猪口邦子の発言 (農林水産委員会)

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○猪口邦子君 林芳正大臣は、この転換期の難しい時期の日本の農林水産業の改革と発展に果敢にそして積極的に取り組んでくれていますし、また関係各方面との合意形成にも意を用いてきてくれています。大臣の非常に穏やかなお人柄や人の話をよく聞くという、そういう政治姿勢もあって、普通であればはるかに多くの年月を要すると思われる数々の政策も、前向きに進めようという機運が今みんなにあります。先般の大臣所信も、また本日伺いました予算の説明にもその機運の反映が見られます。非常に良い内容だと思っています。また、この機会に、国家公務員の皆さん、官僚機構、そういうところにも私は敬意を表します。大臣の将来を見据えた思い、判断力、これを更に誠実に支えてくれるようお願いしておきます。
 本日は、委嘱審査でありますので、農政全般の観点から幾つか、長期的に我が国の農村や農業を豊かにするであろうと思われる課題について大臣と議論させていただきます。
 まず、農産物の輸出の積極戦略についてなんですけれども、日本の農産物の高品質、この通念をつくるブランド性を確立、こういう課題です。
 多くの商品や工業製品と同様に、農産物というのはどの国でも作られるものですから、国際貿易の競争力、これを考えれば、その価格と品質だけでもなく、その品質については、目の前の商品そのものの品質を超えて、より広範な全般的な品質への信頼、これが今の時代、非常に重要です。その全般的な品質への信頼、これこそがブランド性ではないかと思います。
 農業でそういう日本イメージをどう確立していくかということですけれども、国家の方針として、系統的に全ての農産物の安全を守るという方針、これは規制緩和の中でも譲れないものとして非常に必要であると考えます。また、農業従事者の現場の誇り、これが守られることがそのようなことへの最も大事な担保ではないかと思います。
 さきの臨時国会で成立しました、今、予算の説明にもありました中間管理機構の設立等々の法案はまさにそういうことを目指していることでありますし、今国会でもそのような考えの下で更に議論がされることと期待しております。
 さらに、そういうことと併せて、日本の高品質イメージ、これを世界舞台に上げていかなければならない。世界の市場にそういう日本の農産物のブランド性というものをアップロードしていく、ステージにのせていくという、こういう戦略が必要だと思います。
 大臣所信にもございましたとおり、そして今の予算の説明にもありましたとおり、昨年は和食のユネスコ無形文化遺産の登録がありました。それから、来年はミラノ万博もございます。これは所信にたしか入っていたと思います。イタリアと日本は言葉は別ですけれども、食の文化性について非常にフォーカスある表現を使ってこのところ政策を進めてきています。例えば、イタリアであればスローフードという観点、我が国であれば食育という観点。新鮮な魚介類や野菜たくさん使って新しいタイプの食事の新しい伝統をつくろうという、そういう考えも共有点としてありますので、こういう世界的なステージを農産物の観点から積極的に利活用してもらいたい、ミラノ万博に是非そういう積極戦略を持っていただきたいと。言うまでもなく、二〇二〇年には東京オリンピック・パラリンピックがあります。いろいろなそれまでの間の世界の舞台というのは、それに向けてのリードアッププロセスであるような感じがします。
 よくマーケティングで、イベントレッドプロセスという言葉がありますけれども、そういうイベント主導で、そういうところに自分の考えやメーンストリーム化したいものを巧みに織り込んでいく、そういうふうにブランド性というのは確立するものだと思いますので、世界で提供されているいろんなイベントの場面というものを積極的に活用すると。
 私たちの歴史を考えてみますと、かつて工業製品も、例えば自動車なども世界で販路を探すのが大変だった時代もありますけれども、この国はそういう困難を克服して、まれなる水準でのブランド性を確立することに成功した歴史を持っています。例えば経産省との関係でもジェトロがございます。世界各地の事務所がありまして、かつては日本の工業製品の輸出の拠点で、その後、世界から投資を呼び込む拠点ともなったと。これからは農産物を輸出する、そういう拠点として大規模に活用してはどうだろうと。
 そしてまた、経産省、長年、輸出育成力を培ってきたわけですから、例えばジェトロの海外事務所に、やはり専門性が農水の場合は非常に高くありますので、そういう専門性を持つ方々、是非大量に出向してもらって、そしてそういう輸出育成力などについてもどう農水の分野で応用できるか、そういう大量の人事交流が重要ではないかなと考えておりますので、大臣のお考えを伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2014-03-17

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会