変更にはこのような形で国会での法改正が必要でした。しかし、今後のインターネット活用業務の拡大については、法改正することなくそれが可能となります。
しかし、三月もたくさんの議論がありました。一月二十五日以降、たくさんの議論がこの国会の場でも行われました。言動により混乱を生じさせてしまったNHK会長、そして経営委員会、NHK執行部の実情を考えるとき、今このような改正をすることが国民感情に合致するのかというところは議論があるところだと思います。
ICT分野における環境変化の速さを勘案しつつも、省令以下へ委任するのであれば、認可基準、実施基準の制定、見直しに当たっては、関係者はもちろんのこと、広く国民・視聴者から意見を聴取するとともに、NHKの業務内容の詳細を毎年度の予算や事業計画において明示することが必要だと思います。
つまり、今後、NHKがインターネット業務を拡大するに当たって、NHKの予算それから事業計画の承認に委ねることによって国民・視聴者の代表である我々国会がNHKの業務をしっかりチェックしていく必要があると考えますが、この見解に対するNHK会長の所見を伺います。
籾
籾井勝人#21
○参考人(籾井勝人君) お答えします。
今回の放送法改正の趣旨は、近年のメディア状況の変化を踏まえ、NHKのインターネット活用業務を拡大するものと承知しております。同時再送信につきましては、欧州の公共放送では既に実施されております。インターネット活用が進むことは時代の流れと認識いたしております。
一方、著作権処理や配信コストなど様々な課題があることも認識しております。そういうわけで、我々としましては、視聴者・国民のニーズを踏まえてしっかり検討していきたいというふうに思っています。NHKは、あくまで視聴者・国民のニーズ、社会の変化に合わせて公共放送としての使命を果たす考えであります。
この発言だけを見る →今回の放送法改正の趣旨は、近年のメディア状況の変化を踏まえ、NHKのインターネット活用業務を拡大するものと承知しております。同時再送信につきましては、欧州の公共放送では既に実施されております。インターネット活用が進むことは時代の流れと認識いたしております。
一方、著作権処理や配信コストなど様々な課題があることも認識しております。そういうわけで、我々としましては、視聴者・国民のニーズを踏まえてしっかり検討していきたいというふうに思っています。NHKは、あくまで視聴者・国民のニーズ、社会の変化に合わせて公共放送としての使命を果たす考えであります。
吉
吉川沙織#22
○吉川沙織君 公共放送としての使命を果たしていただけるという答弁を会長御自身からいただきました。
でも、今までは、第二十条において、NHKの本来業務とそれから任意業務に分けて書かれていました。でも、これからは法定事項ではなくて、省令以下に委任されるということになります。国会のチェックがもしかしたら及びにくくなるかもしれない、そういった形で今のNHKの実情を鑑みたときに、NHK会長として、このインターネット業務の拡大、国民・視聴者の負託に応えられるような形でやっていただきたいということなんですが、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →でも、今までは、第二十条において、NHKの本来業務とそれから任意業務に分けて書かれていました。でも、これからは法定事項ではなくて、省令以下に委任されるということになります。国会のチェックがもしかしたら及びにくくなるかもしれない、そういった形で今のNHKの実情を鑑みたときに、NHK会長として、このインターネット業務の拡大、国民・視聴者の負託に応えられるような形でやっていただきたいということなんですが、いかがでしょうか。
籾
籾井勝人#23
○参考人(籾井勝人君) 先ほども申しましたように、インターネットを利用した同時再送信というのは時代の流れで、我々としては、これをじっと見て世界に遅れるわけにはいかないというところで、やはり、何といいましょうか、前向きにいろんなことを開発していかなければいけないというふうに思っております。
今も申しましたが、ただ、様々な問題がまだ未解決で残っております。こういうことはいろいろ今から検討しながら解決してまいります。そして、やはり我々はNHKでございますから、国民の皆様あるいは視聴者の皆様に対して誠心誠意、公共放送としての責務を果たしていく所存でございます。
