大島九州男の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○大島九州男君 民主党の大島九州男です。
 私は、会派を代表して、石原環境大臣に対する問責決議案について、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 私は、東日本大震災発災後、民主党副幹事長として、宮城県の担当の党務をさせていただいていました。その際、当時幹事長の輿石副議長に呼ばれて、原発事故の福島は、被災三県の中でも、放射能の恐怖、福島第一原発の汚染水問題、除染等いろんな課題が山積し、制度と現実の谷間がある、君は現地に行って、その現実と制度の谷間を埋めてこいと言われ、福島に入らせていただきました。
 そこで体験したことは、津波被害の被災者の皆さんは、多くの苦しみ、悲しみの中においても、家はなくなったけれど、家族が無事だったことが有り難い、家族は失ったけれど、私は元気です、亡くなった家族の分まで頑張って生きていきたい、多くの方々の家族の御遺体が見付からない中、私は御遺体に対面させていただけただけでも有り難い、このような前向きな言葉に私は心を痛め、何としてもこの復興を成し遂げねばならないと、宮城県の担当を誠心誠意させていただいておりました。
 福島に入らせていただいて感じたことは、津波被害と原発事故の被害は違うということでした。絶対安全と言われた原発が自分の郷土を奪った、お墓参りにも行けない、一緒に平和に暮らしていた家族がばらばらになった、行政に、東京電力にだまされた、その言葉を至るところで聞かせていただきました。被災地にとって本当に大切なことは、被災者の皆さんに寄り添い、その心と同じ心で仕事をさせていただく、そのことの重要性を改めて教えていただきました。
 それから、私は、飯舘村の除染の仮置場の問題や川俣町の農地除染の問題、いずれも現地に何度も足を運び、地元の皆さんの意見を聞かせていただいて、関係省庁と調整をさせていただきながら、担当大臣、副大臣、政務官に大事なところは現地に出向いていただいて、解決策を実行させていただいてきました。そこで生まれたのは地元の皆さんとの信頼であります。地元の皆さんと触れ合うからこそ、そこに信頼が生まれるのです。その信頼が何よりの宝です。
 問題が起こると私が指名をいただいて、何度も足を運ばせていただきました。中小企業立地補助金の関係で県と政府が対立し、立ち行かなくなったときも、現地に入り意見交換する中で、全国に対応する制度でなく、警戒区域と津波被害地域にしか対応できない制度に変えて、予算立てすることで解決することもできました。そんな知恵も、現地に入り、そこでみんなと触れ合いながら考えるからこそいただける知恵だったと思っています。
 私たち政治家に必要なことは、国民に直接関わり、その声を国政に反映する重大な使命とともに、役所にはできない難しい問題を正面から受け止めて、逃げずに、体を張って正面から立ち向かっていくところに政治家の大きな役割があるんです。
 しかし、石原大臣、あなたは、十六回にわたる中間貯蔵施設建設に関する地元説明会に一度として出席をしていません。なぜですか。大臣として責任感があり、地元被災者に寄り添う心があったならば、自ら説明会でお話を伺うことは当然じゃないですか。しかも、副大臣、政務官の政務三役も一度も出席をしていません。説明会では、なぜ大臣が来ないのか、多くの声をいただきながら、その言葉を無視してきたじゃありませんか。そんなことで国民の声の代弁者と言えるんですか。
 今回、石原大臣が、官房長官への報告の後のぶら下がり会見で、最後は金目でしょと。まさに、被災者の皆さんに触れず、寄り添うことを行ってこなかった大臣だから出た言葉です。(発言する者あり)
 自民党の皆さんは、それが正しいというやじがありましたが、病院で胃ろう措置を見学した際の感想が、人間に寄生しているエイリアンが人間を食べて生きているみたいだ。信じられません。石原大臣、あなたこそ、被災者を不安のどん底に陥れ、真面目に取り組んでいる多くの国会議員や環境省職員をないがしろにする、国会議員の風上にも置けない国会に寄生するエイリアンだ。一人の人間として、国会議員として、政府の要職を任せることのできない人物であるということは、もはや明白であります。
 石原大臣は、この参議院においても、今国会、致命的な失態を演じています。三月十七日の環境委員会への十分間の遅刻。貴重な委員会審議に当たって遅刻することなどもってのほかであることは言うまでもありませんが、遅刻の理由についても、当初は事故渋滞などと虚偽報告をしていました。それはうそでしょう。しかも、当日は国賓であるベトナム国家主席の歓迎式典が宮中で行われていましたが、石原大臣はこれも欠席しています。
 民主党政権下において、国賓をお招きした宮中行事を欠席した大臣に対して、自民党及び公明党は、天皇陛下への侮辱であり、国民を愚弄した行為だと、大臣の資格はないとして問責決議案を提出しています。大臣の職責は党派は関係ありません。前回の問責決議案に賛成された議員の皆さんは当然賛成されるのが憲政の常道と考えますが、いかがでしょうか。
 私は、こういった資質のない大臣を任命した安倍総理の任命責任が一番重いと思います。自民党にはもっと現場を大切にし、体を張って対処できる人材が多くいらっしゃいます。
 石原大臣、そもそもあなたは環境大臣などおやりになりたくなかったのではないですか。嫌々やっているようにしか私には見えません。日本の国民のための政治を行う行政のトップ、特に環境大臣は、東日本大震災、原発事故の収束、復興の要となる大切なポストです。そこにやる気の感じられない人材を登用するとは、安倍総理は本当に復興を推進する気概があるのでしょうか、私には感じられません。
 石原大臣、安倍総理に伝えてください。おごれる平家は久しからず。安倍総理、あなた自身が日本の総理大臣として謙虚になり、国民の声を聴く姿勢になれば、あなたが任命した大臣はその心を受けて、被災地に赴き、被災者に謙虚に寄り添い、本当に被災者の立場に立った政策の実行ができるようになるのです。石原大臣、あなたの失言は、安倍総理のおごりの心が導いたものです。
 集団的自衛権の憲法解釈変更を閣議決定で行おうとしている総理自身、その驕慢な心を変えない限り、この負の連鎖は止まりません。そして、安倍総理が、石原環境大臣のこのような発言が日本を壊す始まりであることに気付いていただかなければ、総理によってこの国は失われます。石原大臣もそのことをしっかり安倍総理に伝えてください。
 最後に、石原大臣が福島県の復興にとって不可欠な除染や中間貯蔵施設の建設等を所管する環境大臣の重責を担い続けることは、福島の復興のマイナスです。
 石原大臣には、自らの過去の発言を改めて省みていただき、強く猛省を促した上で、問責すべきものとし、東日本大震災からの復興、福島県の復興を願う国民から選出された議員の皆さん、この環境大臣石原伸晃君問責決議案に御賛同いただくことを願い、私の賛成討論とさせていただきます。(拍手)

発言情報

speech_id: 118615254X03320140620_007

発言者: 大島九州男

speaker_id: 19475

日付: 2014-06-20

院: 参議院

会議名: 本会議