水野賢一の発言 (本会議)

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○水野賢一君 みんなの党の水野賢一です。
 石原伸晃環境大臣に対する問責決議案に賛成の立場から討論をいたします。
 今回の、最後は金目でしょという発言に多くの人が怒っているのはなぜでしょうか。それは、この発言の背景には、金さえあれば最後は何とでもなるという大臣の本音が表れているからではないですか。口では被災地に寄り添うと言いながら、実際には被災地を愚弄し、国民を愚弄していると感じるからではないですか。大臣は誤解だと言います。しかし、誤解ではなく、あれこそ大臣の本音なのではないですか。
 発言については、大臣御自身も品位を欠いていたと認めておられます。しかし、品位を欠いた発言が出てくるのは、大臣御自身が品位を欠いた本音を持っているからではありませんか。
 三年前に、当時の鉢呂経済産業大臣が福島第一原発を訪問したときに、死の町などと発言したと報じられました。そのときに万死に値すると強く批判したのは一体全体誰だったんですか。当時の自民党幹事長、石原伸晃氏ではないですか。そして、記者会見で、良識ある大人が、酔っ払っても、どんな状態でもそんな話をしてはいけないと強く批判したのは一体全体誰だったんですか。これまた当時の自民党幹事長、石原伸晃氏ではないですか。
 万死に値するにしても、どんな状態でも大人が言ってはいけないにしても、まさに今回の最後は金目でしょ発言のためにあるような言葉ではないですか。
 さて、国会質疑の中では、大臣の最後は金目でしょの発言が今後の中間貯蔵施設建設に悪影響があるかどうかも議論をされました。さすがに大臣も悪影響はないとまでは言えなかったのでしょう、はぐらかし答弁を続けました。しかし、代わりに驚くべき答弁をした人がいます。井上信治副大臣です。中間貯蔵施設などに関して、地元の理解を得るのにマイナスの影響があるとは思いませんかという質問に、思いませんとはっきり答弁をしたんです。
 どういう神経をしているんですか、この副大臣は。地元との信頼関係が崩れたんです。何の影響もないわけないじゃありませんか。しかも、何で悪影響はないと言えるのかの根拠を問われると、今度ははぐらかして、悪影響がないように頑張りますと言うだけなのですから、開いた口が塞がりません。まさに、大臣も大臣ならば副大臣も副大臣と言わざるを得ないじゃありませんか。
 さて、環境省の外局に原子力規制委員会があります。この人事は国会同意人事ですから、今国会にも人事案が提示をされました。
 ところで、この原子力規制委員会の人事は、規制組織である以上、原子力事業者と余りにも密接な関係のある人を避けるべきなのは当然のことです。そこで、法律が成立をした二年前の国会審議で、委員を選考するに当たってのガイドラインを策定することになったわけです。そして、当時の民主党政権が、原発関係者から過去三年にわたって五十万円以上の資金を受け取った者は委員になれないといったガイドラインを作りました。
 しかし、今回の人選に当たっては、石原大臣は、そのガイドラインは全く考慮しなかったと明言しています。民主党政権の策定したガイドラインに拘束されないというだけならばまだ分かります。しかし、それに代わる新たなガイドラインを作ったのかといえば、それもしていません。
 ガイドラインを策定するということは、国会審議の中で法案提出者が再三再四答弁していることです。立法者の意思なんです。それをいとも簡単にほごにするとはどういうことですか。前の政権のガイドラインに拘束されたくないというだけならばまだしも、立法者の意思に拘束されるのは当たり前のことじゃないですか。
 行政府の役割とは、国会で立法された法律を忠実に執行することです。国会審議で示されたガイドラインを作るという立法者の意思などどうでもいいというのでは、国会審議の意味がなくなってしまうではないですか。
 国会軽視といえば、所管委員会の遅刻も忘れてはなりません。こうした数多くの問題の背景にあるのは石原大臣の、いや自民党政権のおごりがあるのではないですか。
 もちろん、こうしたおごりを許してきてしまった私たち野党も反省しなければなりません。力を合わせて自公政権を追い込んでいくだけの迫力ある野党勢力づくりも必要でしょう。一強多弱の一強と言われる自民党も決して安泰ではないでしょう。おごれる者は久しからずです。そのことを私たち野党の力で示していかなければなりません。
 本日は、国会のルールに従って、みんなの党という会派を代表する形で討論をいたしました。しかし、僣越ながら、私の申し上げたことは、我が会派のみならず多くの野党の共有する思いだと信じます。いや、野党だけではないはずです。与党の方々の中にも、人間としての品性や良識を持っている方々は多くいらっしゃるはずです。そうした方々は、さすがに今回の石原大臣の発言だけは許せないと内心思われていらっしゃるのでしょう。投票に当たっては、そうした方々の良識に期待をしながら、私の賛成討論といたします。(拍手)

発言情報

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発言者: 水野賢一

speaker_id: 9992

日付: 2014-06-20

院: 参議院

会議名: 本会議