この発言だけを見る →今も申しましたが、ただ、様々な問題がまだ未解決で残っております。こういうことはいろいろ今から検討しながら解決してまいります。そして、やはり我々はNHKでございますから、国民の皆様あるいは視聴者の皆様に対して誠心誠意、公共放送としての責務を果たしていく所存でございます。
吉
吉川沙織#24
○吉川沙織君 なぜこのような指摘を申し上げたか。NHKのトップリーダーであられます会長が、就任の一月二十五日からこれまでの言動等によりNHKに対する国民からの信頼を大きく揺るがしかねないような状況が生まれたのは、視聴者からの反響の数からしても明らかです。過去の不祥事を契機に強化されたNHK経営委員会もほとんど機能していない状況で、NHKの業務を法律レベルから省令以下のレベルに下ろすということは、やはり国民・視聴者の視点から見れば合致するものではないという、こういう見解に立ったからです。
これまでNHKに関しましては、二月十九日のこの場での議論以降、何度か質問に立たせていただきました。しかし、内容としては、会長御自身の就任会見の御発言の内容、そしてそこから波及した様々な問題に時間を取られてしまい、公共放送に対する会長御自身の見解、考え方について質問をほとんど行うことができませんでした。ですので、今日はNHK予算成立後の具体的事例に沿って問うていきたいと思います。
まず、すったもんだで三月二十八日、この参議院総務委員会で何とか予算案は委員会で可決をし、三月三十一日、参議院本会議はNHK予算のためだけに本会議立てをして何とか成立をしました。その翌日のことでございます。入局式での会長の講話、文字数にしてみますと約七千字程度にも及び、長時間にわたり話しておられ、その内容もネットなどを通じて世間に広まり、評判となりました。確かに大変すばらしいことをお述べになっています。ただ、若干脱線ぎみの発言もあるやに見受けます。NHKが公式に公表している講話の要旨では、会長の軽口風の発言部分は全て省略されています。
ところが、会長は、講話の内容を外部に知らせた人を捜しているとも言われています。二百四十一名もの新入職員がいて、それもこれからメディアに携わる方々であり、会長の立派な講話を細大漏らさず記録にとどめようとされた方がいらっしゃってもおかしくありません。
会長は、講話の中で、視聴者・国民の皆様からの信頼に常に応えていく必要があるわけでございます、同時に、NHKへの期待と信頼の大きさゆえに、公共放送に対する人々の視線は大変厳しいということも認識していただきたいというふうに思うわけでございますとお述べになっておられます。
会長就任後、四月の十九日の土曜日、初めて視聴者と語る会が佐賀で開かれました。その議事録が先週ようやく公表されましたので拝読いたしました。会長御自身の発言に端を発する様々な視聴者からの切なる意見が届いています。そういうことだと思います。
さらに、講話の中で、会長が就任会見で行った不適切な発言について、発言の直後に取消しを求めましたが、それを聞き入れてもらえず報道されてしまいましたとお話しになられています。公職にある方が公的な場所で不規則な発言をされておいて、それを聞き入れてもらえずというのは、取材側にも幾ばくかの悪意があるかのごとくお話しされているのは、ちょっとおかしいのではないかと思います。
ただ、講話の中では、皆さん、これからNHKで働く中で私が是非お願いしたいこと、大事にしていただきたい基本姿勢について話をさせていただきたいと思います。それは、公共放送NHKの原点を常に大切にし、その原点に常に戻りながら我々が行動するということであります。NHKの公共性を理解すること、これがNHKに入局された皆さんにまず学んでほしいことであります。そして、私が今日お願いしたいのは、放送法第一条から第四条、それから第十五条、ここだけは念仏のように読んでいただきたいというふうに思いますと。すばらしい御発言だと思います。
しかし、脱線ぎみの御発言もございます。このほか、どうやったら会長を辞めさせるとかそういうことも書いてありますが、そこのところはどうでもよいと思いますのでと述べておられますが、放送法は、第一条から第十四条までが放送事業者全般に関するものであり、第十五条から第八十七条までの第三章が日本放送協会についての規定であるため、特にNHKに入局された新入職員の方は第十五条から第八十七条までをよく読んだ方が私はよろしいのではないかと思っています。どうして会長が今選任をされて、誰が会長を始めNHKを監督し、理事はなぜ日付のない辞表を事前に書かされてしまったのかということは、放送法第三章を熟読すればよく分かると思います。
