前原誠司の発言 (予算委員会)

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○前原委員 確かに円安にはプラスマイナスがありますね。
 しかし、このアベノミクスというのは、私は格差を広げる政策だと思っているんですよ。つまりは、株が上がることによって、持っている人はよりお金持ちになる。しかし、一般のサラリーマンや一般の年金生活者は、先ほど申し上げたとおり、実質可処分所得、実質賃金は下がっているわけですから、どんどんどんどん生活が苦しくなっているということですよね。
 そして、後でお話ししますけれども、大企業は為替効果でもうかっているところは確かにありますよ。だけれども、中小零細は大変なことになっている。
 そして、地方はどうか。先ほどから与党の議員にもありました。地方の方々は、一家に一台どころか一人に一台、車に乗る。そうするとガソリンを使う。そして、農業に従事されている方々、肥料、飼料、この値段が上がっていますよね。そして、漁業に携わられる方々、これは燃油価格が高騰している。トラック業界、運輸業界、零細企業、大変な企業が多いですよ。非常に困っているところが多いじゃないですか。
 つまりは、このアベノミクスというのは格差を広げる施策なんですよ。格差を広げる施策で、トリクルダウン、そして、そのいいものが好循環になればいいけれども、実際問題、先ほどから申し上げているように輸出はふえていないんです。先ほど輸出がふえるということをおっしゃいましたけれども、一ドル八十円のころから今百十円ぐらいになったって、輸出は伸びていないじゃないですか。
 そういうようなことを含めて考えると、実際問題、このアベノミクスということについては、私は、今のまま、誰も望まない、二年で二%という物価目標をやって、そして、コストプッシュ型のインフレになって、さらに一般の国民の生活は疲弊をする、そして、中小零細企業は困る、地方は困る。地方創生と全く逆のことをやろうとしているのがアベノミクスだということは申し上げておきたいと思います。
 去年の十月二十一日、予算委員会で、総理は、ゴルフに例えて答弁されているんです。覚えておられますか。デフレで、バンカーに球が入っている、バンカーに入ってしまって、バンカーから出てグリーンに乗らなきゃいけない、そのグリーンの先に崖があるんじゃないかと心配して、ずっとパットを持って打っていた、サンドウエッジを持たなきゃいけない、こういうような話をされましたね。
 私、このアベノミクスの、特に財政出動、先ほど補正予算の議論がありましたけれども、先ほどの、言ってみれば、いわゆる入札不調とか建設業界の有効求人倍率を見たときに、補正予算でまた、例えば半分ぐらい公共事業をやったということになると、余計大変になって、復興はおくれますよね。そして、誰も望まないインフレというものを起こして、そして可処分所得が減っていく中で景気が実質的に悪くなるということになったときに、バンカーから出すのに、サンドウエッジじゃなくてもっと大きい番手のものを持って、もっとボールは、グリーンじゃなくて違うところに飛んでいく、そういう施策をやろうとしているんじゃないかと私は思うんですね。
 そういう意味では、このアベノミクスというものについて、特に二本の矢、財政出動そして金融緩和については、私は見直すべきときに来ていると思いますよ。いかがですか。

発言情報

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発言者: 前原誠司

speaker_id: 10284

日付: 2014-10-03

院: 衆議院

会議名: 予算委員会