猪口邦子の発言 (予算委員会)
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○猪口邦子君 ありがとうございます。
日本は原発の安全性ということに非常に注力今しているわけです。しかし、結局、原子力の問題というものに一国安全主義というのはないと思うんですね。ですから、どの国も、こういう国際法の恩恵を受けながら、国際法をツールとして使って安全性を高めなければいけないし、万が一のときの被害の最小化、こういうことができるようになるのがやはり文明的な国際社会の方向性だと思いますので、今後、外務大臣、是非より積極的に国際法の発展に、現場は一生懸命努力するでしょうから、そういう部局、激励していただきまして、国際法の発展に私たちの事故の教訓と反省を踏まえて貢献していくことをお願いしておきます。お願いします。
それでは次なんですけれども、私は、電源構成比、これのリバランスということについてお話し申し上げ、またお願い申し上げたいと思うんです。それは、構成比をリバランスする、これは再生可能エネルギーを強化するということにもつながります。経産大臣に通告させていただきました。麻生大臣にも後で感想を伺いたく思うんですけれども、私はこういうふうに考えるんですね。
先週、この本予算委員会におきまして、石井正弘先生の御質問に対する小泉内閣府大臣政務官の御答弁の中に、小学生からアベノミクスというのに会ったことあるという質問があったということがありました。なるほど、浸透度がまだ不十分というようなこともあるかもしれないけれども、私がここで議論したいのは、肝腎なのは、アベノミクスと出会った企業、その人たちがその果実をどこにどう投資していくのか、この問題だと思います。
アベノミクスというのは国の政策ですから、その結果、何らかの経済的余力を得ることができた企業や人は、この国の根本的な困難、これに寄り添っていただきたいと思うんですね。この国にはたくさんの困難なことがあります。少子化問題、高齢化問題、雇用格差の問題、多くありますけれども、私は、歴史を通じてこの国の国難とも言える本当に悲しき真実は、国産電源が著しく不足しているということです。世界史の中を見ても、資源エネルギー欠乏国、それが世界の三大経済に入ったことは歴史的に日本以外にないわけです。一位と二位はアメリカと中国、資源大国なんです。
ですから、私たちのこの国というのは、普通の世界の観念からすればあり得ない成長、成功をしていて、これは本当に奇跡。ですから、この奇跡もついに終えんするのかなと思われたんですけれども、今アベノミクスで息を吹き返しているんですから、私は、このアベノミクスというものは、決して、何か人が金持ちになったり、たくさんの物を買えるようになったり、こういうことが目的ではない。アベノミクスというのは手段なんですね。デフレ脱却も手段なんですよ。だから、手段は目的があって初めて生きるから、この目的をやはり政治としてしっかり示す必要があるんですね。
それで、一人一人や自治体それぞれ、それぞれの目的があるかもしれないけれども、私は、国としては目的は、どうでしょうね、やはり子々孫々に至る持続的な成長、これではないかと思うんです。そのためには、電源の海外依存度は減らさなきゃならない。ですから、国産電源の拡大が絶対必要であると。電源こそがこの国の本当の弱さ、史上最大の悲劇の戦争はエネルギーの不足と極端なその対外依存度がきっかけの一つだったわけですから、やはり私は、このアベノミクスの果実というものは、官民共にその経済余力を獲得できたんだったら、資源制約というこの我が国の根本困難を解決するために使うべきではないかなと、こういうふうに議論をさせていただきたいんです。
元々、原子力エネルギーというものは、当初は純国産エネルギーになることが期待されたんですね。でも、今その原発の増設というのは非常に難しい。そもそも、ウラン燃料は輸入のものです。それから、エネルギー基本計画、これはこの間、四次が出ましたけれども、増殖炉の表現が消えている今、原子力発電用の燃料を自己完結的に再生産し続ける道ということについてはちょっと疑問符が付くようになったんです。
それで、そもそも原発への依存度を減らすということなんであれば、結局、我が国の貿易収支を悪化させずに供給を拡大する唯一の方法というのが、これは国産電源としての再生エネルギーを、もう抜本的な、もう異次元の強化をもって投資、研究開発投資をもってこれを実現していく、これは新日の丸電源にほかならないと私は議論したいんですね。
それで、この再生エネルギーという言葉ですけれども、これは英語でリニューアブルエナジー、これは直訳なので、その語彙としても何か言霊が伝わってこないんですよ。私たちの国は、今申し上げたような、本当の根本的な困難を抱えているので、この新日の丸電源と位置付けて、本当に異次元投資をやっていただきたい。金融の異次元緩和はそういうために一つはあるんじゃないかなと。
それで、この日の丸電源という言葉なんですけれども、ちょっと懐かしい言葉と思う世代もあるんですけれども、日本は昔、中東油田権益を求めまして、日の丸電源と称して壮絶な経済外交、油田開発を行ったんです。その時期は、日本として安価な原油がもう安定的に無制限に調達できた。だから、油田そのものは日本になくても、もうそれは日の丸電源だと言えたんですね。
ところが今後は、世界のエネルギー事情は、経済はグローバル化して、途上国も発展し、人口も増大する、不確実になるわけだから、そうなればやっぱり新日の丸電源をつくっていかなきゃならず、そういう、あのとき日の丸電源を獲得しようとした、それは政治も官僚たちも産業界も、この国の国難に立ち向かうあの情熱を呼び戻さなきゃならないんじゃないですかという観点なんですよ。
是非、茂木大臣に御意見を伺いたく思いますし、副総理にも感想、御意見を伺いたく思います。