そして、この国会に関しての発言、拝見いたしました。
私は、国会に二か月通いずくめました。四十八日間のワーキングデーの中の二十四日間は国会に行きました。そして、皆さん、多分テレビで御覧になった方は分かるでしょうけど、本当に厳しい状況の中で、でもやっぱりNHKのためになるんだという気持ちはいっときも忘れませんでした。これが私を忍耐強く守ってくれた大きなポイントであります。絶対に今辞めてなるものかと。初日で呼ばれてけなされて、そこで辞めたら私はNHKに対して迷惑だけ掛けて何もしないということになるわけです。私は絶対にNHKのためになるんだと、これが本当に大きな私のモチベーションでしたとお述べになっておられます。
ただ、これはちょっと見解の相違があるのではないかと思っています。会長が頑張って二十四日間国会で答弁されたからではなく、本来、何もなければNHKの予算案は衆議院の総務委員会、参議院の総務委員会、一日ずつの計二日国会にお越しになればいいからであります。
このような発言を拝見するにつけ、会長は、一月二十五日の就任以来、御自身が引き起こした混乱を反省、本当にされているのか疑問であり、最近の記者会見の発言ぶりを拝見しても、就任会見時と逆に一貫性があるようなものも見受けられます。
国会は、行政はもとより、NHKの予算や経営委員の任命についての同意だけでなく、NHK自身が法令を遵守し、国民・視聴者の負託に応えておられるかについてチェックしていくことも重要な役割です。
今後とも、会長や経営委員会のされていることに疑義があれば機会を見てただしていきたいと考えますが、まず、この見解に対する会長の御感想を伺います。
この発言だけを見る →これまでNHKに関しましては、二月十九日のこの場での議論以降、何度か質問に立たせていただきました。しかし、内容としては、会長御自身の就任会見の御発言の内容、そしてそこから波及した様々な問題に時間を取られてしまい、公共放送に対する会長御自身の見解、考え方について質問をほとんど行うことができませんでした。ですので、今日はNHK予算成立後の具体的事例に沿って問うていきたいと思います。
まず、すったもんだで三月二十八日、この参議院総務委員会で何とか予算案は委員会で可決をし、三月三十一日、参議院本会議はNHK予算のためだけに本会議立てをして何とか成立をしました。その翌日のことでございます。入局式での会長の講話、文字数にしてみますと約七千字程度にも及び、長時間にわたり話しておられ、その内容もネットなどを通じて世間に広まり、評判となりました。確かに大変すばらしいことをお述べになっています。ただ、若干脱線ぎみの発言もあるやに見受けます。NHKが公式に公表している講話の要旨では、会長の軽口風の発言部分は全て省略されています。
ところが、会長は、講話の内容を外部に知らせた人を捜しているとも言われています。二百四十一名もの新入職員がいて、それもこれからメディアに携わる方々であり、会長の立派な講話を細大漏らさず記録にとどめようとされた方がいらっしゃってもおかしくありません。
会長は、講話の中で、視聴者・国民の皆様からの信頼に常に応えていく必要があるわけでございます、同時に、NHKへの期待と信頼の大きさゆえに、公共放送に対する人々の視線は大変厳しいということも認識していただきたいというふうに思うわけでございますとお述べになっておられます。
会長就任後、四月の十九日の土曜日、初めて視聴者と語る会が佐賀で開かれました。その議事録が先週ようやく公表されましたので拝読いたしました。会長御自身の発言に端を発する様々な視聴者からの切なる意見が届いています。そういうことだと思います。
さらに、講話の中で、会長が就任会見で行った不適切な発言について、発言の直後に取消しを求めましたが、それを聞き入れてもらえず報道されてしまいましたとお話しになられています。公職にある方が公的な場所で不規則な発言をされておいて、それを聞き入れてもらえずというのは、取材側にも幾ばくかの悪意があるかのごとくお話しされているのは、ちょっとおかしいのではないかと思います。
ただ、講話の中では、皆さん、これからNHKで働く中で私が是非お願いしたいこと、大事にしていただきたい基本姿勢について話をさせていただきたいと思います。それは、公共放送NHKの原点を常に大切にし、その原点に常に戻りながら我々が行動するということであります。NHKの公共性を理解すること、これがNHKに入局された皆さんにまず学んでほしいことであります。そして、私が今日お願いしたいのは、放送法第一条から第四条、それから第十五条、ここだけは念仏のように読んでいただきたいというふうに思いますと。すばらしい御発言だと思います。
