清水貴之の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○清水貴之君 日本維新の会・結いの党の清水貴之です。
 私は、会派を代表いたしまして、ただいま議題となりました石原伸晃環境大臣への問責決議案に賛成の立場から討論を行います。
 石原大臣は、今週、福島第一原発事故に伴う中間貯蔵施設の建設をめぐり、最後は金目でしょと発言しました。この発言をめぐって大臣は釈明と陳謝に追われ、直後には、正確な発言を覚えていない、正式な会見での発言ではないとかたくなに撤回を拒んでいましたが、その後、品位を欠く表現で不快な思いをされた方には心からおわびし撤回したいなどと発言、朝令暮改の混乱は、昨今の環境行政に対する信頼を失墜させました。
 福島県知事が、この発言に対し、住民の皆さんのふるさとを思う気持ちを踏みにじり、誠に遺憾だと表明し、同県議会も全会一致で抗議文を提出していることは皆様御承知のとおりでありますが、言うまでもなく、福島県の皆さんが今求めているのは、金目ではなく、放射能なんか全く気にしなくてよかった日々であり、子供や孫と笑って暮らせる生活であることを思うと、この度の発言と対応は本当に残念でなりません。
 先祖代々の土地やお墓、家族で暮らしていた家を手放すことに、福島の復興のためならばと、日本の未来のためならばと、泣く泣く協力しようとしてくださる方に対し、まるで金を出せばいいんだろうとも受け取れる発言。大臣、金銭に代えられない有形無形のふるさとの財産を喪失し、未来に不安を抱え、日々重苦しい生活を余儀なくされている皆さんのことを、もう一度、もう一度考えてみてください。
 信頼なくして復興なし。石原大臣は以前、公共の電波を使って、福島第一原発のことを福島第一サティアンと発言しました。本来はこの時点で復興の任務をつかさどる大臣に向かないことが明らかでありますが、大臣就任以降も、今年三月十七日の参議院環境委員会に遅刻をし、あわせて、不誠実な理由説明をして国民を欺いたことで、既にイエローカードを提示されている立場であります。
 今回の発言は、日頃の本音がかいま見えるものとして、著しく福島県民の信頼を損ね、二度目のイエローカードで、いえいえ、若しくは一発レッドカードで退場を促された大臣が、幾ら今後も職責を全うしたいと言っても、それはもはや国民の胸には響きません。石原大臣が今のポストに居座り続けること自体、中間貯蔵施設の議論を前に進めることに際しての障害となります。
 先月末から十六回にわたって開かれた中間貯蔵施設に関する政府説明会、なぜこんな大事な説明会に大臣を始め政務三役が一人も一度も出席をしていないのでしょうか。大臣の公務スケジュールを環境省から出してもらいました。その説明会の日程と突き合わせてみましたが、大臣公務によってどうしても出席できなかったのは、六月九日、参議院決算委員会が開かれていた日、一日だけです。
 六月八日、日曜日の説明会は、この国会のすぐ近くの砂防会館で開かれました。行こうと思えばすぐに行ける距離です。六月十四日、土曜日ですが、この日、福島県で三回説明会が開かれています。その日の大臣のフェイスブックには、御自宅の御近所の中華料理店のおいしそうな冷やし中華の写真が投稿されています。暑くなってきましたから、冷やし中華を食べたくなる気持ち、よく分かります。
 そのようなプライベートな御予定もあるでしょう。大臣公務以外の御自身の政治活動もあるでしょうから、全てに参加するべきだとは言いませんが、会場からは、なぜ大臣が来ないのだという意見も多く出ていたと聞きます。一度ぐらいは会場に足を運び、直接住民の皆さんの声に耳を傾けてもよかったのではないでしょうか。
 大臣は、実務的な説明会なので実務者に任せていた、出てきた意見をまとめた三センチぐらいの冊子をいつも持ち歩いているとおっしゃっていますが、文章でコメントを読むのとじかに話を聞くのとでは全く違います。もっと大臣には、住民の皆さんの複雑な思い、なかなか口に出すことができない心の奥底にある思いにまで気持ちを寄せてほしかった。そうすれば、あのような最後は金目でしょなどという発言は出てこなかったのではないかと思います。
 国会が閉会して、これから失言による謝罪のために福島に足を運ぶことになるとは何とも皮肉な結果ではありますが、このままでは、震災復興どころか、復興事業の停滞と政治不信にますますの拍車を掛けることになります。双葉町の伊澤町長が、町民は感情を害している、施設は大切だが、進展は厳しい状況だと話しているとおり、今後、福島の皆さんは交渉のテーブルには決してフラットな気持ちで立つことはできないでしょう。
 課題が山積する復興事業ですから、いち早く国民が納得する形で責任を取り、新しい体制の下に復興事業と環境行政が強力に推進されることが望まれます。
 潔い、そして速やかな大臣の退陣を求めて、私の賛成討論といたします。(拍手)

発言情報

speech_id: 118615254X03320140620_009

発言者: 清水貴之

speaker_id: 28400

日付: 2014-06-20

院: 参議院

会議名: 本会議