しかし、脱線ぎみの御発言もございます。このほか、どうやったら会長を辞めさせるとかそういうことも書いてありますが、そこのところはどうでもよいと思いますのでと述べておられますが、放送法は、第一条から第十四条までが放送事業者全般に関するものであり、第十五条から第八十七条までの第三章が日本放送協会についての規定であるため、特にNHKに入局された新入職員の方は第十五条から第八十七条までをよく読んだ方が私はよろしいのではないかと思っています。どうして会長が今選任をされて、誰が会長を始めNHKを監督し、理事はなぜ日付のない辞表を事前に書かされてしまったのかということは、放送法第三章を熟読すればよく分かると思います。
そして、この国会に関しての発言、拝見いたしました。
私は、国会に二か月通いずくめました。四十八日間のワーキングデーの中の二十四日間は国会に行きました。そして、皆さん、多分テレビで御覧になった方は分かるでしょうけど、本当に厳しい状況の中で、でもやっぱりNHKのためになるんだという気持ちはいっときも忘れませんでした。これが私を忍耐強く守ってくれた大きなポイントであります。絶対に今辞めてなるものかと。初日で呼ばれてけなされて、そこで辞めたら私はNHKに対して迷惑だけ掛けて何もしないということになるわけです。私は絶対にNHKのためになるんだと、これが本当に大きな私のモチベーションでしたとお述べになっておられます。
ただ、これはちょっと見解の相違があるのではないかと思っています。会長が頑張って二十四日間国会で答弁されたからではなく、本来、何もなければNHKの予算案は衆議院の総務委員会、参議院の総務委員会、一日ずつの計二日国会にお越しになればいいからであります。
このような発言を拝見するにつけ、会長は、一月二十五日の就任以来、御自身が引き起こした混乱を反省、本当にされているのか疑問であり、最近の記者会見の発言ぶりを拝見しても、就任会見時と逆に一貫性があるようなものも見受けられます。
国会は、行政はもとより、NHKの予算や経営委員の任命についての同意だけでなく、NHK自身が法令を遵守し、国民・視聴者の負託に応えておられるかについてチェックしていくことも重要な役割です。
今後とも、会長や経営委員会のされていることに疑義があれば機会を見てただしていきたいと考えますが、まず、この見解に対する会長の御感想を伺います。
籾
籾井勝人#25
○参考人(籾井勝人君) いろいろ今申していただきましたが、まず、新入職員のところの私のコメントについては、それは今でも変わっておりませんし、入局初日の新入職員に、今委員が御指摘されたように、全部を読めというのは、これはやっぱり余りにも酷であるし、私としては、エッセンスは何かというと、やはり公共放送というのが何かと。これは、私ここに、随分と国会に呼ばれてまいっていろいろお話をさせていただける中で、それはやっぱり本当に親身に私はそう思ったから、そしてこれは三つ子の魂ということではないですが、やはり新入職員として入局した人たちに、いわゆる公共放送というのは何かと、そういう意味で、一条から四条、十五条、まずこれだと新入局員といえども読めば暗記できるぐらいのものでございます。したがって私はそう申したわけでございます。
その後に言ったことは、委員は多分議事録を、議事録じゃない、議事録には書いてないんですが、どこからそういうことをお聞きになったか知りませんが、私が申し上げたのは事実でございます。ただ、最初から、これはお話ですから、皆緊張している中でやはり冗談も言わなきゃいけないわけです。こういうことを言うとあれですけれども、私は空気を和らげるためにそういうことを申しましたが、そのときに大事なのはそのことではなくて、やはり一条から四条、十五条という意味で申し上げたわけでございます。ですから、議事録を見られたら、その冗談の部分というのははしょってあるわけで、これは私が都合が悪いからはしょったわけではないんです。議事録というものは、書き物にはそのトーンが出てこないんです、字面しか出てこないんです。したがって、みんなが笑ったとか、そういうことも分からないわけです。それを是非御理解いただければと思います。
私は、天地神明に懸けて、新入局員には公共放送というものが何かということを分かってほしかったわけでございます。
この発言だけを見る →その後に言ったことは、委員は多分議事録を、議事録じゃない、議事録には書いてないんですが、どこからそういうことをお聞きになったか知りませんが、私が申し上げたのは事実でございます。ただ、最初から、これはお話ですから、皆緊張している中でやはり冗談も言わなきゃいけないわけです。こういうことを言うとあれですけれども、私は空気を和らげるためにそういうことを申しましたが、そのときに大事なのはそのことではなくて、やはり一条から四条、十五条という意味で申し上げたわけでございます。ですから、議事録を見られたら、その冗談の部分というのははしょってあるわけで、これは私が都合が悪いからはしょったわけではないんです。議事録というものは、書き物にはそのトーンが出てこないんです、字面しか出てこないんです。したがって、みんなが笑ったとか、そういうことも分からないわけです。それを是非御理解いただければと思います。
私は、天地神明に懸けて、新入局員には公共放送というものが何かということを分かってほしかったわけでございます。
吉
吉川沙織#26
○吉川沙織君 その公共放送とは何か。放送法が定める公平の原則という観点から、今会長が重視されるとおっしゃった公共放送の在り方について質問をさせていただきます。
会長は、一月二十五日の就任以来、講話の内容と同様に、どのような国会での問いに対しても、ほぼ、放送法に書いてありますように、公正公平、不偏不党、表現の自由、これが大原則であります、これを踏まえてやっていかれる、このようなお話をたくさんの場所でなさっています。そこで、この放送法の根本的な点について伺いたいと思います。
会長御存じのとおり、今、第一条から第四条、そして第十五条は必ず読みなさい、そして暗記するまで覚えなさい、これが新入局員に送ったメッセージの一つですとおっしゃった、その放送法第三条では放送番組編集の自由、第四条では国内放送等の放送番組の編集等について規定しています。この中で、政治的公平、あるいは意見が対立している問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることについて、番組制作上どう考えればよいのか、よく議論になります。
この点について、この参議院総務委員会でも、平成十九年十二月二十日、当時の総務大臣は、「「政治的に公平であること。」ということでありますが、これは、例えば政治的な問題を取り扱う放送番組ございます。こうした放送番組の編集に当たりましては、不偏不党の立場から、特定の政治的見解に偏ることなく放送番組全体としてのバランスの取れたものであることと、このように私ども解しております。 こうした判断でございますが、これは、一つの番組ではなくて当該放送事業者の番組全体を見て判断することが必要かと、このように認識してございます。」と答弁し、当時の総務省情報通信政策局長も同様の答弁をされています。
ところが、既に報道されておりますし、この委員会でも若干議論になりました。四月三十日の理事会において、放送法が定める公平性の原則について、一つ一つの番組でそれをやるべきだという趣旨の御発言をされたという、こういう報道がございました。
今、平成十九年十二月二十日、当時の総務大臣の答弁を引用させていただきました。一つ一つの番組でそれをやるべきだということは、放送全体を通して判断すべきだとする従来の政府見解を踏み越えた現場への要求があったと受け止めざるを得ません。
報道によれば、理事会では番組内容を検証する考査報告があり、会長は、四月の消費増税で不安を抱える高齢者を取り上げたニュース番組に対し、税率が上がって困ったというだけではニュースにならない、買いだめは無意味だと伝えるべきだという趣旨の発言をした上で、低所得者対策の議論も紹介するよう求めたと。部下の理事たちは、努力しており、いろいろな観点を様々な機会を捉えて報道しているなどと反論したが、会長はあくまでも同じ番組でそれを取り上げるべきだと主張し、理事会は紛糾したという内容です。そして、この問題についても、五月十五日の会長の定例記者会見では訂正して、極力一つ一つの番組でバランスを取るということと発言なさっています。
会長、この放送法が定める公平の原則、これを御存じだった上で、当初は御自身の信念に基づいて一つ一つの番組内でそれをやるべきだと発言され、反響が大きかったから訂正したのか、それとも、そもそもそういうことは御存じなかったのか、どっちだったんでしょうか。
この発言だけを見る →会長は、一月二十五日の就任以来、講話の内容と同様に、どのような国会での問いに対しても、ほぼ、放送法に書いてありますように、公正公平、不偏不党、表現の自由、これが大原則であります、これを踏まえてやっていかれる、このようなお話をたくさんの場所でなさっています。そこで、この放送法の根本的な点について伺いたいと思います。
会長御存じのとおり、今、第一条から第四条、そして第十五条は必ず読みなさい、そして暗記するまで覚えなさい、これが新入局員に送ったメッセージの一つですとおっしゃった、その放送法第三条では放送番組編集の自由、第四条では国内放送等の放送番組の編集等について規定しています。この中で、政治的公平、あるいは意見が対立している問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることについて、番組制作上どう考えればよいのか、よく議論になります。
この点について、この参議院総務委員会でも、平成十九年十二月二十日、当時の総務大臣は、「「政治的に公平であること。」ということでありますが、これは、例えば政治的な問題を取り扱う放送番組ございます。こうした放送番組の編集に当たりましては、不偏不党の立場から、特定の政治的見解に偏ることなく放送番組全体としてのバランスの取れたものであることと、このように私ども解しております。 こうした判断でございますが、これは、一つの番組ではなくて当該放送事業者の番組全体を見て判断することが必要かと、このように認識してございます。」と答弁し、当時の総務省情報通信政策局長も同様の答弁をされています。
ところが、既に報道されておりますし、この委員会でも若干議論になりました。四月三十日の理事会において、放送法が定める公平性の原則について、一つ一つの番組でそれをやるべきだという趣旨の御発言をされたという、こういう報道がございました。
今、平成十九年十二月二十日、当時の総務大臣の答弁を引用させていただきました。一つ一つの番組でそれをやるべきだということは、放送全体を通して判断すべきだとする従来の政府見解を踏み越えた現場への要求があったと受け止めざるを得ません。
報道によれば、理事会では番組内容を検証する考査報告があり、会長は、四月の消費増税で不安を抱える高齢者を取り上げたニュース番組に対し、税率が上がって困ったというだけではニュースにならない、買いだめは無意味だと伝えるべきだという趣旨の発言をした上で、低所得者対策の議論も紹介するよう求めたと。部下の理事たちは、努力しており、いろいろな観点を様々な機会を捉えて報道しているなどと反論したが、会長はあくまでも同じ番組でそれを取り上げるべきだと主張し、理事会は紛糾したという内容です。そして、この問題についても、五月十五日の会長の定例記者会見では訂正して、極力一つ一つの番組でバランスを取るということと発言なさっています。
会長、この放送法が定める公平の原則、これを御存じだった上で、当初は御自身の信念に基づいて一つ一つの番組内でそれをやるべきだと発言され、反響が大きかったから訂正したのか、それとも、そもそもそういうことは御存じなかったのか、どっちだったんでしょうか。
籾
籾井勝人#27
○参考人(籾井勝人君) 委員がおっしゃっていることは、一部一部を捉まえておっしゃっているような気がします。全体を本当は御存じないのではないかという気がいたします。
私が申し上げたことは、全体でバランスを取るということを否定しているわけではなくて、全体でバランスを取るためには、一つ一つのところで極力バランスを取っていかないと全体のバランスが取れているか取れていないかなんということは判断できないわけです。一年たったところで、NHKの番組はバランスが取れているのかといえば、それは分からないんです。したがって、一つ一つの番組において極力バランスを取っていきましょうということです。
私は、理事会で何が起こったとか新聞で何が書いてあったとか申し上げませんが、本当のことは伝わっていないように思います。私が申し上げたことは、今も言いましたけれども、全体でバランスを取るためには、一つ一つの積み重ねですから、一つ一つのところでよく検証していかないと、これはなかなか全体としてはバランスが取れないのではないかと。
つまり、仮に一つの番組でバランスを取れないときには、それなりの自覚をすれば、次の番組でこれもまた違う形でのバランスを取ることができる。それから、五回シリーズで放送するときには、一回目はこうだけど二回目はこうだというバランスの取り方ができるという中で、一年間の全体のバランスが取れると。それを総務大臣答弁で、全体でバランスを取る、これは大変に有り難いことだし、そう考えていただきたいと思うんですが、我々が一気に全体のバランスを取ることはできないんです。そういう意味において申し上げました。
私は、もう一度言わせていただきますけれども、実は松本前会長も昨年の三月二十一日、衆議院総務委員会で次のように答弁をしております。NHKは、国内番組基準において、政治上の諸問題は公正に取り扱う、意見が対立している公共の問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにし公平に取り扱うと定めている。原則として、個々の番組において対立する意見の双方を伝えるように努める。また、企画や番組の演出により複数回にわたる場合は同一のシリーズの中で公平に取り扱うように努めている。このように、NHKの放送全体としての公平性を確保するようにしている。今後も放送法や放送ガイドラインに沿ってニュースや番組を伝えていくことに変わりはないと。こういうことでございます。
この発言だけを見る →私が申し上げたことは、全体でバランスを取るということを否定しているわけではなくて、全体でバランスを取るためには、一つ一つのところで極力バランスを取っていかないと全体のバランスが取れているか取れていないかなんということは判断できないわけです。一年たったところで、NHKの番組はバランスが取れているのかといえば、それは分からないんです。したがって、一つ一つの番組において極力バランスを取っていきましょうということです。
私は、理事会で何が起こったとか新聞で何が書いてあったとか申し上げませんが、本当のことは伝わっていないように思います。私が申し上げたことは、今も言いましたけれども、全体でバランスを取るためには、一つ一つの積み重ねですから、一つ一つのところでよく検証していかないと、これはなかなか全体としてはバランスが取れないのではないかと。
つまり、仮に一つの番組でバランスを取れないときには、それなりの自覚をすれば、次の番組でこれもまた違う形でのバランスを取ることができる。それから、五回シリーズで放送するときには、一回目はこうだけど二回目はこうだというバランスの取り方ができるという中で、一年間の全体のバランスが取れると。それを総務大臣答弁で、全体でバランスを取る、これは大変に有り難いことだし、そう考えていただきたいと思うんですが、我々が一気に全体のバランスを取ることはできないんです。そういう意味において申し上げました。
私は、もう一度言わせていただきますけれども、実は松本前会長も昨年の三月二十一日、衆議院総務委員会で次のように答弁をしております。NHKは、国内番組基準において、政治上の諸問題は公正に取り扱う、意見が対立している公共の問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにし公平に取り扱うと定めている。原則として、個々の番組において対立する意見の双方を伝えるように努める。また、企画や番組の演出により複数回にわたる場合は同一のシリーズの中で公平に取り扱うように努めている。このように、NHKの放送全体としての公平性を確保するようにしている。今後も放送法や放送ガイドラインに沿ってニュースや番組を伝えていくことに変わりはないと。こういうことでございます。
吉
吉川沙織#28
○吉川沙織君 では、四月三十日の理事会、経営委員会の議事録の在り方については、時間が残れば経営委員長にいろいろお聞きしたいと思いますが、理事会については、放送法上で議事録の公表規定がございません。ですから、複数の報道によって、そういう発言をなさったと、これを基に質問を立てさせていただきました。
確認いたします。四月三十日の理事会で、一つ一つの番組内で公平に取り上げるべきだという発言はなさっていないということですね。
この発言だけを見る →確認いたします。四月三十日の理事会で、一つ一つの番組内で公平に取り上げるべきだという発言はなさっていないということですね。
籾
籾井勝人#29
○参考人(籾井勝人君) そうは申しておりません。私は、極力一つ一つの番組でバランスを取るようにしていかないと全体でバランスが取れないと申し上げているわけです。何も変更はしておりません。
この発言だけを見る →